文芸広報:2001年02月分


目次



文芸広報:2001年02月分


文芸広報:2001年02月02日号

> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
> ☆ キャラ化によるエピソード作成 ☆ あなた自身をモデルにした人物を
> つかって、もうひとつの日常を遊んでみませんか? 
> どんな話になるかはつぎのURLで!     http://kataribe.com/HA/06/P/
> 実際の進行は 語り部メーリングリスト <URL:http://kataribe.com/ML/> 
> にて開催中です。                            ** 毎日何話も進行中!! **
> --------------------------------------------------------------------
 情報の山の中に埋もれた創作文芸物を発掘し、読むことを楽しみたい人々へ
の指針となることを目的とする、オンライン創作文芸の宣伝告知サービスです。
 創作小説、イラストストーリー、小説を書くうえでの論考、ネットワーク利
用の共同創作、詩などを取り扱っていきます。


ちょっと一言

	http://www.snews.net
	出版ニュース社
 のページができているのを発見し
	http://award.gentosha.co.jp/
	幻冬舎NET学生文学大賞
 なるものがあるのを発見。
 みんながんばれ。



わたしの執筆環境:軍光一さんの場合

 マシン、ソフト、机、資料、部屋、時間、場所、辞書、ネットの利用時間と
利用目的、環境としての協力者、サークルなどの所属、などなど。ものを書く
ために有用なもの、必要としているもの、活用しているものは、みなさん色々
とあるかと思います。
 この不定期連載企画では、みなさまの「執筆環境」についてのエッセイを、
募集・掲載しております。 分量的には70桁で25行から100行まで程度を希望し
ております。
 応募方法は、 sf@cre.ne.jp へと電子メールで送付するか、irc.trpg.netの
#もの書き チャンネルあたりで sf のnickの人間に、DCCで送信するなどして
くださいませ。
 頂きました内容は、文芸広報およびそのバックナンバーに掲載する他、クリ
エイターズネットワーク(cre.ne.jp)の適当な箇所にも掲載させていただく予
定です。むろんご自分のサイトどにも掲載していただいてかまいません。
 皆様のご応募、お待ちしております。


わたしの執筆環境:

 わたしの執筆環境という話であるが、執筆といっても、なにを書くかによっ
て環境は大幅に変わる。それに、あれやこれやと色々実験して変えることもあ
る。
 それでも、ここ最近のわたしの執筆環境について書いてみよう。

・ハードウェア
 わたしは執筆に関しては、ほとんどパソコンを利用している。これを読んで
いる人のほとんども、そうなのではないだろうか?
 パソコンでの執筆は、急いで書いたものでも文字が読みやすい、書いたもの
の管理が容易である、大量の文章を書いても指が痛くなったりしない、などの
メリットがある。もちろん修正が容易であるなどもある。
 ただ、わたしの場合デスクトップであるので、どこでも執筆、というわけに
はいかない。持ち運びできるパソコンがもう一台欲しい今日この頃である。

・ソフトウェア
 なにを書くかによっても異なるが、基本的にエディタとアウトラインプロセ
ッサを利用している。
 ただ文章を書くだけなら、ワープロソフトよりもエディタのほうが優れてい
るということは、いまさら言うことでもないかもしれない。
 わたし自身あまり高性能なパソコンを使っているわけではないので、ワープ
ロソフトよりも、はるかに軽いエディタは重宝する。文字が表示されるまでの
時間からして圧倒的に違うのだから。その他の作業についても同様である。推
敲の際に、画面を見ながら感覚のみでDeleteキーを押していて、重いせいでつ
いつい余分に消してしまうワープロソフトなんて嫌いだ。あ、わたしがただ単
に頭悪いだけか。それはともかく、カットアンドペーストなど推敲に必要な作
業も、軽い方が快適である。
 語り部のエピソードなどはこれだけで十分であるが、『軍光一のPBMへの案
内状』のような連載ものだと、全体の構成のためにアウトラインプロセッサを
使うことにしている。
 もの書きをする人は、「最初から書きながら、順番に内容を作っていく人」
と「全体を大まかに作ってから書き出す人」の二種類に別れるようだ。わたし
は後者であり、前者の方法で書き出して、完成したことがほとんどない。困っ
たものである。
 アウトラインプロセッサはプロットや編別構成を考える際に便利である。だ
から、連載ものやある程度の長さのものは、最初にアウトラインプロセッサで
全体の概要を作ってから、エディタで細かいところを詰めるようにしている。
 結局、ワープロソフトは印刷ぐらいにしか使わない。文章チェック機能がつ
いているワープロソフトもあるが、一文が長いだの、二重否定を使うなだのと
、うっとおしくてほとんど使わなかった。ただし、『軍光一のPBMへの案内状
』では平易な文章を書くのに四苦八苦してしまったし、使ってみようかとも思
う今日この頃である。

