文芸広報:2001年07月分


目次



文芸広報:2001年07月分


文芸広報:2001年07月03日号

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 創作小説、イラストストーリー、小説を書くうえでの論考、ネットワーク利
用の共同創作、詩などを取り扱っていきます。


ちょっと一言

 部数の極度に少ないメールマガジン新報が思ったより影響あるみたいなのが、
不可思議なところ。日報より目に見えて動きがあるしな。
 やっぱビジネスに結びつくジャンルのほうが、名声も得られるし、やりがい
があるのかもな。



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 サイト全体よりも個別の作品の新作告知を期待しています。


	http://users.goo.ne.jp/eguchi2001/
	夢童子の創作の部屋  /  夢童子
 夢童子が書いてきた創作小説、詩、旅行記の集大成をめざすホームページで
す。現在は戯曲に挑戦中。
 また、メールマガジンでタイの旅行記の連載も開始!
 ぜひ覗いてみて下さい!

 ** sfより **
 高校時代から40台まで書きためてきた作品を、順次公開しているようです。
 戯曲は詳しくないのですが、最初は説明的にすぎるように思えたセリフも、
声にだし身振りをつけて舞台で演じるならどうするかと考えると、こんなもの
でいいみたいだなと納得。面白いものです。
 小説「地獄めぐり」はすばる文学賞二次予選通過作品。熱い思い、自分たち
は特別だという自任、それぞれの能力や性格やなりゆきから崩れていく協力関
係。当時も今と変らぬ創作活動の情景がくっきりと見えてきます。



文章研鑚メーリングリストのご案内

 読みたくなる文章を書くための修行の場、読みたくなる文章を書くための方
法論の検討の場をもうけ、インターネット上における文章技術、とくに創作小
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 に案内文や規約・ログがおいてあります。
 bun-ctl@cre.ne.jp にたいして、題名はなんでもかまいませんから、
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信すれば参加できます。



銅大の読書万歳:ジェイムスン教授シリーズ

■銅大の読書万歳(47)
作品名:ジェイムスン教授シリーズ
	1巻 二重太陽系死の呼び声
	2巻 放浪惑星骸骨の洞窟 
	3巻 惑星ゾルの王女
	4巻 双子惑星恐怖の遠心宇宙船
著者名:ニール・R・ジョーンズ
出版社:ハヤカワ文庫SF
ISBN:なし

 前回に続き絶版本であります。
 インターネットの古本屋さんで調べましたら、千円以上しました。
 たしか出た当時は300円前後だったはずです。
 しかも、私の本棚にこの本はないのです。高校卒業時に母校に寄贈してしま
いましたから。広島市立舟入高校の諸君、感謝するよーに。(まだあればの話
ですが)

 さて、このシリーズですが一言で言うと滑稽本であります。
 奇想天外と言えば聞こえはよろしいですが、実際のところ、作者もあまり深
く考えずに作品書いているんじゃねーか、とかそーゆー所が多々あります。細
かいところは穴だらけです。

 が、そういった点をあげつらってあーだこーだ言うのがばかばかしくなるの
が、滑稽本の強みでしょうか。
 何しろ、主人公のジェイムスン教授が死んじゃうところからお話は始まりま
す。

 このジェイムスン教授、何を考えて生きていたのかしりませんが、永遠不滅
にみょーにこだわるお人でして。自分の死体を永久に保存するにはどうしたら
いいだろうかと実に非生産的な事を考えたあげくに宇宙ロケットを作って、死
んだらカプセルに入れて宇宙に打ち上げる遺言を残しておっ死んでしまいます。

 遺言を残す方も残す方なら、それを正直に実行する遺族も遺族です。
 ともあれ、教授の遺体は地球をぐーるぐーる周り、数千万年が過ぎます。
 人類は滅亡し、地球は死の星となり、太陽は赤色巨星になっちゃう――なん
か早いよーな気がするが気にしてはいけない――はるかな未来。

 一隻の宇宙船が地球にやってきて教授の遺体の入ったカプセルを回収します。
 そして、教授の脳味噌だけを取り出して自分たちのサイボーグボディに入れ
て蘇らせてしまいます。

 その姿たるやなんとゆーかかんとゆーか。
 説明するのもナニなくらいアレでソレなデザインです。
 このデザインを考えついた時点で、作者のニール・R・ジョーンズさんの
『勝ち』は確定でありましょう。
 ともかく、百聞は一見にしかず。言葉で説明するのも野暮ですので、WWWサ
イトの画像をご紹介しておきます。

	http://www.asahi-net.or.jp/~kv9t-kwmr/3d004.gif

 しかし、奇抜なのはこのデザインだけではありません。
 教授を蘇らせたゾル人、コトもあろうに自分たちから進んでこの機械の身体
になっておきながら「死ねなくなったので退屈」だから宇宙を冒険して回って
いるとゆー設定がついてきます。身体が壊れてもすぐに交換しちゃうものだか
らけっこう無鉄砲に危険に首を突っ込んでは痛い目にあい、んで「仕返しだー」
……とゆー、いいのかそれで? という連中です。

 考えてみれば、宇宙で平和に死んでいたどこの誰とも分からないイキモノを
勝手に自分たちの機械の身体に入れて復活させてしまうわけですから、かなり
のお節介焼きではあります。
 んで、お節介をした後でしっぺ返しを受けると「仕返しだー」……まてコラ。

 まぁ、とにかくそうしたわけで機械人21MM−392として復活したジェ
イムスン教授が、ゾル人たちと一緒に宇宙を冒険してまわるこのシリーズ。お
気楽に読める点ではSF界でも1、2を争う作品と言えましょう。それが長所か
短所かは読む人が決めることです。
 シリーズ全ては翻訳されていませんが、古本屋でみかけたら手に取るのも一
興です。ちなみに翻訳は野田『宇宙大元帥』昌弘さんで、むかし、サイン会で
お会いした時に「ぜひ続きを」と言うと「よし、キミが翻訳しろ。おれが出し
てやる」などと、実に大元帥らしい返事が返ってきました。

 なお、本シリーズはドラえもんの藤子不二雄さんが表紙やイラストを描いて
いるという点も見逃せません。

 ……ああ、やっぱり寄贈するんじゃなかった。


銅大(あかがね・だい):週末ライター     mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
著者ページ: 銅大のRPGてんやわんや    http://www.trpg.net/user/akagane/



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・『プロになるための文章術 なぜ没なのか』という推敲の参考になる本の紹介
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・XML BaseとXLinkが勧告に
・XLinkの概念紹介
・小説などで詠唱させる呪文をどのように考えるか
・魔法の原理が必要なシャンルと必要でないジャンル
・制約や理屈や特性や手順や弱点を組み立てる道具としての魔法の原理
・内面描写をぐだぐだ続けても飽きさせない技量
・もうすこし短くすれば傑作なのに
・SFマガジン最新号の話
・ソノラマ文庫大賞の審査の進みが遅いという話
・文芸広報ってちゃんと読まれているのだろうか
・購買意欲を誘う記事を書ける人募集
・神と少女
・bk1の売り上げはどこから上がっているか
・「あの人のために買ってあげたい」みたいなファンをつける必要がある
・出版の未来メーリングリスト http://www.gozans.com/co/book-ml.x
・図書館の未来と著作権
・文芸広報は作品単位の告知をお待ちしております
・人生への鬱屈や不満を創作にぶつける
・文芸広報の存廃と、感想は誰かに必要とされているのかという疑念
・メールマガジンは読者というリソースは維持したほうが無難
・メールマガジンへの反応の返し方
 文芸広報の今後の展望と宣伝の必要性あたりの話がありました。
 日報とTRPG.NETとは違い、中断期などもあったために、結果として先行した
もののメジャーになれずに燻ってるからねぇ。どうしたもんだろう。
 TRPGと比べて利用人数や市場規模は、潜在的にははるかにでっかいわけです
けどね。
・コメディとダークの相性
・コメディでぼかしつつシリアスを入れる傾向
・『天国に涙はいらない』の評価と裏テーマの憶測
・http://www.e-novels.net/ の「e-NOVELSへの道」にみる電子出版事情

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:ネットだけで必要な情報が得られるとは思わない

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 インターネットの普及といわゆるホームページ作成ブームにより、ネットワー
ク上で調べられる情報はずいぶんと充実してきました。適切なキーワードを思
い出したり探したりする能力さえあれば、かなりのことを居ながらにして調べ
ることが可能です。
 しかしそれでも、本当に専門的で詳細な整理された情報は、書籍を調べない
と得られないことが多いし。ある用語・単語についての端的で適切な解説なん
かは、電子辞書が向いている。そして本当に個人に属する、身近で重要で、世
界を成立させているノウハウなんかは、取材して適切な質問をしたり、ともに
働いたりしないと得られないんですよね。

 そのあたりを忘れてインターネットで探せる情報だけで全てをまかなおうと
しないように、気をつけておくべきでしょうね。

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> サイバラ電劇ネットでのリレー小説(ファンタジー)のログ公開中。
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> 電劇ネットにゲスト(SAIB0000)でログインしてもリレー小説閲覧できます。
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 ご意見・ご感想は、 sf@cre.ne.jp への電子メールにてよろしくお願いしま
す。たんにこのメールにたいして返信するだけで、感想などを書くことが可能
です。
 なお、当メールマガジンの内容は出典を明記すれば、引用は当然自由ですの
でご活用いただければ幸いです。

創刊: 1997年07月15日 発行間隔: 毎週火金曜日予定
前回の発行部数: 605部+melma!版59部
情報源とログ: 文芸広報    <URL:http://www.cre.jp/writing/maga/BK/>
企画・制作: 電網工房・匠 (sfこと古谷俊一) <URL:http://www.koubou.com>
発行者連絡先: sfこと古谷俊一<URL:mailto:sf@cre.ne.jp> ICQUIN: 6549565
文書フォーマット: setext 準拠 <URL:http://www.age.ne.jp/x/sf/SETEXT/>

