文芸広報:2000年10月分


目次



文芸広報:2000年10月分


文芸広報:2000年10月03日号

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>         ☆うきうき書房 On-Line:電子書籍見本/即売市☆
>           http://homepage2.nifty.com/ukiuki/
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ちょっと一言

 いー・あーるさんが論文などで忙しいためストックがつきたので。短詩劇場
は、しばらくお休みにさせて頂きます。



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 作品は5KBまでの大きさで18禁でなければ新作・発表済み作品を問いません。

 ** sfより **
 どちらが好みかというのは。得点をつけるのと違い、人間にとって考えやす
い評価方法なので、たいへん興味深いですね。



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銅大の読書万歳:海の都の物語

作品名:『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』上・下
著者名:塩野 七生
出版社:中公文庫/中央公論社
ISBN :4-12-201634-7/4-12-201635-5

 ヴェネツィアという町がある。
 現代人にとって、その地名は観光都市を意味する。
 あるいは、シェイクスピア作品の『オセロ』や『ベニスの商人』を想起され
る方もいるだろう。

 そして、私のようにボード・ゲームを趣味としている方の中には、中世期を
舞台としたゲームにおいてかの国が経済大国として、しばしばイタリアや周辺
諸勢力の上に君臨する様を目の当たりにした経験を持つ人もあるだろう。

 今回紹介する『海の都の物語』は、そのヴェネツィア共和国の誕生から滅亡
までを描いた歴史小説である。

 なぜ、ヴェネツィア共和国という国は興ったのか?
 なぜ、ヴェネツィア共和国は栄えたのか?
 そして──
 なぜ、ヴェネツィア共和国は滅びたのか?

 本書は豊富な史料を元に、それらを生き生きと、それでいて理路整然と語っ
てくれる。ローマ帝国が滅び行く中で葦に覆われた干潟に生まれ、塩と魚以外
に産出するものとてない地理的要因ゆえに交易を糧とし、香辛料などの中継貿
易で栄え、そしてナポレオンのイタリア遠征と共に滅びたヴェネツィアという
町の栄枯盛衰を。

 そして、まったく畑違いではあるが。
 私は本書を読んで「国の興亡って、生物の適者生存に似てるなー」と思った
のである。
 特筆すべきヒーローがいたわけではないヴェネツィア共和国。
 その“みみっちい”、どちらかというと後ろ向きな誕生は、生物が生態系の
隙間を見つけたらすぐさま潜り込む様子を思わせる。フランク軍がやって来て、
陸続きでは勝てそうにないので海に浮かぶ潟(ラグーナ)に腰を据えたのだ。
 まるで恐竜の足元でキーキー言いながら駆け回っていた我がご先祖様(ネズ
ミ似)方のようではないか。

 ところがどっこい、歴史の歯車は何がどう幸いするか分からない。

 なーんにもない潟。下手をするとすぐに水がよどみ町が沈む。人々は否が応
でも創意工夫をこらして町を造り運河を掘り、商売のために海に乗り出してい
かざるを得なかった。

 そう。彼らには海しか残されてなかったのだ。

 そしてその『海しかない』という選択肢がせばまった瞬間、ヴェネツィアと
いう町の進化の方向性は決まったのだ。
 機会主義と、そして効率優先という方向に。
 機会があればなんだってしちゃう。第四次十字軍などまさしく「純情な十字
軍の皆さんを手玉にとって自分たちの商売に邪魔な国をぶっつぶす」行為に他
ならない。
 相手が同じキリスト教徒? それがどうした。こんないいチャンスは二度と
ないぞ。せっかくだからクレタ島とっちゃれ。

 いや。見事な物である。同時代の、そして後世の(キリスト教圏の)歴史家た
ちがブーブー文句をつけたくなるのがよく分かる。

 だが、キリスト教に限らずどの宗教にものめり込む事のなかった我らが日本
の人である塩野さんにとっては、そういう宗教と政治を見事に分離させたヴェ
ネツィア共和国の行動は賞賛にこそ値すれ、非難には当たらない物と映る。私
も同感である。
 国家の行動でモラルをうんぬんするのはそれが『得』になる場合だけでよろ
しい。

 しかし、世の中は損得勘定だけで動くわけではないからややこしい。

 妬みや恨みや、そして名誉欲が世の中を動かすことだって多いのだ。
 特に中世が終わりを見せはじめ、中央集権型の国家がヨーロッパの東西で誕
生し始めると、王の意向が歴史を動かすようになる。
 そしてトルコやフランスなどの陸地型の国家は、交易相手としての『他者』
を必要としない。自分たちだけで完全に完結してしまえるのだ。ヴェネツィア
共和国のように絶対的に他者を必要とする海洋国家にとっては価値観が違う相
手が歴史の主役になってくる。
 ヴェネツィアの衰退は、この時に決定した。

 自然環境の変動によって、それまで栄えていた種が衰退するように。

 衰退の中にあっても、ヴェネツィア共和国は持ち前の機会主義と効率優先の
能力を活用して滅亡を先延ばしにしていく。大航海時代を迎え、地中海が貿易
の中心から少しずつ外れていっても。
 だが、それはかつて彼らが捨てた“本土”への帰還という形を取る。工業そ
して農業への傾斜。それは利益をもたらしはしたが、同時に彼らが潟に町を作
る時に恐れた“澱み”をヴェネツィアという国に注入していく。

 それでもなお地中海を『我らが海』としていたヴェネツィア共和国に最後の
王手がかけられる。

 東地中海の要衝、クレタ島へのトルコ侵攻である。
 ヴェネツィア共和国は、まさに最後の力を振り絞ってこの戦いを戦い抜く。
25年におよんだクレタ攻防戦は、だが勝ったところでヴェネツィア共和国に何
ら利益をもたらすものではなかったはずである。
 にも関わらず。
 ヴェネツィア共和国は戦い続けた。あれほど損得勘定にうるさかった商人の
国とは思えないほどに必死に。国力と人材のありったけを振り絞って。
 この戦いに破れ、400年守り続けたクレタ島を失った時が、歴史の表舞台よ
り自分たちが消える時であるということが分かっていたかのように。
 そしてついに。
 クレタ島は陥落した。

 塩野さんはこう記す。

***********************************
 各国の君主もローマの法王も、それまではヴェネツィアがトルコと講話を結
ぶたびに、裏切り者、利益しか頭にない商人と口をきわめて非難したのに、今
度ばかりは、誰一人、イスラムに屈したヴェネツィアを非難した者はいなかっ
た。それどころか、賞賛の声は高まるばかりであった。
 しかし、クレタ攻防戦を終えた時のヴェネツィアは、以前は一度も経験した
ことのなかった満身創痍の状態であったのである。得たのは名誉だけである。
これが、嫉妬もされず憎まれもせず、軽蔑さえもされなかった、一七世紀のヴェ
ネツィア人の得た唯一のものであった。
***********************************

 このクレタ攻防戦を最後に、ヴェネツィアは歴史という舞台から退場してい
く。
 ゆっくり、ゆっくりと。
 後はもう、ピリオドを打つだけだった。
 そしてアンティ・ヒーローの国であったヴェネツィア共和国は、一人のまだ
若い英雄によって歴史から消し去られる。

 1797年。ナポレオンによるイタリア遠征である。


銅大(あかがね・だい):週末ライター     mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
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	創作論
 落書きをいろいろとやりながらテンションをあげる話が出ています。
 書く気満々モードになるための方法についての投稿、お待ちしております。



文芸創作な一言:荒い機能プロット

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 リレー小説にも色々なかたちがありますよね。その中でももっとも成功しや
すいのは、おそらく、全体のおおまかなプロットのようなものがあって、その
うえで書くものなんだろうと思います。
 ただまあ、プロットの下請けだけというのは、なんというか単なる作業のよ
うなものとなってしまい。プロットができて合意した時点で満足するとか、途
中でやる気がなくなるとかも良くあるわけで。おそらく、プロットとして提示
されるものをどう工夫するかが、大切なんでしょうね。
 ここでひとつの方法としては「プロットとして各人に割り当てるのは、話の
なかの機能である」というものがあると思います。
 例えば、主役の登場、敵役の登場、主役と敵役の対立の原因になる惨劇、主
役と敵役の対決、といった荒っぽい物だけ決まっていれば。ある程度枠があっ
て書きやすいうえに、未決部分が多くてモチベーションが維持しやすいのでは
ないでしょうか。

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> 1995年1月6日。バブル崩壊もなく栄華を謳歌していた日本の首都東京に一
> 発の核爆弾が投下された。混乱、そして崩壊。国家は寸断され、いくつもの
> 勢力が外国の力を借りた地方政権として群居する、内戦の国と化した日本で
> 生きるありふれた人々は……。
> 【霙の街】                  http://kataribe.com/MM/
> --------------------------------------------------------------------

奥付

 ご意見・ご感想は、 sf@cre.ne.jp への電子メールにてよろしくお願いしま
す。たんにこのメールにたいして返信するだけで、感想などを書くことが可能
です。
 なお、当メールマガジンの内容は出典を明記すれば、引用は当然自由ですの
でご活用いただければ幸いです。

創刊: 1997年07月15日 発行間隔: 毎週火金曜日予定  X-Mag2Id: 0000000405
前回の発行部数: 556部
情報源とログ: 文芸広報    <URL:http://www.cre.jp/writing/maga/BK/>
登録・解除はこちらでもOK:  <URL:http://www.mag2.com/m/0000000405.htm>
企画・制作: 電網工房・匠 (sfこと古谷俊一) <URL:http://www.koubou.com>
発行者連絡先: sfこと古谷俊一<URL:mailto:sf@cre.ne.jp> ICQUIN: 6549565
配送: インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 <URL:http://www.mag2.com/>
文書フォーマット: setext 準拠 <URL:http://www.age.ne.jp/x/sf/SETEXT/>



文芸広報:2000年10月06日号

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> creative impulseは、創作家を応援します!
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> 文章・CGなどの作品を登録 −> creative impulse <− お好きな作品を検索
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ちょっと一言

 9日の昼過ぎあたりから壊滅的に体調が悪くなり、一週間近く寝こんでいま
した。
 なんとかまあ、多少は回復してきたので。悪化しない程度に、ぼちぼち発行
していけるように努力します。



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	行間ポエム広場 /  mucky
 スイングする観念のエンターテイメントというアバンギャルドでメタフィジ
カルな理想は失敗したが、その飽くなき挑戦の痕跡はここに残っている。

 ** sfより **
 行間に愛を感じているようです。友人の不観樹露生氏の昔のページを思い出
したりしました。もっといろいろと行間の愛が見たいかも。
 夢日記は、よく継続的にこれだけ書けているなと感心。わたしもたまにメモ
したり、IRCで書いてみたりしているわけですが、なかなかコンスタントに書き
記すというわけには、いっていませんからね。



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銅大の読書万歳:マッカンドルー航宙記

作品名:『マッカンドルー航宙記』
著者名:チャールズ・シェフィールド
出版社:創元推理文庫/東京創元社
ISBN :4-488-69303-2

 マイ・ベストというのがある。
 もし私がSFでマイ・ベストを選ぶとしたら、間違いなくTOP10の中に入るの
が、今回紹介する『マッカンドルー航宙記』である。

 これは、太陽系随一の天才科学者のマッカンドルーが、相棒の宇宙船船長ジー
ニーと一緒に、太陽系狭し(本当に狭いので時々、飛び出す)に大冒険を繰り広
げるというオムニバス小説である。
 この作品の肝となるのは、何よりマッカンドルー博士の天才としての性格と
才能のぶっ飛び具合であるが、その代表ともなるのが表紙絵にもある宇宙船だ。

 この宇宙船、相殺航法という方法で50Gだの100Gだのの高加速でも中の人間
がペチャンコにならないようになっているのだが、その原理というのがものす
ごい。
 まず宇宙船に高密度の圧縮プレートを取り付ける。そうするとニュートンの
林檎でおなじみの『万有引力の法則』によって宇宙船の乗員はプレートに引っ
張られる。その引力を使って宇宙船の加速を相殺(バランス)しようというのだ。
加速を落とす時には、船室をプレートから離せばいい。
 なんて単純明快! 重力やら慣性やらを制御する超テクノロジーなんかなく
ても簡単に高加速宇宙船を作れるではないか!

 ……ん?

 ここで何か騙されているよーな気がするあなたは正しい。
 どう考えてもこの相殺航法の根幹をなす高密度の圧縮プレートはべらぼーな
重さになる。そんな重い物を抱えた宇宙船がどうやってそんな大加速を維持で
きるのだろう? 我々が知る限りもっともエネルギー変換効率が良い反物質燃
料ですら、そんな真似はできない。

 ではどうするか?

 なんと、我らがマッカンドルー博士はこの宇宙船のために真空からエネルギー
を引き出すシステムを開発してしまったのである!