【まぐまぐ版】                                   X-Mag2Id: 0000000405
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【melma! 版]                  X-MagazineID: melma.com magazine 25020
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文芸広報:2001年07月10日号

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> インターネット上に広く存在するオンライン小説のホームページから新作の
> 情報をまとめてお送りします。月一程度の特集記事では、独自の切り口でオ
> ンライン小説の紹介を行なっています。                毎週金曜日発行。
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ちょっと一言

 むりやり、これでだいたい後れは取り戻したかな。あとは17日号から正常に
発行していけるといいなあ。



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	http://gooside.com/longing/
	LONGING /  葉介

 3人共同で運営している、創作小説サイトです。
 まだ開設されたばかりで、連載中のものしかありませんが、見に来てくれた
ら嬉しいです。
 現在掲載しているのは以下の通り。
・仮面邪教団(第1話)
 ミステリー。友人のもとにかかってきた一本の電話から、思わぬ事件に巻き
 込まれる。
・夕暮れのオラトリオ(第1話)
 ファンタジー。魔法の塔が支配する、閉ざされた国。男はそこで、なくした
 記憶を取り戻そうとする。
・Error of Hourglass(第5話)
 かつて地球を脱出した人々の帰還。しかし地球に残っていた人間との間に、
 亀裂が起こる。

 ** sfより **
 全体として、わりときっちりと書き込まれている印象を受けました。
 「仮面邪教団」は状況的に緊張感があり、わくわくできます。現代物だけあ
り、具体的な生活の描写もきちんと行われ、読みやすく掴みやすいですね。た
だ登場人物のもつ技術や特別さについて印象づけが少し弱く感じました。
 「夕暮れのオラトリオ」は世界を飲み込むのに少し手間取りましたが、砂漠
と塔の世界の対立の構図が見えてきて、主人公が動きだすとどんどん進めまし
た。クスミの危うい立場といい、あんまり裏切られること敵を作ることを予測
してない主人公といい、これから危機またき危機が予測できて楽しみです。
 「Error of Hourglass」は地の文の言葉づかいや視点人物の切り替わりが多
いためか、テレビである「事実をもとにした再現ドラマ」を小説にしたような
印象。五話まででだいぶ初期状況は見えてきて、これから戦争の両サイドから
の悲喜交々の捻じれがどうなるか、というところでしょうか。



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書籍紹介:なぜ美人ばかりが得をするのか

	http://www.trpg.net/book/guide.html
 最近読んだ本について、書誌情報とともに読み所の紹介を、TRPGへの活用の
指針を交えて行なっている企画より、小説書き向けのものを紹介します。


 草思社『なぜ美人ばかりが得をするのか』著:ナンシー・エトコフ/訳:木村博江
 ISBN4-7942-1019-1 本体価格1900円 四六判285ページ 2000年12月発売
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01957659

 人が何をなぜかわいらしいと感じるのか、どのようなものを普遍的に美しい
と感じるか、美の感覚とはどのように進化してきたものなのか。認知科学や進
化心理学、文化人類学などの知見をもとに解説した本です。

 草思社らしい内容をショッキングに提示して読みたくさせる題名の本です。
内容にもきっちりあってますが。原題は『 SURVIVAL OF THE PRETTIEST   The
Science of Beauty』で、 「可愛いものほど生き延びる 美の科学」といった
ところですか。survival of the fittest が適者生存なので、それにひっかけ
てるんでしょうね。

 基本的な主張は、健康で子孫を残しやすい形質を美しいと認識するように進
化してきたということ。
 ただし、これを読んで「進化によって決定された美を絶対のものと考える」
本だと読んだら誤読ですね。進化的に得られた美の認識はあくまで基層ですか
ら。そのうえでの学習された人間の価値感や文化についても目配りされていま
す。進化的に体得された美の認識とは別の移ろいゆく存在としての流行ファッ
ションについての章などが典型ですが、全体にもありますね。

 なお、美の認識についての共通部分が何なのか、文化によりちがう部分がど
のあたりなのかについては、架空世界を構築するうえで有用だと思います。


文責: sfこと古谷俊一 http://www.trpg.net/user/sf/



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・図書館と電子出版
・図書館が引き取らないとペイしない書籍
・図書館に望む宅配サービス
・いつでも買えるということは、絶対に必要な時まで買わないということ
・電子書籍への価値幻想付与と実利的効能
・「正しいボーイズラブ講座」の紹介と感想
・ゴザンスのメールマガジン関連ニュースに新報の新着題名が自動掲載!!
・TRPGが特定の作品の縮小再生産になりやすい傾向
・もの書き的に悲劇のメリットって何だろう?
・ブラウザへ追加するポータルの検索ツールバー
・書籍はコンテンツを売っていない、利便性や価値幻想を売る
・コミケで顕著なもう手に入らなくなるかもしれないから買うという考え
・なまものとしての公式世界
・シェアワールドで設定が食い違った時の処理
・サイバーエージェントの月次レポートの分析
・違法コピー対策
・犯罪者が堂々と自慢げにできるような社会は御免こうむる
・読者でなく作家志望者を商売の相手にすることの価値
・同人誌と自費出版の違い
・巨大ロボットについての技術的の考察
・ゴザンスの http://neobook.gozans.com/ ネオブックプロジェクトの紹介
・被服資料の書籍
・ヨーロッパの火器
・武器の参考書
・参加者によるテニス小説の感想
・ホビージャパンの雑誌の推移と、儲かるものに注力するべきということ

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:括弧書きは多用しない

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 小説にしても実用文にしても、ついつい括弧書きして文章を追補してしまう
ことがありますよね。
 しかし括弧書きで用語の解説、揶揄、詳細説明や反語的内容などが書かれて
いると、思考がばらけてしまって読みづらくなることがあるんですよね。括弧
の中が長いほど顕著だと思います。これは関係代名詞や接続語で複雑に繋げた
複文が理解しにくくなるのと同様のことなのかもしれません。

 推敲時に括弧書きを見つけたら。それもたくさん見つけたら。この括弧書き
の中身は不要ではないのか、文章を分解して平易に組みなおせないか、よく考
え直してみるといいのではないかと思います。


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> http://www.koubou.com/mailmag/MN/
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文芸広報:文芸広報創刊四周年記念号

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> 創作文芸情報告知メールマガジン 文芸広報 では、あなたの創作文芸系の
> ページや作品の五行宣伝を募集中です。毎号順番に数個、このようにメール
> 内に挿入します。形式は一行は70桁(ただし先頭二桁は引用符と空白を入れ
> る)と考えて五行です。商品・商店の広告も可能です。
> http://www.cre.jp/writing/maga/BK/         文芸広報 案内ページ
> --------------------------------------------------------------------

 単なる告知専門誌より一歩進んだものを目ざす創作文芸情報誌。
 より良い作品技術と、より楽しく読むための視点を提供します。
案内/過去ログ閲覧/配信追加・削除 http://www.cre.jp/writing/maga/BK/


これからの文芸広報

 「文芸広報創刊四周年」の記事に詳細がありますが、現状の窮状を再確認し、
方針の再編による活性化をはかります。

「読む小説を探す/読んでもらうために紹介する」
 ことから
「より良い作品技術/より楽しく読むための視点を提供する」
 ことへと転じることになります。
 既に、いくらでも告知先がある以上は、独自性を持って価値あるサービスと
ならないと駄目ですからね。



文芸広報創刊四周年


 本日で文芸創作の告知メールマガジンとして創刊された文芸広報は、創刊四
周年を達成しました。幾度となく挫折や休刊もありましたし、最近の「評価を
つける」戦略も手間の割にほとんど効果がなくてガックリ来ているところでも
ありますが。駆け込みで遅れていた分も完成し、きれいな状態で四周年を迎え
られたことは、うれしく思っております。

 じつのところメールマガジンにおいては後発の Net Novel News に大きく水
を開けられています。またTRPG.NETを上回る利用者と、はるかに多くのアクティ
ブを抱えている登録制の創作小説検索サイトも複数存在します。文芸広報は創
作文芸の告知メールマガジンとしては、歴史的意義を終え、存在価値を失って
いるのではないか、ビジネス的には切り捨てるべきではないのかと悩んでいま
した。
 また、投稿してくれた人を読者として繋ぎ止めようとして創作者向けのコラ
ムや連載をいろいろと用意してきたために「創作文芸の告知」という方向とは
かなりズレてしまっていて、想定読者層が曖昧になっていたのも事実です。

 しかしまあ、少ないとはいえ600の読者がついているわけですし、一度破棄
した資産は二度と生かせないのも事実なわけで。もう少しポジィティブに目標
の再設定を行ない、有用な価値を創出できないかと考えました。そこで思い付
いたのが、以下の三つです。

・告知した創作者には、長所や伸ばす・変えると良いかもしれない部分につい
 てのアドバイスや評価を提供する 
・創作者としての読者には、もの書きに役立つノウハウや紹介、告知などを行
 う
・創作物の読み手には、楽しく読むための能動的な解釈を提供する 

 単なる告知から、より楽しめる環境の構築へとステップアップすると。これ
でしたら、電網工房・匠の基本理念である「コンピュータとネットワーク環境
により支援された人間知性の改善・向上システムの構築」とも一致しますし。

 そんな訳で、四年目の再出発。みなさまの応援やご協力、よろしくお願いい
たします。特に謝礼などは出せませんが、記事やプレスリリースなどもお待ち
しております。

・文芸創作関連のサービスや商業作品のプレスリリース・自薦 
・文芸創作のノウハウ関連の書籍紹介(自薦可) 
・文芸創作のノウハウ関連のサイト紹介(自薦可、発行者による講評つき) 
・文芸創作のWeb上の作品紹介(自薦可、発行者による講評つき) 