 私はこの部分を読んだ時、しばらく開いた口が閉じなかった。力技にもほど
があるというものである。はっきり言って、本末がかなり転倒している。
 そして一事が万事、本書の中の事件や発見・発明はこの手のどっきりびっく
りで満ちている。

 このどっきりびっくりする感じ。
 きちんと階段を下りるのではなく、えいや、と高所から飛び降りる時の目眩
にも似た感覚。

 私は、これこそがSFをSFたらしめている──

             “センス・オブ・ワンダー”

──なんじゃないかと思っている。

 なお、本書の巻末には付録として『どこまでホントでどこからホラか』をき
ちんと説明してくれている。この手のハードなSFが苦手な人でも安心して読
める点も評価して良いと思う。


銅大(あかがね・だい):週末ライター     mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
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文芸創作な一言:卑近に引き寄せる

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 赤の他人や客観的な事柄を書くというのは。これはなかなかに大変なことで
して。筆がすすまなかったり、なにを書いてよいのかわからなくなったり、書
くべきことでないことばかり浮かんできたりといった、ろくでもないことになっ
たりしませんか?
 なかなか書けないことを自覚したならば。身近で自分の経験したこと、自分
のかつて考えたこと、自分の知っていることに引きつけてみて。それに関して
書いてみるようにすると。……あら不思議。するすると、あたりまえのように
書くべきことからが沸いて来たりするかも知れません。
 一般的ことがらを私的なことがらに、引きつけて書く。試してみるといいか
も知れません。

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> ****** どうぞ、私の書斎へ ******
> 子供の心を忘れていない貴方に捧げる大人の童話『昼の流れ星』シリーズ、
> 驚愕の犯人当て『臭い密室の問題』、SFミステリ『静止したエデン』、
> 詩集『風の行方』、JavaScript版クロスワードなど多彩な創作ページです。
> ****** http://www.sf.airnet.ne.jp/tsuki/ 月田家のホームページ ******
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 いったん遅れだすと、ペースをつかみなおすのに苦労するもので。
 これもまたスランプというやつなのかな。



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	あいすふる〜つ /  桜一
 現代剣術ファンタジーを完結させました。小学生とか中学生とか好きな人向
け。次回作は11歳少女を主人公に。
 イタリアン(色)なサイトで毒(猛毒)のある日記もあります。
 宣伝活動中。逃げます。

 ** sfより **
 現代剣術ファンタジー……は、ひたすら斬り合いな話でした。そここその長
さをアクションのなかで持たせるのはたいへんだと思いますが。いっそ全部ア
クションのなかで回してしまうと面白かったのかも。



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銅大の読書万歳:航空宇宙軍史 火星鉄道一九

作品名:『航空宇宙軍史 火星鉄道一九』
著者名:谷甲州
出版社:ハヤカワ文庫/早川書房
ISBN :4-15-030272-3

 前回紹介した『マッカンドルー航宙記』が景気の良い陽性のホラ話であると
するならば、今回紹介する航空宇宙軍史シリーズはどことなく虚無感のただよ
うタイプのSFである。

 シリーズタイトルでもある航空宇宙軍は、実を言うと「秘密結社」じゃない
かと思われるくらい謎の組織である。人類が本格的に宇宙へ飛び出すと同時に、
あちこちの星系へと探査船を送り出し他の知的生命体を発見しては艦隊を送り
込み、制圧していく。それも数世紀単位の計画に従って。
 何が彼らをそこまで駆り立てるのか?
 また、航空宇宙軍以外の人類組織は何をしているのか?
 実は、このあたりはシリーズを通して具体的に書かれていない。設定マニア
である私としてはかなり不満であるが、同時に個々の小説における細かな設定
は十二分に練ってある。

 例えば、本書のタイトルにもなっている『火星鉄道一九』は、地上を走るた
めの鉄道ではなく、軌道上に物資を打ち上げるためのリニア・カタパルトであ
るが、射出時の軌道を示す概念図や平面図、縦断面図などの地図が掲載され、
本文中でも細かく具体的な数字が幾つもあげられている。人間が作る社会組織
についてはだんまりを決め込む谷甲州さんだが、物理や天文、工学的な面では
きわめて冗舌だ。

 そして、その華麗とは言い難い文体が、きわめてSF的に美しい描写を生み出
す場面も本書にはある。
 本書の『小惑星急行』の舞台は、航空宇宙軍が地球=月系中心の社会組織に
反旗を翻した木星、土星の外惑星連合と戦う、いわゆる“外惑星動乱”の一場
面である。
 旧式の軍艦ばかりで構成された偵察艦隊が、敵の設置した爆雷攻撃によって
ボロボロになりながら進んでいく様子が、軍艦の観測員である広瀬少尉の視点
から描写されている。
 自分たちが囮ではないか。敵艦隊の待ち伏せがあるのではないか。そういう
不安を抱きながら艦隊は進み続ける。
 そしてついには広瀬少尉の乗る軍艦も被弾し、艦長が戦死するなど大きな被
害を受ける。もはや満身創痍の艦隊の中で、広瀬少尉は自分の CRTを見つめ続
ける。

***********************************
 赤外反応があった。
 ひとつではなかった。確認できただけでも一〇あまりの点で、かなり大きな
赤外線源が出現していた。距離は遠い。瞬間的な出現ではなかった。爆雷の爆
散による赤外反応では、これほど長くあらわれない。位置は、まさに敵のひそ
んでいるはずの宙域だった。そして見守るうちに、赤外線波長は少しずつシフ
トをはじめた。
***********************************

 これこそ、小説でないとできない描写である。漫画や映画などの映像作品で
は、広瀬少尉が CRTを見続けているだけで、何の盛り上がりもない。小説だか
ら、SFだからこそできるクライマックスという物である。

 まぁ、少々、読者を選びすぎるきらいはあるが。

 だが、どこかで読んだような話ばかりが氾濫する中で、こうした『**だか
ら』できる描写や小説というのは、たいへん貴重だとも思うのである。


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文芸創作な一言:あえて姿を書かない

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 相手の好みにあわせるためには、あえて具体的には描写しないという手法も
あるんですよね。絵の見える描写にしないで、雰囲気だけにして。読み手の想
像に任せてしまう。
 相手の理想像を思い浮かべもらえるようにするとか、相手の知り合いを思い
浮かべてもらうとか。自分自身を投影してもらうとか。いろいろと、あえで具
体的な姿を描写しないことにより狙える効果ってのはありますから。試してみ
るのも面白いでしょうね。


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> ☆ キャラ化によるエピソード作成 ☆ あなた自身をモデルにした人物を
> つかって、もうひとつの日常を遊んでみませんか? 
> どんな話になるかはつぎのURLで!     http://kataribe.com/HA/06/P/
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 なお、当メールマガジンの内容は出典を明記すれば、引用は当然自由ですの
でご活用いただければ幸いです。

創刊: 1997年07月15日 発行間隔: 毎週火金曜日予定  X-Mag2Id: 0000000405
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企画・制作: 電網工房・匠 (sfこと古谷俊一) <URL:http://www.koubou.com>
発行者連絡先: sfこと古谷俊一<URL:mailto:sf@cre.ne.jp> ICQUIN: 6549565
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文書フォーマット: setext 準拠 <URL:http://www.age.ne.jp/x/sf/SETEXT/>