 などですね。sf@cre.ne.jp 宛の電子メール、もしくは irc.trpg.net 系の
#もの書き にてよろしくお願いします。



文芸広報の思い出

 もともと掲示板と連動した告知システムとして創刊されたんですよね。当時、
こういう方法は目新しかったか私が創始したのか、まあそれくらいに初期のテ
クニックでした。
 これによってメールマガジン制作の労力は軽減できたはずだったのですが、
ホテルつきのしごとで休刊したまま、復活したのは1997年末といった体たらく。
 そのあと1999年の06月から12月までも休刊していましたね。この休刊期間が、
創作文芸の告知場所が他には個人のリンク集くらいしかなかった時代からの先
行者利益を得られなかった最大の原因でしょうね。



リンクのご協力のお願い

 文芸広報の読者が増えていけば、色々とできることや告知効果が増えて行き
ますので、リンク集に
	http://www.cre.jp/writing/maga/BK/
 へのリンクを追加して頂ければ幸いです。

 また、文芸広報を告知登録するべきサイトなどご存じでしたら、sf@cre.ne.jp
へのメールなり
http://www.mahoroba.ne.jp/~furutani/line.html
 の一行掲示板なりIRCなりで、教えていただければ幸いです。


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>           あなたのイラスト・CG、漫画、小説などを投稿してみませんか?
> 会報は3ヶ月に一度のペースで製作しています。 詳しい内容等は、まずは
> メールでご連絡ください。           Eメール: hijiri@pastel.ocn.ne.jp
> HP: http://www.topworld.ne.jp/tc/joker/
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奥付

 ご意見・ご感想は、 sf@cre.ne.jp への電子メールにてよろしくお願いしま
す。このメールにたいして返信するだけで、感想などを書くことが可能です。
 なお、当メールマガジンの内容は出典を明記すれば、引用は当然自由ですの
でご活用ください。気にいったら友人に紹介して頂ければ幸いです。

創刊: 1997年07月15日 発行間隔: 毎週火金曜日予定
前回の発行部数: 604部+melma!版61部
企画・制作: 電網工房・匠 (sfこと古谷俊一) <URL:http://www.koubou.com>
発行者連絡先: sfこと古谷俊一<URL:mailto:sf@cre.ne.jp> ICQUIN: 6549565
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文芸広報:2001年07月17日号

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みんなで目ざそうという人のための創作文芸情報誌。
 より良い作品技術や評価つき作品紹介、より楽しく読むための視点を提供。
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 本号は週二回刊の情報号です。


ちょっと一言

 創刊四周年を達成したところで、発行パターンを変えて行こうと思います。
 新生文芸広報はメールマガジン新報の手法を利用して、情報号、書籍紹介号、
作品告知号、と分解配信とするのです。本日は初めてなので、いろいろなもの
を一日で配信していますが、今後はもうすこしバラバラに、それほど頻繁では
なく発行されるはずです。

 いままでは雑誌的に、一号にいろいろとたくさん詰め込んできたわけですが。
これだと読みはじめたら読み切らないといけないんですよね。そこで一メール
一コンテンツを基本として分解してはっこうしてみようと思います。「とりあ
えず一メールだけ読んで仕事に戻る」ことができるようにすると。

 火曜日・金曜日の号では、いままで通りのものから告知や読書案内を抜いた
ものを、情報号としてだします。クリエーターズネットワーク系の情報や要約
案内、軽いニュース、そして「文芸創作な一言」というコラムを流します。

 これとは別に、
・投稿された告知内容にポジィティブな評価や読んで良い点の指摘をつけたもの
・ニュースやプレスリリースに所感をつけたもの
・もの書き向けの視点つきの読書案内
・便利なサイト・メールマガジン案内
 は随時発行していく予定です。
 後ろ二つは、定期的にしたほうが良いかも知れませんね。火曜号を情報号と
して、金曜号を読書案内、サイト・メールマガジン紹介をまた別の曜日に、な
どですけど。いかがでしょうか?



TRPG.NET IRCサーバ #もの書き のご案内

 文章を書くことについて、いろいろと語りあう場所として、irc.trpg.netの
独立IRCサーバ(案内:http://www.trpg.net/talk/IRC/)上に #もの書き という
チャンネルを常設しております。
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 よりログが自動公開されています。興味をもたれましたら、どうぞご参加を。
新しい参加者を、切にお待ちしております。


・買わないではいられない、くらいに魅力あるものが欲しい
・「クリエイターのための自営学」というサイトの紹介
http://homepage2.nifty.com/c-work/jieigaku/jieigaku.htm
・『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の予約数の凄さ
・「金が入らなくても続けなければいけない仕事」は最悪の業務だ
・メールマガジンは「継続して書きつづけて維持しないといけない」のが問題
・今後の利益を出すための方策
・木樵女ってどう読むの?
・bk1注文確認画面の使いがってが良くなっている
・ジリ貧になってから有料化するのはあまりよろしくない
・『レッドシフト・ランデブー』の話
・電撃文庫新刊の感想
・『天国に涙はいらない』の評価
・嫌いな作品の嫌いな理由がわからない
・量見が狭いくらいのほうが個性がでて良い
・『モンスターメーカークロニクル』の感想
・ネットで情報を集めることの損得
・情報は受け身でなく能動的に得よう。取材とか。
・第7回電撃大賞関連作品の感想
・良い辞典と電子辞書とインターネットで検索できる辞書の話
・文芸広報創刊四周年記念を考える
・氷山空母や『虚空のリング』など、出しただけで圧倒できる構造物
・ドップラー効果
・文芸広報の方向性を再考する
・ニューヨーク連邦地裁で電子書籍と書籍の出版権は別とする判決
・ギリシャ文字の用途
・現代小学校卒程度の科学知識は過去だとどの程度のものなのか
・一日9000カウントもある小説告知サイトもある
・興味深い書籍をどうやって探すのか
・MLで良いことを書くのが一番の宣伝だろう
・文芸広報の一メール一コンテンツ化
・みんなモノ作って稼げるようになろう
・安逸さに流れる傾向と、それに満足しないこと、流れる事実は利用すること
・金言名言系ってのは、わかった気になれる言葉である
・訴訟されようと自己責任と覚悟することが、ものを書くうえで必要だろう

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:一気に書こう

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていくコラムです。

 読み慣れた人間は、どうしても評価がからくなってしまい、小奇麗にまとまっ
たものを作ることに腐心してしまう傾向があります。そのために、一行かいて
は推敲し、十行書いては捨てて、といったことをして進まないというのはあり
がちですよね。
 仕事として書いているのであればともかく。書く力を身につけるために書い
ているとか、書きたいから書いているのであれば。とりあえず書き上げること
を優先するべきなんですよね。
 できたものは他者により評価できるけど、できあがりさえしないものは他者
により評価はなかなかできないわけで。まず、完成させましょう。


> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
> 想像力、あまっていませんか? |  大好きな小説の登場人物といっしょに
>                | 活躍したい、自分の夢見る世界でみんな
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>  「語り部」が提供します   |『ほんとうのRPG、試してみませんか?』
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す。このメールにたいして返信するだけで、感想などを書くことが可能です。
 なお、当メールマガジンの内容は出典を明記すれば、引用は当然自由ですの
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創刊: 1997年07月15日 発行間隔: 毎週火金曜日予定
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文芸広報:銅大の読書万歳:氷山空母を撃沈せよ!

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> ページや作品の五行宣伝を募集中です。毎号順番に数個、このようにメール
> 内に挿入します。形式は一行は70桁(ただし先頭二桁は引用符と空白を入れ
> る)と考えて五行です。商品・商店の広告も可能です。
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銅大の読書万歳:氷山空母を撃沈せよ!

■銅大の読書万歳(48)
作品名:氷山空母を撃沈せよ! 1〜3
原作:伊吹秀明 作画:沖一
出版社:学習研究社
ISBN:4-05-602121-X/1巻
ISBN:4-05-602228-3/2巻
ISBN:4-05-602418-9/3巻
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=02022598

 太平洋戦争序盤の山場。ミッドウェーの戦いで出撃した一機のB-17は日本機
動部隊を守る零戦の迎撃を受けて大破。負傷したパイロットは朦朧とした意識
の中で氷山を見る。
 意識を取り戻したパイロットは自分が“不時着して”助かった事を知る。
 B-17は別名『空の要塞』ともあだ名される大型爆撃機である。普通の空母に
着陸できるような機体ではない。
 いったいどうして?
 ここはどこだ?
 いぶかしむパイロットは案内されて飛行甲板に出る。寒い。そして彼が見た
のは広大な平原のような飛行甲板と、そこに不時着した愛機。
 そう。
 これこそがアメリカがエセックス空母の量産をとりやめ、総力をあげて作り
上げた超々巨大空母、氷山空母ハボクックなのだ。

 と、いうわけで今回紹介するのは架空戦記中屈指の怪物兵器、ハボクックが
登場する『氷山空母を撃沈せよ!』である。
 英語にすると"Sink The Habbakuk"
 これほど“タイトルが内容のすべてを表している”という作品も珍しい。
 そのハボクックであるが。
 とにかくでかい。
 全長1700メートル。
 基準排水量850万9500トン。
 その巨体を構成するのはパイクリートという加工された氷の塊である。
 この、現実の歴史では構想のみ行われた氷山空母を『もしも』アメリカが太
平洋戦争に投入していたら? というのがこの本のifである。
 もちろん、とうていありえない仮定である。仮想の話としても駄法螺に類す
る。

 だがしかし。

 見開き2ページでどどどどーん、と登場するハボクックの映像的衝撃の前に
は、そのような些事、等閑に付すべきであろう。
 繰り返すようだが、とにかくでかいのだ。
 戦力となる搭載機数は1000機。普通の空母10隻以上である。しかも普通の空
母は自身の防御力はからきしであるが、ハボクックは違う。戦艦の主砲を受け
ようが魚雷をくらおうが爆弾が雨あられとふってこようがびくともしない。850
万トンをこえる巨体はそれだけの浮力をこの艦に与えているのである。
 まさに不沈空母である。

 この作品のうまいところはハボクックという言語道断なモンスターを設定し、
それをいかに撃退するかに物語を集約させているところにある。どちらかとい
うと散漫で、散文的な事実の羅列になりがちな架空戦記たちの中で、本書の特
色がそこにある。良質な娯楽作品を作るための典型的な構成パターンの一つで
あろう。

 絶大な航空攻撃力と防御力を備えたハボクック。
 この難敵に、ミッドウェーの戦いで勝利※した南雲機動部隊もあっさりと返
り討ちにあう。
 日本が誇る戦艦大和を中核とした戦艦部隊の砲撃もまるで効果がない。

 敗北の崖っぷちに立たされた日本海軍に勝利の術はあるのか?
 不沈空母ハボクックの弱点とは?
 果たして、氷山空母は撃沈できるのか?!

 正直、オチの部分はちと弱い気がするが実に燃える作品である。
 架空戦記はちょっと……という方にもおすすめ。

※いうまでもないが史実におけるミッドウェーの戦いは日本の敗北であった。


銅大(あかがね・だい):週末ライター     mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
著者ページ: 銅大のRPGてんやわんや    http://www.trpg.net/user/akagane/



sfよりコメント

 原作小説のほうは、新書判も文庫版も既に版元品切れのようですね。もとも
と作者の最初の作品で、文庫版で大きくリライトされていたようです。
 今回の紹介テーマは「馬鹿でかいもの」の圧倒する力、というやつでしょう
か。

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文芸広報:募集告知:詩のサイトZamboaプレオープン

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>    ◆◆小説界のKOF98、鉄拳3「5KBのゴングショー」◆◆
> 投稿小説対決コーナーゴングショーはサイトのTOPに対戦2作品の冒頭を
> 載せ、読者が読んだ数と投票した数でポイントを競います。
> 詳しくは下記URLで。
>             http://www.asahi-net.or.jp/~ZL7Y-AOK/gong.htm
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告知文:詩のサイトZamboaプレオープン


	http://www.web-corrado.com/zamboa/
	コラード@コム謹製【Zamboa】  /  竹垣尚太郎

 コラード@コム謹製の新しい投稿詩サイト【Zamboa】が7月1日、プレ・オー
プンしました。
 ただいま創刊号に向けて詩を募集中です。(20日〆切り)

 今まであまり詩を読んだことのない人、素敵な詩のページになかなか出会え
ない人、自分のためでなく、誰かのために詩を書いている人……
 そんな人達のために、コラード@コムのスタッフがあなたと一緒に新しい詩
のサイト、zamboa(ザンボア)を作ります。毎月1作品、あなたのとっておきの
詩をお寄せ下さい。

 コラード@コム謹製【Zamboa】は2001年8月1日、正式オープンです。
 スタッフ一同、心よりお待ちしています。

 本当の詩を求めている、あなたに。



sfよりコメント

 募集するのはテキストのみの現代自由詩とのこと。未発表問わずとあります
から、発表済み作品から精選したものを月に一つ送る、とかもいいんでしょう
ね。ただし、「優秀作品を月ごとに掲載」ですから、審査落ちしたりもするの
かな?

 Zamboaを提供しているコラード@コムでは写真・サウンドつきのスライド
ショー的な詩を「詩ネマ」と称して掲載していまして、そのカメラマンやフラッ
シュ制作スタッフも募集しています。



新規登録・更新・宣伝告知の募集

 創作文芸関連ページの告知が、
	http://www.mahoroba.ne.jp/~furutani/crenovel/CRE_N_CM.html
	創作小説関係ページの宣伝
 に書き込むか、 sf@cre.ne.jp へとメールで
	紹介するページのURLとタイトル、紹介文
 を送付することで行なえます。
 告知としてはどちらかというと、サイト全体よりも個別の作品の新作告知を
期待しています。
 新しい作品が完成した時、新しい企画を立てた時など、どしどし告知にご活
用ください。作品数が少ないからと尻込みする必要もありません。


> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
>                                        http://www.trpg.net/talk/IRC/
>      もう、WebChat には戻れない
>                ……IRC を覚えたあの日から
> 
> irc.trpg.net の #もの書き にて、創作・文章技術について日夜チャット中
>           過去ログはこちら> http://www.cre.jp/writing/IRC/write/
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文芸広報:書籍紹介:ミステリを書く!

> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
> web創作家達へ……
> creative impulseは、創作家を応援します!
> 見せたい人                                        見たい人
> 文章・CGなどの作品を登録 −> creative impulse <− お好きな作品を検索
>                http://c-impulse.virtualave.net/search1/
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書籍紹介:ミステリを書く!

	http://www.trpg.net/book/guide.html
 最近読んだ本について、書誌情報とともに読み所の紹介を、TRPGへの活用の
指針を交えて行なっている「TRPGのための読書案内」より。


 ビレッジセンター出版局『ミステリを書く!』インタビュアー:千街晶之
 ISBN4-89436-118-3 本体価格1500円 B6判318ページ 1998年10月発売
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01590273

 今を時めくミステリ作家11人に、その創作姿勢や作家業の実態、作品の制作
プロセスやデビューまでの経緯などをインタビューしたものです。登場するの
は馳星周、柴田よしき、京極夏彦、恩田陸、法月綸太郎、山口雅也、綾辻行人、
東野圭吾、井上夢人、大沢在昌、笠井潔。

 それぞれの作家の創作姿勢の違いも興味深いですし、考えかたや強く作りた
いと願っているもののバリエーションの豊富さに感銘を受けました。やはり元
気なジャンルってのは、幅広くいろいろな方向性と経験をもった人材が、それ
ぞれの工夫を凝らして活動してるもんなんですね。
 チャンスを逃さないこと、根気強く書くこと、自分なりの書きたいものがあ
ること、書くものへのこだわり。そんなあたりが大事なんだなと強烈に感じま
した。

 TRPGの人間的にはミステリ研などで行なわれているという「犯人当て」が、
どのように運営されていたのか、あたりも気になりますね。ミステリ研出身
作家が過去にやっていたという話がいくつか出てくるんですけど。

文責: sfこと古谷俊一 http://www.trpg.net/user/sf/



sfよりコメント

 この企画も継続するべきかとは迷ったのですが、コメントに価値があると考
えて継続します。

 本の中でも書かれていますが、本当に作家になろうという人は、これを読ん
で覚悟を確認しましょう。「作家になりたいから書く」のではなく「これこれ
が書きたいから作家になった」という方向性が見て取れます。
 自分の本当に書きたいものはなんなのか。問いなおしてみませんか?


> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
>                §  ☆小説配信サービス「Novel」☆  §
>  素敵な小説は  §      #メールで届く別世界#       §  毎週一話ずつ
>  いかがですか  §   好きな小説を無料でメール配信  §  素敵な世界が
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文芸広報:2001年07月20日号

> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
> http://www.trpg.net/magazine/DeepGaming/   姉妹紙紹介:ゲームの深層
> 
>         今のゲームに不満はありませんか?
> ゲームデザインやストーリーゲームを考察。
> 千回を突破した人気連載"TRPGな一言"に一般向けの解説や補足を加えて提供
>              教育や実務のゲーミングや創作へも応用可能!!
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 本号は週二回刊の情報号です。


ちょっと一言

 「コンテンツ単位に随時発信」を試してみているわけですが、いかがでしょ
うか。全て書きあがるまで煮詰まる必要がなくて達成感があるので、楽でいい
なあ、とは思いました。
 この情報号は週一でもいいかもなあ。



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・毎日の積み重ねが大切
・無料ページサービスの存続がインターネットの情報提供能力にもたらす影響
 は大きいのかも
・「SFマガジン誌の原理的考察」の話
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・『蚊學ノ書』と蚊ネタの馬鹿話
・客観視点だけでスポーツ書くのは難しい?
・社会学の理論で斬る「ネットの不思議」とSOCION WEB PAPERS
http://www.socion.net/papers/
・アミューズメントメディア学院ノベルス学科の勝率
・質問に答えることが一番の勉強になってる
・自分の能力を伝達する手法としての「改作」
・自分になにが書けるか把握して足りない知識は取材したり調べたりしよう
・最初は書ける範囲で書くこと
・マクドナルド50字文庫 http://www.mcd50.com/inpaku/p010000.html の紹介
・富士見ファンタジア文庫の新作の感想
・フリーズ対策にエディタの自動保存機能を活用しよう
・メールマガジン発行スタンドの存在意義
・推薦歴史小説と古典文学

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:オンラインで読みやすい短い小説

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていくコラムです。

 オンラインでは、論説文でもニュースでも、短く簡明にまとまった文章が好
まれる傾向があると思います。これはまあ、画面で文章を読むと紙に比べて時
間がかかりやすい、集中しにくいというユーザビリティ研究の結果からしても、
妥当だと思います。
 しかし小説となると、どうしても長めにしたがる傾向ってのは、あるんでしょ
うかね。書籍としては長編でないと売りにくいのは事実でしょうが、オンライ
ンで読んでもらい、また電子出版していくことを考えるのでしたら、短くまと
まっていて読みやすい小説を開拓するというのも、一つの手なのかも知れませ
ん。

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> ****** どうぞ、私の書斎へ ******
> 子供の心を忘れていない貴方に捧げる大人の童話『昼の流れ星』シリーズ、
> 驚愕の犯人当て『臭い密室の問題』、SFミステリ『静止したエデン』、
> 詩集『風の行方』、JavaScript版クロスワードなど多彩な創作ページです。
> ****** http://www.sf.airnet.ne.jp/tsuki/ 月田家のホームページ ******
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創刊: 1997年07月15日 発行間隔: 毎週火金曜日予定
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文芸広報:銅大の読書万歳:蚊學ノ書