文芸広報:2000年10月13日号

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> サイバラ電劇ネットでのリレー小説(ファンタジー)のログ公開中。
>                  http://www.trpg.net/user/saibara/novel/index-j.html
> 電劇ネットにゲスト(SAIB0000)でログインしてもリレー小説閲覧できます。
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 情報の山の中に埋もれた創作文芸物を発掘し、読むことを楽しみたい人々へ
の指針となることを目的とする、オンライン創作文芸の宣伝告知サービスです。
 創作小説、イラストストーリー、小説を書くうえでの論考、ネットワーク利
用の共同創作、詩などを取り扱っていきます。


ちょっと一言

 『標準編集必携』を入手。第一版15刷か。しかし、必要なところだけ見ただ
けでも、いくつか校正ミスとおぼしきものや不足だと思われる用語を見つけて
しまって。編集者向けの本がこれで良いのだろうかと思ってしまったり。



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 に書き込むか、 sf@cre.ne.jp へとメールで紹介するページのURLとタイト
ル、紹介文を送付することで行なえます。

 今回掲載されたかたでも、個別の作品についてや更新情報などを再度登録し
た場合にも、ちゃんと告知させていただきます。最初はページ全体の告知で良
いわけですが、新着小説ができるたびに告知していっていただけますと読み手
にも書き手にも便利だと思われまから。
 ページ全体に関する宣伝を継続的に掲載したい場合には、順繰り載せる予定
の五行広告という手もありますので、 sf@cre.ne.jp までお問い合わせくださ
いませ。

	http://www5b.biglobe.ne.jp/~kikutaro/
	菊太郎わーるど /  菊太郎
 小説を書きました。(まだ途中だけど)
 「ぬくもり」と月読さんが書いた「墓守と天使が見た夢」です。
 これからも色々書いていく予定です。
 よろしくお願いします。

 ** sfより **
 どちらも、まだ導入部ですね。ここから続けるのが、大変なんですよね。
 「ぬくもり」は、もうすこし削ることを覚えると、いい感じになりそうだ
と感じました。



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法論の検討の場をもうけ、インターネット上における文章技術、とくに創作小
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銅大の読書万歳:黒後家蜘蛛の会

作品名:『黒後家蜘蛛の会 1』(5巻まである)
著者名:アイザック・アシモフ
出版社:創元推理文庫/東京創元社

 推理小説と一言でいっても種類はいろいろある。
 そして、推理小説ファンによってどのタイプの推理小説が好きかは大きく異
なる。

 ちなみに私は青い鳥文庫の『夢水清志郎事件ノート』シリーズなどで活躍さ
れている、はやみねかおるさんのファンであるが、私の友人に同じはやみねか
おるさんの『少年名探偵 虹北恭助の冒険』(講談社ノベルス)を読ませたとこ
ろ怒髪天をつく勢いでかみついてきた。

「こんな物は推理小説じゃない。百歩譲っても青い鳥文庫で出すべきで講談社
から出すべきではない」

 人間、好きだからこそこだわりがあるものなのだ。

 話はずれるが、SF的なギミックを使った小説や漫画を書いている人で「私の
作品をSFと呼ぶんじゃない。私はSF(ファン)が大嫌いだ」と公言してはばから
ない人もいるそうだが、これもまた分からなくもない。特に先鋭的なSFファンと
いうのは過去のSFで登場したアイディアやギミックを使った作品に容赦がない。
他にどんなに優れた部分があっても、「SFとしてはダメだね」とか「ま、あれ
はSFじゃないから」の一言ですませてしまう。単に味付けとしてアイディアや
ギミックを出した作家にしてみればたまったものではないだろう。

 かく言う私だって推理小説へのこだわりは人並みにある。
 そして、私の好みでは蘊蓄で水増しされた作品はどうも感心しないのである。
 推理小説っていうのは、やっぱり提示された“謎”の周りをぐるぐる螺旋状
に回って、最後の回答にたどり着くのが良い。さらに言えば、むやみに残忍で
あるよりは、ちょっと頓知のきいたお話の方が読んでいて気持ちがいい。

 もしもあなたが私と同じ好みの持ち主であれば、『黒後家蜘蛛の会』はお薦
めである。この作品はタイトルでもある『黒後家蜘蛛の会』というクラブの会
員が、毎月一回開く晩餐会で話すミステリ談義を集めた短編集である。会員は
化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家の6人でそれなりの知性と
教養の持ち主である。彼らは晩餐会にゲストを呼ぶのだが、そのゲストがちょっ
とした謎を提示するとたちまち素人探偵となり、あれこれと謎を解明しようと
するのである。
 だが、結局最後に謎を解くのは給仕であるヘンリーというのがなかなか愉快
で良い。
 提示される謎も、ひねりが効いている。

「会心の笑い」
 ある男が自分を騙した男から何かを盗んだ。だが何を盗んだかが分からない。
いったい何が盗まれたのか?

「偽物(Phony)のPh」
 ある男が大学の試験で信じられない成績をおさめた。カンニングをしたので
はないかと周囲は疑った。だが、どうやって?

「実を言えば」
 会社の金庫から現金と証券がなくなった。ゲストの男に嫌疑がかけられてい
るが、男はそれを否定している。いったい誰が犯人だ?

 この調子で、1巻だけで12編の短編が収められている。正直なところ、中に
はこれはどうかという謎もあるが、この作品のツボは、素人探偵たちがあれこ
れひね繰り出す、機知に富んだ推理にある。もちろん、どの推理も最後には外
れて給仕のヘンリーの出番となるのだが、そこに至るまでの謎解きへの収斂は、
さすがはアシモフ先生である。

 しかも、この作品は最初エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジンに掲載
されていたのだが、一冊にまとめるにあたって、読者からいろいろと謎解きの
不備への指摘があれば、それについて修正がかけてある。何故分かるかと言う
と、各短編の終わりにそれをアシモフらしい文体で述べているからである。

 読者に対して“公正”であること。

 これぞ、まさにミステリにおいて最も大事な条件の一つであると私は思う。


銅大(あかがね・だい):週末ライター     mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
著者ページ: 銅大のRPGてんやわんや    http://www.trpg.net/user/akagane/



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文芸創作な一言:フォーマットは統一しよう

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 データ集など、同じような内容の文章を複数並べる場合には。フォーマット
(記法)を揃えることで、おなじ内容であることがわかりやすく、また内容が把
握しやすいように心がける必要があります。そうしないと、ずらっと並んでい
る内容から、必要なものを探すのが難しくなるわけです。
 たとえば。住所録などで。ある場所は
  電話番号 名前 名字 郵便番号 住所
 ある場所は
  郵便番号 住所 名前 名字 電話番号
 などと、複数の記法がなっていたら、探すのに混乱しますよね。