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>                                       TRPG語り部による共同創作実践中
>  読むだけの人も大歓迎。でも、読んでるうちに参加したくなるかもね☆ミ
> subscribe あなたの名前(Shun-ichi FURUTANI など英字で)
>  とだけ本文に書き kataribe-ml-ctl@trpg.net へメールを送れば参加可能
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銅大の読書万歳:蚊學ノ書

■銅大の読書万歳(49)
作品名:蚊學ノ書
作者:椎名誠
出版社:集英社文庫
ISBN:4-08-748791-1
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01572442


 いよいよ夏本番である。(これを書いているのは7月21日だからそういっても
過言ではあるまい)
 そして夏といえば、蚊である。
 最近は暖房が発達したせいで越冬する不届きな奴らもいるにはいるが、基本
的に蚊にまつわる出来事というのは夏の風物詩と呼んで間違いはあるまい。
 夏の寝苦しい夜、暗闇の中で

			ぷーーーーーーーーーん

 と甲高い羽音を響かせて安眠を妨害するきゃつらの攻撃にさらされた経験の
ない人はよほどの強運の持ち主か、幸運をムダ遣いしている輩であると私は断
言する。

 第二次世界大戦において、ドイツの急降下爆撃機は機体に喇叭をとりつけて
サイレンの音を高らかに響かせながら爆弾を投下したという。どちらかという
と、爆弾そのものの破壊力よりも、その『音』こそが敵の士気をくじいたので
はないか。
 などとガクジュツ的な分析なぞしていても事態は一向に改善されないので、
眠りをひとまず諦めて部屋の明かりをつけ、練達の武道家のごとく両手を構え
て音とわずかな影を頼りに蚊を探す。

			ぷーーーーーーーーーん

 うぉ、おったわい。うりゃ! くぅ、逃がしたか。どこだ、奴はどこに消え
た?
 ぬぅ、そこかぁ。させるかあ!

			ぺち

 かくして一つの戦いは終わり、明かりを消して惰眠をむさぼろうとすると――

			ぷーーーーーーーーーん

 くぅ、さきほどの奴は影武者であったか! そういえば血を吸ってなかった
のでヘンだとは思っておったわ! 今度こそ雌雄を決そうぞ!

 まぁ、かように人間と蚊の戦いというのは果てがないものである。
 もともと、日本の家屋は夏に風がよく通るような構造をしており、蚊に対し
てはどちらかというと無防備である。そこで寝所に蚊帳を吊したりして対策を
講じたり、煙でいぶして蚊を追いやったりしてきた。筆者も、子供の頃の夏休
みに父親の田舎の農家では蚊帳の中で寝たものである。あれはなかなか面白み
のある物で、中に入る時に一緒に蚊を入れないようにしたりとか、どこからか
迷い込んできた蚊と金網デスマッチを繰り広げたりとかしたものだ。

 かように、普通の生活においても私達の生活と季節感にきわめて密着した蚊
とのあれこれであるが、それを面白おかしいエッセイとしたのが本書『蚊學ノ
書』である。タイトルからしてあまり真面目な話ではなさそうであるし、内容
にいたってはどこまで信用していいのか分からず、それがまた興そそそる、と
いう本である。
 私はこういう「どことなくいかがわしい香り」が漂う本が好きである。ホラ
話と笑いこそは、人間の心を自由にしてくれると思うからだ。

 なんといっても筆者の椎名さんが蚊學に目覚めた事件というのが面白い。
 とある小島でキャンプをしていると、深夜に突如として襲来してきた蚊の大
群。
 テントの隙間という隙間を塞いでもなお侵入してくる獰猛な蚊の襲撃。
 テントの外からはザザッザザッという砂つぶてのような音。蚊の大群がテン
トに体当たりをかけてきているのだ。

 怖い。これは掛け値なしに怖い。

 筆者も書いているがテントの仲間たちは期せずしてヒッチコックの映画『鳥』
を思い出したという。
 こんな経験をすれば人間、ナニかに目覚めるものである。筆者の椎名さんは、
蚊とそれに対抗する人間たちの兵器の数々について調査し、また友人たちに世
界各地の蚊についてのレポートを依頼して一冊の本にまとめている。

 どちらかというと文化人類学的な面白おかしい話が多く、たとえばシベリア
獰猛蚊の存在であるとかアマゾンの人柱ならぬ人型蚊柱――人間の周囲に蚊が
集まったため、もやもやとした巨人のような姿になる――の存在とか、日本の
金鳥で有名な渦巻き状ではなく棒状や四角形の蚊取り線香の存在など、読んで
いてまったくためにならない、だが愉快な話が続く。

 個人的な好みとしては蚊が獲物を探索する際の赤外線および二酸化炭素の感
知能力情報や、獲物にとりついてから血管を探す際の足を使った音響探査とか、
鋸(錐ではないのである)状の口を使って皮膚を切り開いて血管へ血液を凝固さ
せない毒の注入の仕方とか、そういう技術的な敵の行動について詳しく述べら
れていたら言う事はなかったのであるが、そういうのを抜きにしても十分に楽
しめる作品である。

 さて、これからの未来における私たちと蚊の関係であるが、少し気になる話
がある。アメリカがごねたり日本が日和見していたりする京都議定書であるが、
あれの批准が行われず、科学の進歩でも地球の温暖化を食い止めることができ
ないとなると、日本にも熱帯で猛威をふるっているマラリア蚊がやって来る危
険性はきわめて大きい。
 一方で、その逆に遺伝子工学によってボウフラや蚊の天敵を生み出したり蚊
を撲滅しようという動きもあるという。

 蚊の被害が今後、さらに拡大するのか。
 それとも、蚊というものが日常生活から消えていくのか。

 本書を読んだ私にはどちらもあまり望ましい未来のように思えない。

 いらただしく、めんどくさく、厄介な存在であるとしても。いや、それだか
らこそ。

 この、同じ地球に住む仲間として共存していきたいと思うのである。

 ああ、でも、夜中に「ぷーーーーーーん」は勘弁してほしいものであるが。


銅大(あかがね・だい):週末ライター     mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
著者ページ: 銅大のRPGてんやわんや    http://www.trpg.net/user/akagane/



sfよりコメント


 身近だがあまり知らないことについて、ワンテーマに絞って徹底して調査し
たりすると、一味違う面白い話ができるということでしょうか。
 紹介文自体も、身近な過去の話題に繋げてあるのでしっくりきますね。
 読んで買ってみたくなりました。注文っと。


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文芸広報:作品紹介:「The Illegal」「朝咲く海 螺旋の波」

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告知文:「The Illegal」「朝咲く海 螺旋の波」


	http://www.horae.dti.ne.jp/~yuna/top.htm
	ファンタジー小説 & 前世もの小説 中心です。
	イラスト他もあるよ!
	/  羽曳野セリ

★闇エルフ Ark=Saga が主人公、シリアスファンタジー 「The Illegal」
★高校生達が主人公、前世もの小説 「朝咲く海 螺旋の波」
 を連載中。

 他にイラスト、占い、性格診断、取材旅行記、スズネの日記、掲示板、ギャ
ラリー、セリの好き勝手映画批評等読みごたえありです。



sfよりコメント

 どちらも連載中であります。

「The Illegal」

 作品を最初から読み進めるには LAST STORY からとなります。最初はこれは
最新ストーリーのことなのではないかと迷いましたけど。
 一話ごとに舞台となる地域・環境はかなり違い、連作短編というイメージ。
物語の基本的な牽引要素にして撹乱要素は、主人公の正体の謎でしょうか。不
信を抱きながらも認めている周囲の見方が、これからどう変っていくのかが楽
しみです。

 いろいろ視点人物が切り替わりますが、周囲の人物の視点だけで構成すると、
もっと謎めいて良いのかも知れません。
 ファンタジーものの定番の用語法とずれてると感じる部分もありますが、読
み手側で「この世界ではこうだ」と再構成しながら読むべきでしょうね。実の
ところ市販小説ではもっと小説では用語に独自の意味つけまくるのも多いわけ
ですし。ただまあ、独自の定義を加える時には、用語のイメージに頼りすぎな
いようにしないと危険でしょうね。


「朝咲く海 螺旋の波」

 学生生活で身近な題材のせいか、こちらのほうが「The Illegal」よりこな
れてる印象。少女漫画やコバルトで昔よくあったちょっとハイソな学園ものの
影響があるのかな。お茶会とか。

 前世の因縁をもつ人間が、互いに隠しごとをしつつ交友を深めていく序章的
なところでしょうか。章ごとに時間がある程度飛び、ずるずると進んではいま
せん。ただし前世のもたらす葛藤とかは、記憶やなんかが曖昧なため弱くて、
今のところは霊的要素のある恋愛入りの学園ものといった感触です。

 まだ導入っぽいのですが、感情や関係がもつれて前世とからんでややこしい
事態になるのを期待しています。
 取材日記というものがあって、写真入りで関係の場所を紹介してあります。
こういうのも面白いものですね。



ちょっと一言

 すべてのものに紹介をきちんと書くってのは、結構難産になりがちですね。
全部読むし。
 ちと時間かかってしまいました。毎回これだけ書き込むのは無理があるかな。
まあ、ぼちぼち慣れてみましょう。



新規登録・更新・宣伝告知の募集

 創作文芸関連ページの告知が、
	http://www.mahoroba.ne.jp/~furutani/crenovel/CRE_N_CM.html
	創作小説関係ページの宣伝
 に書き込むか、 sf@cre.ne.jp へとメールで
	紹介するページのURLとタイトル、紹介文
 を送付することで行なえます。
 告知としてはどちらかというと、サイト全体よりも個別の作品の新作告知を
期待しています。
 新しい作品が完成した時、新しい企画を立てた時など、どしどし告知にご活
用ください。作品数が少ないからと尻込みする必要もありません。