 ……しかし……なんで『標準編集必携』では、和文と英文の約物のリストの
書き方が、まったく違うんでしょうねぇ。基本だと思うんだけどなあ。

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> 情報をまとめてお送りします。月一程度の特集記事では、独自の切り口でオ
> ンライン小説の紹介を行なっています。                毎週金曜日発行。
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文芸広報:2000年10月17日号

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ちょっと一言

 語り部日報のほうは順調に部数を伸ばしてますが。文芸広報は部数が伸び悩
んでいますね。むしろ減ってるし。
 やはりこう、いまいち最近の文芸告知系サイトからのリンクとかがないのが
原因なのかなぁ。



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	Umbycord /  NIN
 アヴァンギャルドやカットアップ等の実験的作品を発表しています。
 興味のある方はぜひお立ち寄りください。

 ** sfより **
 ドラッグものが多いですねえ。
 この方面についてはあまり詳しくないですが、単文を重ねる文体は、あんが
いに読みやすく感じました。読点なしにズラズラ繋げる文体のほうも、わりと
イメージは伝わってきますね。面白いものです。



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銅大の読書万歳:あおいちゃんパニック

作品名:『あおいちゃんパニック! 1〜3』
著者名:竹本 泉
出版社:KCなかよし/講談社
ISBN :4-06-108446-1
	4-06-108459-3
	4-06-108476-3

 ママは地球人だけどパパは宇宙人。
 そしてその二人の間に生まれた地球人と宇宙人のハーフが本編の主人公の早
川あおいちゃん。正しい名前はチャチャ=モチャノチャ=ヌートの1。
 パパの転勤で地球で暮らすことになったのだけど、何しろ地球人と宇宙人の
ハーフ。ものすごい力持ちで、しかも地球の常識とはちょっとズレちゃってる
あおいちゃん。友だちを巻き込んで大騒ぎの毎日──というのが、このコミッ
クだ。

 掲載誌が小学生ぐらいを対象としている『なかよし』なので、小難しい理屈
をこねたりはしていない。あおいちゃんの周りで発生するトラブルの数々も小
学生高学年ぐらいであれば分かる内容になっている。

 しかし、ところどころで“ちらっと”見せる小ネタの数々に、作者の竹本泉
さんのSFへの造詣やこだわりが見られる。
 コミカルな作風の中にかいま見えるディープな世界。本作品がかなり古い
(1巻の初版が1983年)にも関わらず、今でも熱心なファンがついているのもそ
の辺りにあるのだろう。

 これはコミックに限らず小説でもそうだが、10の知識しかない人間が、10の
作品を書くことはできない。10を上回る知識があってはじめて10の作品が書け、
100の知識があってはじめて10の作品を面白く書くことができるのだ。

 別に出し惜しみをしろというわけではない。

 作品の中のそれぞれの状況において、どういう知識を使えば効果的に読者へ
印象づけられるか。面白く読んでもらえるか。それを選択できるというのが、
いわゆる『100の知識』の力なのだ。言葉を変えると『引き出しは多い方がい
い』というわけである。

 そして竹本泉ワールドの魅力が、この引き出しの多さに支えられていること
は間違いない。最近の作品では『ねこめーわく』(現在2巻まで)などがそうだ。

 アイディアいっぱい、夢いっぱいのこの作品。
 もしもどこかで見かけたら、買って読むだけの価値はございますぞ。


銅大(あかがね・だい):週末ライター     mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
著者ページ: 銅大のRPGてんやわんや    http://www.trpg.net/user/akagane/


 ** sfより **
 ちなみに、タイミングの良いことに。11月はじめに、メディアファクトリー
コミック文庫より文庫化が開始されます。



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 成功を面白く書くのは難しいはなしなどの話題がでました。



掲示板より

	http://www.mahoroba.ne.jp/~furutani/crenovel/
	創作小説座談会
 などより、最近の内容について。

	http://www.cre.jp/novel/log/CRE_N_CM/003.html
	創作小説関係ページの宣伝 LOG 003
 1999年10月14日から2000年10月06日までのログを切り出しました。



文芸創作な一言:場所を変えてネタ出しをする

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 机に向かって、あるいはキーボードに向かって。うんうん唸っているだけで
は、書くネタが出てこないというのは、良くあることですよね。
 そんなときの対処法には、人それぞれの方法があるとは思いますが。
 わりと誰にでも効果があるのが、場所を変えてみることのようです。
 風呂ら入ったり、散歩やなんかに出かけたり、自転車や電車に乗ってみたり。
そうしてポカンと空いた時間をつくって、ぐるぐると周囲の刺激から連想を働
かせたりしていると。煮詰まっていたところがすこんと出てきたりするんです
よね。
 メモを用意しとかないと、忘れてしまうのが欠点ですけど。

> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
>       ◎●◎ あなたの原稿・アイディアを本にします!! ◎●◎
> 文芸社は、あなたの原稿を本にします。 本屋さんに並べます。 原稿がない
> 方や未完成の方、書いても筆が進まない方には、当社が独自に開発した執筆
> メソッド(特許出願中)をご紹介します。 ジャンルは問いません。
>  Mail: kawahatsu@bungeisha.co.jp HP: http://www.bungeisha.co.jp/
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文芸広報:2000年10月20日号

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>           あなたのイラスト・CG、漫画、小説などを投稿してみませんか?
> 会報は3ヶ月に一度のペースで製作しています。 詳しい内容等は、まずは
> メールでご連絡ください。           Eメール: hijiri@pastel.ocn.ne.jp
> HP: http://www.topworld.ne.jp/tc/joker/
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ちょっと一言

 原稿料が小切手で届いていた。ちょっとびっくり。本物の小切手ははじめて
みるな。
 しかし小切手をもらってみたはいいが、現金化ってどうするんだろう。もし
かして支払地の郵便局まで出かけねばいけないのかなぁ。



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	幻想住人録 /  CTHILHU こと 熊野志郎
 読者も登場人物として参加できます。ここの「五色の霧」はファンタジーで
す。「楽園都市」は現代パニックモノです。「五色の霧」はファンページもで
きたので、現在ならもれなく、オリジナルCDをプレゼントします。
 質問などは、メールでどうぞ!!

 ** sfより **
 いわゆる読者参加型小説。メイルゲームとも呼ばれるものに近いですね。



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語り部総本部作品告知

 ** 一行からできる創作、試してみませんか? **
	http://kataribe.com/
	語り部総本部
 TRPGをコアにした創作コミュニティ"語り部"では、各種のおはなしを量産し
ております。そのうちのおもだった新規登録作品の告知を、
	http://www.mahoroba.ne.jp/~furutani/kataribe/KATA_NEW.html
	語り部関連ページ新着情報
 より、こちらにも掲載します。

	http://kataribe.com/HA/06/P/E/HAP06E36.HTM
	狭間06エピソード1436『ある日の夕食』 /  OTE
 完成したエピソードとしては初めての作品を投稿しました。感想意見などお
待ちしております。


	http://kataribe.com/HA/06/P/E/HAP06E34.HTM
	狭間06エピソード1434『トレインシミュレーターの巻』 /  小西 朱水
 鉄分、全開!
 水無瀬香子の日常ひとこま。……しかし、彼女ぢゅけんせいじゃなかったっ
け?