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> 1995年1月6日。バブル崩壊もなく栄華を謳歌していた日本の首都東京に一
> 発の核爆弾が投下された。混乱、そして崩壊。国家は寸断され、いくつもの
> 勢力が外国の力を借りた地方政権として群居する、内戦の国と化した日本で
> 生きるありふれた人々は……。
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文芸広報:書籍紹介:砂糖の世界史

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> サイバラ電劇ネットでのリレー小説(ファンタジー)のログ公開中。
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書籍紹介:砂糖の世界史

	http://www.trpg.net/book/guide.html
 最近読んだ本について、書誌情報とともに読み所の紹介を、TRPGへの活用の
指針を交えて行なっている「TRPGのための読書案内」より。


 岩波ジュニア新書276『砂糖の世界史』川北稔
 ISBN4-00-500276-5 本体価格740円 新書208ページ 1996年07月発売
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01349087

 今となってはあたりまえの食材である砂糖。その砂糖が大量生産されるよう
になった理由と社会的・歴史的なプロセスを、豊富なエピソードをもとに紹介
する楽しい一冊です。
 砂糖がいかにしてヨーロッパに入り、大量生産して世界中に売れる「世界商
品」としてプランテーションで生産されるようになったのか。普及の課程で、
他の世界商品である茶やコーヒー、チョコレートといかに出会い、それぞれど
の国でどう普及したのか。そして、各国の現在の文化に、どのように砂糖が影
響し、どのように作り上げたのかを解説しています。

 薬としての砂糖、金持ちの証明としての砂糖。奴隷制度が支えたプランテー
ションと砂糖がもたらした荒野。砂糖を利用する茶やコーヒーやチョコレート
飲料を提供するコーヒーハウス(喫茶店)から新聞や株式市場などの現代文化が
産まれ、産業革命とともに労働者の過酷な労働の友として砂糖を使用した食事
が普及するプロセス。奴隷制度の廃止の原動力となった、砂糖の保護政策打倒
の経済的欲求からの政治活動。などなと、興味深い話がいっぱいです。
 砂糖は身近な品であり、かつ世界史に大きな影響を与えただけに、歴史を把
握するうえでたいへん面白く身につきやすい視点だと思います。

 ジュニア新書だけあり、説明は丁寧で、基本的なことについても普通の言葉
でわかるように解説されています。意外なとこまで解説があり、そうか普通は
このあたりは知らないのだなと再認識できるのも面白いところです。世界史は
苦手だった、という人にもおすすめです。


sfよりコメント

 通史ってのは、歴史知ってるつもりでもけっこう理解していなくて。そのあ
たりを一本筋満ち立てて理解できるようにするというのは、たいへん面白いも
のです。
 架空世界の構築なんかでも、そのあたりの筋がわかってると、ディティール
をひろってくるだけよりは深みがでますかね。まあ、別に深みがなくても構わ
ないわけですが。


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>          http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi?aid=p-sf0023
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> 文芸広報と仲介販売契約しているオンライン書店。連載記事や書評も充実。
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文芸広報:2001年07月24日号

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> よろずサークルBlue Side は小説・イラスト・漫画中心の同人雑誌発行団体
> 3ヶ月に一度、10〜30代の男女向けに会誌を発行します。現在会員10名で
> 活動中。はじめたばかりなので少数ですが、会員随時募集しています。
> 興味のある方は「Blue Side 案内書希望」と書いてメールを送って下さい。
> 案内書メールをお届けします。                 hijiri@pastel.ocn.ne.jp
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 本号は週二回刊の情報号です。


ちょっと一言

 コラムはやはりネタ探しで時間食いますな。



TRPG.NET IRCサーバ #もの書き のご案内

 文章を書くことについて、いろいろと語りあう場所として、irc.trpg.netの
独立IRCサーバ(案内:http://www.trpg.net/talk/IRC/)上に #もの書き という
チャンネルを常設しております。
	http://www.cre.jp/writing/IRC/write/
 よりログが自動公開されています。興味をもたれましたら、どうぞご参加を。
新しい参加者を、切にお待ちしております。

・リクルートオールアバウトの広告のショートアドの意義
・AllAboutJapanのSFファンタジーのガイドの話
・小説『遠き神々の炎』の長所と期待はずれだったところの話
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01222141
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01222142
・最初から書かなくても途中から書いても良い
・音楽活動青春ものの話の長所とスポーツ青春ものとの共通点
・Webの小説は短めの話のほうが読んでもらいやすいんだろうな
・『武官弁護士エル・ウィン2』の感想
・『千と千尋の神隠し』の話
・絵で見せるのに向いたもの、文章として描写するのに向いたもの
・ランダムな結果として恥ずかしい立場になるのは、意思的に決められるより
 気が楽である

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:読んでもらいたいならよけいな選択肢は削る

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていくコラムです。


 小説サイトの案内などを見ていて、読んで欲しいといいながら、どこを読め
ば良いのか探しにくいものがあります。見つけにくいリンクになっているのは
論外としても、選択肢が多くなると「どこから読んだものか」となったり「リ
ストを見ただけでおなか一杯」となったりしがちです。
 たとえば「来た人に自信作だけでも読んでもらいたい」のであれば、絞りに
絞った自信作を最初に示しておくとか。そういう工夫をするだけで、読んでも
らえる率はずいぶん上がるんですよね。

 ……まあ、ウチのサイト自体が典型的な「選択肢が多すぎて困る」タイプな
ので、なんとも言いがたいところもありますが。あれは目的が絞れていないの
が問題ですよなあ。どんな人になにを提供するのか絞れていれば、見せかたも
工夫しやすいですよね。


> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
> ★☆ Net Novels News ☆★         オンライン小説の新作情報を貴方に!
> インターネット上に広く存在するオンライン小説のホームページから新作の
> 情報をまとめてお送りします。月一程度の特集記事では、独自の切り口でオ
> ンライン小説の紹介を行なっています。                毎週金曜日発行。
>                         http://www02.so-net.ne.jp/~inai-yo/magazine/
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文芸広報:書籍紹介:県民性の日本地図

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書籍紹介:県民性の日本地図

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 最近読んだ本について、書誌情報とともに読み所の紹介を、TRPGへの活用の
指針を交えて行なっている「TRPGのための読書案内」より。


 文春新書166『県民性の日本地図』武光誠
 ISBN4-16-660166-0 本体価格720円 新書245ページ 2001年04月発売
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=02018395

 県民性と呼ばれるものに、歴史的な理由づけをして読み解く本です。盆地世
界と呼んでいる「完結した一つの生活世界」単位での社会の特性を、自然環境
や江戸時代を中心とした歴史上の統治・集団化の視点から考えています。

 細かい論拠には怪しいところもありますし、統計的で相対的な違いを過大な
違いとして信じ込んだりしないように気をつければ、色々と楽しめると思いま
す。
 各県の歴史的流れを、県民性によせて入門するには便利でしょう。ある時代
の各県のことは知っていても、通史的に各県の歴史の流れを把握していること
は少ないと思いますし。

 TRPGや小説などで、人やものの流れがもっとゆるやかだった時代の人間につ
いて考えるうえでは、参考になるかも知れません。架空世界よりはずっと多様
な現実の世界についての「地域ごとの人の違い」を書いているわけですから、
世界を自作するうえで、国ごとの違いのヒントにするにも便利でしょう。

文責: sfこと古谷俊一 http://www.trpg.net/user/sf/



sfよりコメント

 占いなんかと同様に「それっぽくする」小道具程度に活用するのが良いのか
も知れません。ベタになりがちですが。


> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
> 創作文芸情報告知メールマガジン 文芸広報 では、あなたの創作文芸系の
> ページや作品の五行宣伝を募集中です。毎号順番に数個、このようにメール
> 内に挿入します。形式は一行は70桁(ただし先頭二桁は引用符と空白を入れ
> る)と考えて五行です。商品・商店の広告も可能です。
> http://www.cre.jp/writing/maga/BK/         文芸広報 案内ページ
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文芸広報:書籍紹介:終末期の赤い地球

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> 想像力、あまっていませんか? |  大好きな小説の登場人物といっしょに
>                | 活躍したい、自分の夢見る世界でみんな
>  もうひとつの世界への扉   | と楽みたい、そんなあなたに送りたい。
>  「語り部」が提供します   |『ほんとうのRPG、試してみませんか?』
> http://kataribe.com/                                    語り部総本部
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書籍紹介:終末期の赤い地球

	http://www.trpg.net/book/guide.html
 最近読んだ本について、書誌情報とともに読み所の紹介を、TRPGへの活用の
指針を交えて行なっている「TRPGのための読書案内」より。


 久保書店Q-TブックスSF『終末期の赤い地球』
 作:ジャック・ヴァンス/訳:日夏響
 ISBNなし 本体価格600円 新書版214ページ 1975年08月発売
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01903825

 共通の遠未来の地球を舞台に、中世風要素や魔法のある世界の神話や英雄譚
に似せた話をまとめた、短編小説集です。美少女あり、魔法使いあり、戦いあ
り、滅びた古代の遺跡あり、異世界あり、かつての知恵の集積所あり、さまざ
まなモンスターありというパターンの、よくある話です。
 ……が、しかし原作は1950年。その手の「異世界ファンタジーで良くあるパ
ターン」を作り上げた原型の一つが、この小説なわけですね。

 とくにD&D への影響は良く知られています。魔法を呪文書から記憶して、使
うと忘れてしまうことは、この作品に由来しているそうです。それが、この本
を読んでみた動機だったのですが、読んでみると呪文の命名法則や効果も、こ
の作品から頂いてるようですね。
 ファンダール(古代の偉大な術者の名前)の渦旋活殺の術、フェローヤンの二
次金縛り(ホールドパーソン)、無敵火炎放射術(マジックミサイルっぽい)、活
力持続呪法、球状排撃術などと訳されてますが、元のを推測すると、ね。他に
も、D&D で用いられている呪文やマジックアイテムの元ネタらしいものは、い
くつもありました。