銅大の読書万歳:東京に暮らす

作品名:『東京に暮らす 1928〜1936』
著者名:キャサリン・サンソム
出版社:岩波文庫
ISBN :4-00-334661-0

 あなたが大人だとして。
 あなたが子供の頃、あなたの周りの世界はどうだったろう?
 あなたの一日はどうだったろう?

 20世紀はまれにみる変化の時代である。
 飛行機が空を飛び、月へロケットが飛んだ。
 二度の世界大戦が起こり、毒ガスや原子爆弾が使われた。
 列強の植民地が次々に(形の上では)独立し、多数の国家が誕生した。
 コンピュータが生まれ、インターネットが世界を覆った。
 そして今、我々は“ここ”にいる。

 が、それゆえに。

 我々はつい100年も前の生活について想像することもできなくなっている。
 我々の祖父や祖母が、子供の頃にどんな生活をしていたのか。
 この国に住む人たちがどんな生き方をしていたのか。

 本書は、そういう事柄についてイギリスの外交官の妻である筆者が記述した
本である。
 筆者は、日本人ではない。
 ありがたいことに、この時代について語りたがる人の多くが持っている政治
的な意図もお説教もなーんにもない。
 ただ、自分(イギリス人)の目から見た日本人の暮らしぶりを、さらりとした
筆致で書いているだけである。
 それも日常の生活の中で。
 だから私たちは、自分たちの祖父や祖母のごく普通の姿を、本書の中に見る
ことができる。
 その中の描写には、ふんふんとうなずける物もあるし、外国人にありがちな
誤解ではないだろうかと思える物もある。

 本書に描かれる日本人の暮らしぶりも今とは大きく違う。
 我々は、それほど礼儀正しくは生活しなくなったし、『家』や風習を第一に
考えることもなくなった。商人は商売についてだいぶせちがらくなった。(もっ
とも、当時だって十二分にせちがらかったはずだと私は思うのだが)

 しかしそれでも。
 本書に描かれている日本人は、やはり我々と同じ民族なのだと思わせる描写
が数多く見られる。
 そして、それを素直に喜べるような記述も。

 久しぶりに田舎の祖父母に電話でもしておしゃべりをしてみたい。

 そんな気分にさせる本である。


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著者ページ: 銅大のRPGてんやわんや    http://www.trpg.net/user/akagane/



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文芸創作な一言:書きつづけないと書く能力は落ちやすい

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 しばらく書かないでいると。てきめんに落ちるんですよね。構想をまとめる
力も、描写を書き起こす力も、書きつづける力も。
 運動とかイラストとかは、比較的目に見えて分かりやすいような気がします
が。文章を書くことも、同様なんだってのは、なかなか気がつかないことなの
かもしれません。
 しかし。だからこそ、きちんとした文章を継続的に書く習慣を身につけるの
はたいせつなことなんだと思います。みなさん、あれこれ悩むよりも、まず、
書きましょう。そして、書きつづけましょう。

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> ページや作品の五行宣伝を募集中です。毎号順番に数個、このようにメール
> 内に挿入します。形式は一行は70桁(ただし先頭二桁は引用符と空白を入れ
> る)と考えて五行です。商品・商店の広告も可能です。
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へんです。……ちゃんと夜は寝るべきだよなぁ。



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 お越しをお待ちして、今日も囁いております。

 ** sfより **
 毎日更新とは正確には雑文や日記もあわせてのようですね。
 ぞわぞわするような、でも確かに理解できる嫌な面や弱いところが伝わって
くる人部描写が、いい感じですね。まっとうな小説という感じです。



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 ある残暑の日。季節はずれの帰省をしたよるるん。
 ひよこまんじゅうを食べながらその帰りを待つ来栖と麻樹であった。



銅大の読書万歳:日本国の逆襲

作品名:『日本国の逆襲』
著者名:小林恭二
出版社:新潮文庫/株式会社 新潮社
ISBN :4-10-147811-2

 前回紹介した『東京に暮らす 1928〜1936』とはうって変わって、こちらは
ギャグというかコメディー中心の作品。
 つまり、笑いを取るための作品である。
 実のところ、小説で笑いを取るのはけっこう難しい。何が“笑える”かは、
人によって大きく異なるからである。ある人にとっては抱腹絶倒な内容が、別
の人にとっては怒り心頭に達する内容である、というのは往々にしてある。

 たとえば、小説ではなく漫画であるが安永航一郎さんは、この夏に開かれた
同人誌即売会の同人誌の奥付に一コマ漫画を掲載してある。
 それは、7月25日に墜落した超音速旅客機コンコルドがエンジンから火を吹
いているのを、通りかかった人が車中からカメラに収めた有名なアングルの絵
で。
 その下にこう書かれていた。
『科学忍法火の鳥はたいへん危険ですから良い子は真似をしないでください』
 私はこれを読んで爆笑した。が、航空ファンの友人は顔をしかめて「ひどい
のぉ」と嫌悪を露わにした。実際、コンコルドの墜落は 100人を超える死者を
出した大惨事である。関係者やコンコルドのファンが見たら激怒するだろう。
 ……その前に『科学忍法火の鳥』の元ネタを何割が知っているかが問題だが。

 このように、“笑わせる”のは一歩間違えると呆れられたりしらけたり、場
合によっては怒らせたりしてしまう危険を常にはらんでいる。
 その点では今回紹介する『日本国の逆襲』も例外ではない。例えば冒頭を飾
る短編の『大相撲の滅亡』は、熱心な相撲ファンを怒らせるかも知れない描写
がある。

 だが、それはもう覚悟の上というしかない。怒る人間は何を書かれたところ
で怒るのである。後は、それ以外の人間をいかに笑わせるかが焦点となる。

 そしてこれがまた難しい。
 『大相撲の滅亡』では元プロ野球選手の江川卓投手をネタにした変化球で笑
いをとっている部分があるが、これを江川卓の経歴を知らない人 (現在20代以
下だと知らない人の方が多いのではないかしらん) がこれを読んで笑えるかど
うかは疑問である。
 そこで作者はあの手この手を使って、いろいろなネタを振り、どこかで読者
が引っかかって笑ってくれるように祈るしかない。