 全体として、エンターテイメント小説としてみると、今風ではなくて、盛り
あがる名作というわけではないと思います。擬似神話的な感覚の作品ですし。
 ただまあ、こういった元ネタから色々と頂いて、現在の D&Dなどが作られて
いるのだなと認識すると。色々とパクリ横行にたいして心安らかな気分になれ
るかも知れません。そういう意味で一読してみるのも楽しいと思います。


文責: sfこと古谷俊一 http://www.trpg.net/user/sf/



sfよりコメント

 これはこれで面白い話ではあるんだけど、ドラマチックなエンターテイメン
トのようには読めない、ということです。翻訳もあるのかもしれないけど。


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> 投稿小説対決コーナーゴングショーはサイトのTOPに対戦2作品の冒頭を
> 載せ、読者が読んだ数と投票した数でポイントを競います。
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文芸広報:作品紹介:水平線物語

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> 発の核爆弾が投下された。混乱、そして崩壊。国家は寸断され、いくつもの
> 勢力が外国の力を借りた地方政権として群居する、内戦の国と化した日本で
> 生きるありふれた人々は……。
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告知文:水平線物語


	http://www.misakiworld.jpn.org/shs/
	水平線物語  /  なみかわみさき

 400字詰原稿用紙50枚弱の、短編小説。対象は高校生以上(耽美な表現がある
からというわけではありませんが)。

 夏休み、物書きの夢を引きずって故郷に戻ってきた青年と、過去の事件を引
きずって休学している高校生の少女の、近づきそうで離れもしない距離感と、
夢への想いを描く。
# 去年の9月に書いたものなのですが、まだここに投稿していなかったので、
# 書いてみました。
# とある文学賞に投稿し、落選となりましたが、もしみなさんにとって何か引
# かれるものがあるのでしたら、自費出版したいと思っています。



sfよりコメント

 読み終わってから紹介を読み直し、そうか耽美だったのかと思ったり。私的
には文体などは普通の純文学作品という印象を受けました。

 最初は人称と性別が不整合なのにかなり混乱しましたが、それはそれで効果
になってるのかなというのが読了後の技術的感想。もうすこし主人公たちのイ
メージが意識に定着してからだと、効果として効きやすいのかも知れません。
名前や風景の見方などが女性的に感じて、主人公の性別がどちらなのか迷いま
したし。
 方言を利用してるあたりは、私が奈良県民なのもあってか柔らかく親しみ深
く思いましたけど、他の地方の人はどう感じるんでしょうね。

 舞台も情景も心理も波打ち際を重心においていて、読後に確かに水平線のイ
メージが残る作品でした。



ちょっと一言

 なにが良いところかを考えるのは、やっぱ勉強になりますねぇ。



新規登録・更新・宣伝告知の募集

 創作文芸関連ページの告知が、
	http://www.mahoroba.ne.jp/~furutani/crenovel/CRE_N_CM.html
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	紹介するページのURLとタイトル、紹介文
 を送付することで行なえます。
 告知としてはどちらかというと、サイト全体よりも個別の作品の新作告知を
期待しています。
 新しい作品が完成した時、新しい企画を立てた時など、どしどし告知にご活
用ください。作品数が少ないからと尻込みする必要もありません。


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文芸広報:2001年07月27日号

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>                ……IRC を覚えたあの日から
> 
> irc.trpg.net の #もの書き にて、創作・文章技術について日夜チャット中
>           過去ログはこちら> http://www.cre.jp/writing/IRC/write/
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 本号は週二回刊の情報号です。


ちょっと一言

 NN4.75でテストしていて、全画面から通常、またその逆にすると、サイズ指
定が保存されず、大きな文字も小さく表示されるバグが発現することがあると
気がつきました。
 CSS で指定されたサイズが、ウインドウサイズを変更した時の再描画ではう
まく保持されていないのかな。すごい設計。



TRPG.NET IRCサーバ #もの書き のご案内

 文章を書くことについて、いろいろと語りあう場所として、irc.trpg.netの
独立IRCサーバ(案内:http://www.trpg.net/talk/IRC/)上に #もの書き という
チャンネルを常設しております。
	http://www.cre.jp/writing/IRC/write/
 よりログが自動公開されています。興味をもたれましたら、どうぞご参加を。
新しい参加者を、切にお待ちしております。

・bk1の書評投稿の話
・右目次の導入
・間違いのある文章を自分なりに書きなおすという訓練方法
・訓練のために作った文章鍛錬MLだが機能していないなあ
・コンテンツ単位の随時発信は便利
・図書館の蔵書と図書委員の暗躍
・選択肢を減らすことの大切さ
・海外でのHTMLメールの普及
・高解像度環境での執筆環境の変化
・余韻を示すのは三点リーダの……を使おう運動
・ブームの去ったあとの架空戦記の話
・SFオンラインのレビューネタ
・辞書の使い方を知らない人々

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:メモでもいいかに書きはじめることで気分を盛り上げる

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていくコラムです。

 気分が乗らない、などと言っててを動かさないでいると、どんどんずるずる
とかけないままになってしまいがちです。
 しかし、日記でもメモでもなんでもいいから書きはじめると、ノってきて書
く気分になってくるんですよね。結構。人間ってのは現金なものです。

 どうしても自分に甘えて「気分が乗るまでだらだらしよう」となることはあ
ると思いますが、手を動かすことからはじめてみるのもいいものです。私もそ
うしないとね。


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>       オンライン生まれ、オンライン育ちのオンライン作家として、
>           オンラインで生きる道を、いざ、拓かむ!
>     『大食い姫』 『アトミック・ビーチで抱きしめて』 『八方天』
>         ☆うきうき書房 On-Line:電子書籍見本/即売市☆
>           http://homepage2.nifty.com/ukiuki/
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文芸広報:銅大の読書万歳:月姫

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> ****** どうぞ、私の書斎へ ******
> 子供の心を忘れていない貴方に捧げる大人の童話『昼の流れ星』シリーズ、
> 驚愕の犯人当て『臭い密室の問題』、SFミステリ『静止したエデン』、
> 詩集『風の行方』、JavaScript版クロスワードなど多彩な創作ページです。
> ****** http://www.sf.airnet.ne.jp/tsuki/ 月田家のホームページ ******
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銅大の読書万歳:月姫

■銅大の読書万歳(51)
作品名:月姫
作者:奈須きのこ&武内崇
製作:TYPE-MOON
媒体:CD-ROM
動作環境:Windows95/98、Windows2000

 まず最初にお断りしておくのが筋というものだろう。
 今回紹介するのは本ではない。
 しかも同人活動で出されたものである。
 加えて言うなら18禁(性的描写を含む)作品である。

 よろしいか? 上記3点のいずれかに不愉快な思いをされるのであればこの
先は読まないでおかれるのがよかろう。

 ……忠告はしたよ? よろしい、では続けようか。

 しかし、ここまでのハンデがあってもなお、私としてはこの作品を紹介した
いのだ。その理由(わけ)は簡単である。

 面白いからだ。

 とはいえ、逆説的ではあるがもしもこれが本の体裁を取った作品であれば、
おそらく私はわざわざ手間をかけて紹介しようとはしなかっただろう。

 ビジュアルノベル。
 今回紹介する『月姫』のような作品はそう呼ばれている。
 昔風の表現をすると「アドベンチャー・ゲーム」というコンピュータ・ゲー
ムだ。

 しかも18禁。――いや、それは良しとしといて。

 そして、本が本なりの、映画が映画なりの、物語の楽しみ方を提供してくれ
るように、このビジュアルノベルという型式も、独特の楽しみ方を読者に提示
する。

 それが“選択肢”である。

 たとえばビジュアルノベルではこんな具合に描写がされる。

『俺は屋敷に踏み込んだ。そこはホール状の空間だった。左右を見回す。両側
に扉がある。正面には階段。右の扉の向こう側から、何かが走り去る足音が聞
こえた』

 そして問う。

『・右の扉へゆく
 ・左の扉へゆく
 ・正面の階段を上る』

 あなたはその中のどれかを選ばなくてはいけない。なぜならあなたは『俺』
だから。物語の主人公であるから。
 そしてあなたが選択をすることによって物語は先へと進行する。

『そこには――』

 この効果は大きい。特に感情移入という点において。本も、映画も、この点
ではビジュアルノベルに遠く及ばない。なぜならこの二つはどちらも一方通行
で、読者・視聴者の意思はまったく反映されない。だがビジュアルノベルでは
“選択肢”という範囲内とはいえ、プレイヤーの意思が物語の方向性を決める。
 もちろん、全てのビジュアルノベルがこの効果を生かしているとはいえない。
 だが、『月姫』はその点で良く出来ている部類に入ると言える。無意味な選
択は少なく、かといって常に生きるか死ぬかの選択を強いられるわけでもない。

 もちろん“ビジュアル”ノベルというからには小説の挿し絵に相当するビジュ
アルも入っている。これは完全に好みの問題となるが『月姫』のイラストは良
くできている……と、私は思う。何より良いのは『立ちグラフィックス』と呼
ばれる、場面場面での登場人物のイラストが実に多彩である事だ。

 “ノベル”でありながら、読むペース、つまり間の取り方を作者がある程度
意図して仕掛けられる点も、内容がオカルトである『月姫』においては緊迫感
を演出できて効果的である。

 さて、内容に踏み込むとしよう……今回は未見の方にはぜひともプレイして
もらいたいので、あまりネタがばれる方向に話がもってけないのでそのあたり
はご勘弁を。


 物語の主人公は遠野志貴、高校2年生。
 ごく普通の高校生……ではない。彼は子供の頃のある事件がきっかけで『物
の壊れやすい線』が見えてしまうようになる。その線を切ることで、あらゆる
ものの存在を即座に殺す事ができる能力と同時に。

 ――それを、『直死の魔眼』と呼ぶ。

 神さえも殺せる力と引き替えに、志貴はしばしば貧血を起こしたり動けなく
なったりとままならない身体を抱えている。そしてまた、日常生活においては
その能力を封印する眼鏡をかけている。
 志貴が、子供時分の事件以来、勘当同然に追い出された我が家に8年ぶりに
戻るのと時を同じくして――

 彼の住む町で奇怪な猟奇殺人が発生していた。
 被害者はすべて身体中の血液を抜き取られており、『まるで吸血鬼の犯行の
よう』と噂されるその事件。
 だが、それは志貴にとり他人事ではなかった。

 その犯人こそ――

 深夜の街。
 手にはナイフ。
 空には月。
 封印した魔眼を使うべく眼鏡をはずし、志貴は己が運命と対峙する。


 いやもう、理屈がどうこうではなく、カッコいいのである。そして、そここ
そが大事なのだ。
 どんな感動的な物語だって(たとえば『ゲド戦記』だって)あらすじや、ネタ
をばらしてしまえば、「なんだそんなもんかい」である。ようはいかに物語の
中に読者をひきずりこむか。その世界に没入させるか、である。繰り返すがビ
ジュアルノベルの強みは畢竟そこにあると言える。ちと造語や当て字が多いの
は減点材料であるが。

 さて、あなた=志貴はどんな『運命』と対峙するのだろうか。


銅大(あかがね・だい):週末ライター     mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
著者ページ: 銅大のRPGてんやわんや    http://www.trpg.net/user/akagane/



sfよりコメント

 ビジュアルノベル、アドベンチャーゲーム、その他いろいろな呼びかたのあ
るこのジャンルですが、色々と魅力があるのは確かです。

 しかしこう主人公性や没入感、選択肢の意味などが生かされる状況ってのは、
限られるのでしょうね。ホラー系や推理系などの謎を追い行動するタイプの話
とか。

 などと読んでいて思いました。


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>                                       TRPG語り部による共同創作実践中
>  読むだけの人も大歓迎。でも、読んでるうちに参加したくなるかもね☆ミ
> subscribe あなたの名前(Shun-ichi FURUTANI など英字で)
>  とだけ本文に書き kataribe-ml-ctl@trpg.net へメールを送れば参加可能
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文芸広報:作品紹介:似非小説

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告知文:似非小説


	http://www37.tok2.com/home/gennei/
	似非小説  /  C−J
 完成してません。
 もし、これを読んで共感を持ってくれる方がいればいいな。



sfよりコメント

 それなりの分量が掲載されているのは、異世界ファンタジー系の話。
 最初の妹がいかにも妹らしい妹という気が。あの減らず口とか。
 途中からの二つのストーリーが並列で進む部分は、Webらしくて面白いです
ね。ブラウザを二枚ひらいて平行させながら読むと、それぞれの立場や状況
の違い、同じ事件の両面とかを楽しめます。

 マンガのプロットを書いたようなという感もありますが。ネットワーク上で
読む読み物としては、すみやかに読めるし別にいいのかも。読んでるうちに気
にならなくなりましたしね。



ちょっと一言

 きっちり書いてると告知文がコメントより圧倒的に短くなるのね。
 最近の告知内容って短めのが多いような気が。まあ、長ければいいってもん
でないのは確かですけど。



新規登録・更新・宣伝告知の募集

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> 千回を突破した人気連載"TRPGな一言"に一般向けの解説や補足を加えて提供
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文芸広報:書籍紹介:名探偵の掟

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>       ◎●◎ あなたの原稿・アイディアを本にします!! ◎●◎
> 文芸社は、あなたの原稿を本にします。 本屋さんに並べます。 原稿がない
> 方や未完成の方、書いても筆が進まない方には、当社が独自に開発した執筆
> メソッド(特許出願中)をご紹介します。 ジャンルは問いません。
>  Mail: kawahatsu@bungeisha.co.jp HP: http://www.bungeisha.co.jp/
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書籍紹介:名探偵の掟

	http://www.trpg.net/book/guide.html
 最近読んだ本について、書誌情報とともに読み所の紹介を、TRPGへの活用の
指針を交えて行なっている「TRPGのための読書案内」より。


 講談社文庫『名探偵の掟』東野圭吾
 ISBN4-06-264618-8 本体価格590円 文庫348ページ 1999年07月発売
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01689328

 名探偵天下一大五郎を主人公とし、警部を語り手とした本格推理小説……の
形式を利用して。本格推理小説のお約束を、暴き、茶化し、ひねり、登場人物
たちに愚痴らせながら、それでいてどれも本格推理作品と言える連作短編小説
集です。
 単なる名探偵を主役に据えた短編シリーズではなく、短編それぞれについて
前の作品が伏線となったりして、全体として一つの作品にしあがっています。
 登場人物が自分の小説上の立場について発言したり愚痴をいったり、配役表
を出してきて論評したりと、メタ小説になってます。

 目次は以下の通り。

プロローグ
第一章  密室宣言――トリックの王様
第二章  意外な犯人――フーダニット
第三章  屋敷を孤立させる理由――閉ざされた空間
第四章  最後の一言――ダイイングメッセージ
第五章  アリバイ宣言――時刻表トリック
第六章  『花のOL湯けむり温泉殺人事件』論――二時間ドラマ
第七章  切断の理由――バラバラ殺人
第八章  トリックの正体――???
第九章  殺すなら今――童謡殺人
第十章  アンフェアの見本――ミステリのルール
第十一章 禁句――首なし死体
第十二章 凶器の話――殺人手段
エピローグ
最後の選択――名探偵のその後

 どうでしょう。本格推理ものについてある程度知識のあるひとなら、にやに
やしてきませんか? そしてその期待を裏切らない、予想以上の展開を見せて
くれます。

 本格推理ジャンルのお約束について知り考えるなどの役に立つ他、ジャンル
のお約束を料理した作品の作り方を考える参考にもなるかと思います。

 事例を挙げてこうしてえぐりだされますと。謎を提示すること、それを論理
的に解決すること。それが必要なのであって、パターン化された謎や手がかり
やトリックを利用する必要はないということに気がつかされますね。


文責: sfこと古谷俊一 http://www.trpg.net/user/sf/



sfよりコメント

 お約束は便利ですし、読む側も安心して読み進めやすいのは事実です。しか
し、どうひねるか考えるとか、お約束を成立させている本質はなんなのかを考
えるのは面白いと思います。


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> よろずサークルBlue Side は小説・イラスト・漫画中心の同人雑誌発行団体
> 3ヶ月に一度、10〜30代の男女向けに会誌を発行します。現在会員10名で
> 活動中。はじめたばかりなので少数ですが、会員随時募集しています。
> 興味のある方は「Blue Side 案内書希望」と書いてメールを送って下さい。
> 案内書メールをお届けします。                 hijiri@pastel.ocn.ne.jp
>  -------------------------------------------------------------------

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文芸広報:2001年07月31日号

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 単なる告知専門誌より一歩進んだ「創作文芸の書き手と読み手の底上げ」を
みんなで目ざそうという人のための創作文芸情報誌。
 より良い作品技術や評価つき作品紹介、より楽しく読むための視点を提供。
案内/過去ログ閲覧/配信追加・削除 http://www.cre.jp/writing/maga/BK/

 本号は週二回刊の情報号です。


ちょっと一言

 最近、ウィルスメールもspamな宣伝も、読んでもらおうと工夫を凝らした題
名をつけています。「メアド変更のお知らせ」とか「夏本番!SF専門出会いサ
イト」には感心しました。
 むしろ普通のメールのほうが読ませる題名ではないものが多いよね。



TRPG.NET IRCサーバ #もの書き のご案内

 文章を書くことについて、いろいろと語りあう場所として、irc.trpg.netの
独立IRCサーバ(案内:http://www.trpg.net/talk/IRC/)上に #もの書き という
チャンネルを常設しております。
	http://www.cre.jp/writing/IRC/write/
 よりログが自動公開されています。興味をもたれましたら、どうぞご参加を。
新しい参加者を、切にお待ちしております。

・叙情的な話とノンストップアクション
・自殺した作家
・「夏本番!SF専門出会いサイト」というspam
・火浦功の話
・咀嚼しながら読まないといけない本と、軽く読める本
・ミステリと推理小説の違い
・ 正義の効能
・とりあえず出す>どうも面白くなりそうにない>やめて次のシリーズな作家
・同人ビジュアルノベルの話
・もの書きで身を立てたいなら書くこと以外の実務能力を身につけよう
・ダメだダメだというのには、できないことの合理化の側面も
・TRPGを遊ぶことで鍛えられること鍛えられないこと
・詳細日記で日常をスケッチする訓練

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:どんでんがえしのための予想を裏切らない展開

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていくコラムです。

 どんでんがえしで裏をかくのに手軽な手段としては、最後の近辺まではおお
むね予想通りであるというのが楽なわけですが。
 予想通りなだけで最後まで引っ張るには、やっぱり技量が必要なのかな。


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>                   ☆エリネ16歳、ただ今家出中!☆
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> サイバラ電劇ネットでのリレー小説(ファンタジー)のログ公開中。
>                  http://www.trpg.net/user/saibara/novel/index-j.html
> 電劇ネットにゲスト(SAIB0000)でログインしてもリレー小説閲覧できます。
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奥付

 ご意見・ご感想は、 sf@cre.ne.jp への電子メールにてよろしくお願いしま
す。このメールにたいして返信するだけで、感想などを書くことが可能です。
 なお、当メールマガジンの内容は出典を明記すれば、引用は当然自由ですの
でご活用ください。気にいったら友人に紹介して頂ければ幸いです。

創刊: 1997年07月15日 発行間隔: 毎週火金曜日情報号+随時
前回の発行部数: 608部+melma!版68部
企画・制作: 電網工房・匠 (sfこと古谷俊一) <URL:http://www.koubou.com>
発行者連絡先: sfこと古谷俊一<URL:mailto:sf@cre.ne.jp> ICQUIN: 6549565
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