 『大相撲の滅亡』では、まず恐竜ネタを振って──男の子で、子供の頃に図
鑑で恐竜を熱心にながめた経験のない人は少なかろう──相撲は“力士が太り
過ぎで環境に適応できなくなったから”滅亡したなどという珍説を出す。
 ここでは、冗談がましくなくいかにも大まじめにホラを吹くのがポイントで
ある。
 噺家でもそうだが、こういう突拍子もない冗談話で作者が笑ってはいけない。
 あくまで真剣なふりを押し通すのである。

 続いて、先ほど上げた江川卓投手ネタを振って日本人にいまだ数多いプロ野
球ファンであれば分かるように大相撲風アレンジを加えて提供する。『空白の
一日』をもじった『空腹の一日』など、そのさいたるものである。

 そして最後に、相撲ファンであれば誰しも心のどこかでわだかまっている、
相撲独特のしきたりをネタにする。何しろタイトルが『大相撲の滅亡』である。
相撲を全く知らない人が読むとは思えない。

 まったく。
 ギャグとかコメディとかいった話は、ここまで努力して注意して、それでな
おかつ“笑え”ないと非難されたり無視されたりするのである。
 これに比べれば“泣かせ”とか“怒り”の感情の方がよっぽど操作しやすい。
 それでもなおギャグやコメディに雄々しく挑戦する人に私は賛辞を送りたい。

 なぜなら、“笑い”こそは霊長類に許された素晴らしい特権なのだから。


銅大(あかがね・だい):週末ライター     mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
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 途中経過を楽しめるように書く筆力、ネタの発想法などの話題で盛りあがり
ました。



文芸創作な一言:テーマから人物を作る

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 出したい人物設定から話を作成するというのも、それはそれで手ですが。
 なにかテーマがあったり試してみたいストーリーやプロットがある場合には。
その必要性に合わせて、テーマや葛藤の必要性から必要な登場人物を作ってい
くという方法もあります。
 さらに、そういうテーマや葛藤に関る部分についての理由づけとして、過去
のできごとや関った人物を作成し。それをまたテーマなどに関る部分にフィー
ドバックしていけると、扱いやすくそれらしい人物像が組み立てやすいのかも
知れません。

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す。たんにこのメールにたいして返信するだけで、感想などを書くことが可能
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 なお、当メールマガジンの内容は出典を明記すれば、引用は当然自由ですの
でご活用いただければ幸いです。

創刊: 1997年07月15日 発行間隔: 毎週火金曜日予定  X-Mag2Id: 0000000405
前回の発行部数: 549部
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登録・解除はこちらでもOK:  <URL:http://www.mag2.com/m/0000000405.htm>
企画・制作: 電網工房・匠 (sfこと古谷俊一) <URL:http://www.koubou.com>
発行者連絡先: sfこと古谷俊一<URL:mailto:sf@cre.ne.jp> ICQUIN: 6549565
配送: インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 <URL:http://www.mag2.com/>
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文芸広報:2000年10月27日号

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ちょっと一言

 忙しかったりうっかりすると遅れてしまいます。週二回ってのはタイミング
的に、忘れやすいのかもしれない……。



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 世界を断片に叩き割ったら
 きらきらと 断面ごとに光を宿して散らばるのかもしれません

 雑感積片数篇、他愛の無い話二編、更新しました。
 宜しければ、どうぞ

 ** sfより **
 雑感積片は詩ですね。文芸広報で掲載させていただいた短詩が色々と載って
おります。
 他愛の無い話は、ほんとに短いワンシーンのイメージを切り取ったような、
スケッチかな。雑感積片よりは少しだけ長い、散文詩に近いかも知れません。
モノにもよりますが。



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 「謎の毛玉」な『ふか』と「白虎の化身?」な『ことらん』の出会い。
 想像の翼を広げてご覧下さい。




銅大の読書万歳:消滅の光輪

作品名:『消滅の光輪(1)〜(3)』
著者名:眉村卓
出版社:ハルキ文庫
ISBN :4-89456-783-0
	4-89456-784-9
	4-89456-785-7

 この作品には、一つの特徴がある。
 主人公がたいへん冗舌だということだ。
 といっても、主人公が決してよく喋るわけではない。彼の内心が小説内で赤
裸々に描かれているという意味で冗舌だというのだ。しかも、この主人公、や
たらと良く考える。一つの事柄からめったやたらと連想を続けるのだ。
 一歩間違えると冗長と取られかねないこの主人公の冗舌ぶりは、同じ作者の
『不定期エスパー』でもいかんなく発揮されている。
 ひたすら何ページにもわたって、あれこれと考えを組み立てる──しかも結
論は『どちらにせよ選択の余地はないのだ』とかが多い──くせに、決して読
みにくくないこの文章は眉村さん独特の物である。

 なぜ読みやすいか?

 おそらく、主人公が真面目で論理的な思考の持ち主であるせいだろう。幾ら
思考を巡らせたとしても、決して論旨が破綻したりしないのだ。
 それも当たり前と言えるかも知れない。
 何しろ、本作品の主人公は植民惑星一つを管理する司政官なのだ。数万のロ
ボット官僚を駆使し、連邦の意志を具現化する者として植民惑星の絶対者とし
て君臨する存在……だったのは昔の話。

 植民が進むと共に住人の力は強まる。司政官の仕事と言えばそれと結びつい
た連邦内の公社や軍隊などの組織との間で、意見調整をするぐらいだ。
 しかし、主人公が派遣された植民惑星ラクザーンは違った。

 ラクザーンが巡る恒星の新星化が迫っていたのだ。

 この恐るべき、そして不可避の大災害を前に主人公は司政官にのみ許された
強権を発動する。惑星の全ての権限を自分の元に集中させ、全人口を別の植民
惑星へと移住させるのだ。もちろん、これには大金がかかる。移住先でも金は
必要である。なりふり構わず主人公は金を集めていく。
 さらに住民を始めとする数々の反対や発生する問題に対し、主人公は得た強
権を振るうことを全くためらわない。
 決して私腹を肥やすためではなく。
 決して名誉を求めるためではなく。
 ただひたすら連邦の理念に従って行動する主人公。だが、作品を通して読者
が感じる連邦の制度や上層部の意志や行動はその理念からほど遠い。さらに言
えば、連邦という巨大な組織の中においては司政官などただの中間管理職の一
人でしかない。
 そして、主人公もまた、その事に気づいている。

 『消滅の光輪』──それは連邦の理念を人という形にした司政官制度そのも
のの事を指すのかも知れない。

 だが、それでもなお、主人公は歩みを止めることはない。
 敗北が必至だとしても。
 滅亡が不可避だとしても。

 なぜなら、彼は司政官なのだから。


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文芸創作な一言:自分の言葉でまとめ実践する

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 文章読本とか、小説の書きかたとか。読んでるだけではどうしても身につか
ないんですが、読んでるだけでおわってしまうことはありがちかと思います。
 読んだだけで「わかった〜」と思っても、実際にはなかなか身につかんとい
うのは、学校の勉強でよーく理解していることであろうかと思います。
 まず、自分の言葉で、自分なりに文章をまとめて整理しなおす。しかるのち
実践してみる。これが理解を深めるうえで、たいへんに有用で基本的なことな
わけで。みなさんもどうぞ、実践を。

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> 投稿小説対決コーナーゴングショーはサイトのTOPに対戦2作品の冒頭を
> 載せ、読者が読んだ数と投票した数でポイントを競います。
> 詳しくは下記URLで。
>             http://www.asahi-net.or.jp/~ZL7Y-AOK/gong.htm
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文芸広報:2000年10月31日号

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>           オンラインで生きる道を、いざ、拓かむ!
>     『大食い姫』 『アトミック・ビーチで抱きしめて』 『八方天』
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 年末にでるゲーム関係で忙しいのと、発行が遅れていたので、今回は銅大の
読書万歳はおやすみです。かわりに、しばらくTRPGのための読書案内から転記
しときます。



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	「瞬」(しゅん) /  北風寛樹(きたかぜひろき)
作品のあらすじ
 広島と小田原を舞台にした感動のストーリー
作品分類
 09 純文
作品完結の有無
 完結
作品の制作秘話
 この作品のために何度も精神科に通いました。

 今回お送りする小説「瞬」はちょっと長い小説ですが、私が構想期間を入れ
ると六年かけて書いた小説なので、ぜひ読んで下さい。

 ** sfより **
 おもに小学校を舞台にした家庭の軋轢が学校にも関る、実際にあるような話
をそれらしく書いたものですね。細かい部分がなんか懐かしいですね。三章過
ぎたあたりから調子が出てきたという感じですか。そういうあたりも含めて、
冒頭部分は削ったほうが良いのにと思うものはけっこう見かけますよね。
 かっこ書きの読み仮名は、途中からずいぶんと減っていましたし、最初から
取っ払っていたほうが読みやすかったのかも知れませんね。もしかすると、小
学生にも読ませたかったのかな?


	http://www.cre.jp/user/ER/
	いー・あーるのホームページ /  E.R
 自分によく似たキャラクターを使って話を書く。
 書くうちに、変じる部分、似る部分。
 虚実取り混ぜて……しかしてそれさえもやはり静かな日常。

 真帆の領域、更新しました。

 なお、数年前に書いたSFもどき、「ひゅーまにっく・こんぴゅーたー・さい
えんす」も更新しております。
 宜しければ、どうぞ。

 ** sfより **
 真帆の領域……は語り部狭間06の外伝みたいな感じですか。
 じつにこう、いー・あーるさんらしい作品、作りかたです。
 「ひゅーまにっく・こんぴゅーたー・さいえんす」は……具体的部分の考証
は考えずに、寓話的に読むといい感じですね。



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	狭間06エピソード1084『長生哲也の日常の断面』 /  OTE
 かなり前に作りかけにしてほっといた奴です。
 ふとした弾みで出てきたので完成(?)させて放り上げました。
 なんと言うことはない日常の風景ですな。

 よかったら感想その他よろしくお願いします。



書籍紹介:決闘裁判

	http://www.trpg.net/book/guide.html
 最近読んだ本について、書誌情報とともに読み所の紹介を、TRPGへの活用の
指針を交えて行なっている企画より、小説書き向けのものを紹介します。

 講談社現代新書『決闘裁判 ヨーロッパ法精神の原風景』山内進
 IBSN4-06-149516-X 本体価格680円 2000年08月発売

 中世ヨーロッパを中心に行なわれていた決闘裁判という習慣と、その周辺の
神判(神意による判決)や法概念の変化、実際の決闘裁判の事例などを紹介し。
その中に西洋の自決の精神と法概念の由来を見いだすという本です。
 決闘というと、私的な殺し合い、つまり私闘として合法的ではないものを想
像するひとが多いかと思います。西部劇とか三銃士風の決闘とかですかね。し
かしこの決闘裁判というものは、私闘ではない、公の判決を決める方法として
裁判の一巻として行われるものなのです。

 ちなみに、どちらが正しいかを決定するために決闘を行うというこの決闘裁
判には、いくつかのタイプがあって。当事者同士(原告と被告)が争う決闘、判
決を下した人間にたいする抗弁としての決闘、証言した証人が嘘をついている
か争う決闘とあります。判決よりも決闘のほうが上位に置かれていて、裁判の
絶対性が存在しないあたりが、興味深いですね。封建制などで権力が強くなく、
集団での私闘でもめ事の決着がつくような時代には、これでも理性的かつ損害
の少ない方法だったようです。
 中央集権体制の存在しないところでは、裁判の権威にたいする考えかたが違
うということで。裁判は真実をあきらかにし、その採決は絶対である。という
のは中央集権体制下の概念で。それぞれの独立性の高い場合には、判決を覆す
ことが慣習法的に許容されていて、その手段が決闘裁判であったという感じで
しょうか。いろいろと興味深いところです。

 ちなみに、のちには決闘裁判の代理人の専門家としての決闘士に代行させる
というものも広まりまして。このあたりは、戦いの神の神官や騎士を考えるう
えで、色々と参考になるかも知れませんね。決闘士そのものは農奴より低い扱
いでしたけど……任務としては騎士の主への義務にも決闘の代行はあったよう
ですし。
 最後には。現代アメリカの訴訟制度が、武器による決闘のかわりに弁論によ
る決闘のようものであり。裁判とは原告と被告のそれぞれが、自分にとって有
利になるように戦う場であって、真実をあきらかにすることなどは二の次でし
かない。そんな指摘がありまして。裁判とは権力が真実をあきらかにし正義を
遂行することである、絶対者としての裁判所が正しく判断してくれるに違いな
いと期待するしそれに応えるべきだ、と認識しがちな日本人との根本的な違い
を痛感させられます。


文責: sfこと古谷俊一 http://www.trpg.net/user/sf/



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文芸創作な一言:調べることの充実感

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 小説なんかでも有用な考え方だと思いますが。とくに解説文、紹介文、教科
書なんかを書くときには。「本当にこれで正しいのか」と見直し、原典なり参
考資料なりにあたりなおして調査しなおすというのが。品質をあげるうえで重
要なことですよね。
 むろん作業にかかるコストは跳ね上がるわけですが、そのぶん内容も充実し、
自信をもって提供できますし。いままでやっていなかったのであれば、試して
みてはいかがでしょうか。


> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
> 1995年1月6日。バブル崩壊もなく栄華を謳歌していた日本の首都東京に一
> 発の核爆弾が投下された。混乱、そして崩壊。国家は寸断され、いくつもの
> 勢力が外国の力を借りた地方政権として群居する、内戦の国と化した日本で
> 生きるありふれた人々は……。
> 【霙の街】                  http://kataribe.com/MM/
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