・部屋
 わたしの部屋はとにかく汚い。特にパソコン周りは汚い。
 何を書くにもパソコンを使うため、手に取りやすいようになんでもパソコン
周りにおいてある。メモ書きだの参考文献だのも、パソコン周りに積み重ねら
れている。
 ……掃除しないとなあ。

・辞書
 一応辞書は複数持っていて、悩んだときにひいたりする。
 専門用語の際には、図書館などを利用して、なるべく専門の辞書や辞典をひ
くことにしている。
 電子辞書、欲しいなあ。

・環境としての協力者
 IRCチャットの#もの書きで、できたものを見てもらったり、何か問題が生じ
たことがあったときに相談に乗ってもらったりしている。
 ホームページに作品を載せたりしても、実際には感想はほとんどもらえない
のが現状である。信頼できる助言や感想をもらえるコミュニティというのは、
なかなか重宝する。
 また、『軍光一のPBMへの案内状』では編集者のsfさんに大変お世話になっ
た。

 こうして見ると、まだまだ試行錯誤の途中という感が否めない。
 世間でもハードもソフトも次々と新しいものが出てきているし、当分こんな
調子なのではないだろうか。

参考文献:
本
 中尾浩 『文科系のパソコン技術』 中公新書 1996年
ホームページ
 作家でごはん! http://www2u.biglobe.ne.jp/~hfk/



新規登録・更新の宣伝告知

 あなたの創作文芸関連ページの告知が、
	http://www.mahoroba.ne.jp/~furutani/crenovel/CRE_N_CM.html
 に書き込むか、 sf@cre.ne.jp へとメールで紹介するページのURLとタイト
ル、紹介文を送付することで行なえます。

 今回掲載されたかたでも、個別の作品についてや更新情報などを再度登録し
た場合にも、ちゃんと告知させていただきます。最初はページ全体の告知で良
いわけですが、新着小説ができるたびに告知していっていただけますと読み手
にも書き手にも便利だと思われまから。
 ページ全体に関する宣伝を継続的に掲載したい場合には、順繰り載せる予定
の五行広告という手もありますので、 sf@cre.ne.jp までお問い合わせくださ
いませ。


	http://www.d4.dion.ne.jp/~akikok2/
	創作小説のページ /  Papagena
 音楽(カストラート歌手)小説、言葉に関する小説が載っています。
 もと英語で書いて日本語に訳したという変則ものもあります。
 安い印刷屋さんで本を作りたいなと思って原稿を整理しています。
 よろしかったらWebにも遊びに来てください。
                              パパゲーナ

 ** sfより **
 「メディシン・シンガー」の中盤から、および「逆境」、いい感じですね。
ページごとの分量はすくなめだけど、雰囲気に波長が合うと、情景が見えてき
ます。カストラート(castrato:声変わりしないため去勢した歌手)について知
らないと、ちょっと辛いかも知れませんけどね。
 「アール・グレイの辞書」も、思いでの細部が、実感を伝えてきて興味深い
ところです。いい話ですね。



文章研鑚メーリングリストのご案内

 読みたくなる文章を書くための修行の場、読みたくなる文章を書くための方
法論の検討の場をもうけ、インターネット上における文章技術、とくに創作小
説の技術向上を図るために設立しました。

	http://www.cre.jp/ML/bun/
 に案内文や規約・ログがおいてあります。
 bun-ctl@cre.ne.jp にたいして、題名はなんでもかまいませんから、
subscribe 名前を英数字で
end
 と書いてメールを出せば、確認メールが送り返されてきますので、それに返
信すれば参加できます。




語り部総本部作品告知

 http://kataribe.com/   * 一行からできる創作、試してみませんか? **
 TRPGをコアにした創作コミュニティ"語り部"では、各種のおはなしを量産し
ております。そのうちのおもだった新規登録作品の告知を掲載します。


	http://kataribe.com/WP/01/P/0/WP01P081.HTM
	終末の住人01エピソード081『熱波』 / ソード
 エンパスの青年、青天目譲(なばため・ゆずる) は、生来の方向音痴ゆえに
ある街の異質な場所に迷い込む。
 そこで譲は、一人の不思議な少女と出会うのだった。

 終末の住人の久方ぶりのエピソードです。



TRPG.NET IRCサーバ #もの書き のご案内

 文章を書くことについて、いろいろと語りあう場所として、
	http://www.trpg.net/talk/IRC/
 に解説があります、 irc.trpg.net の独立IRCサーバ上に #もの書き という
チャンネルを常設しております。
	http://www.cre.jp/writing/IRC/write/
 よりログが自動公開されております。
 お気軽にご参加ください。

・「天秤ばかりの発情期」「硝子が笑う日曜日」「ぼくがプディングを食べな
 くなったわけ」「わたしが筆を折った七つの理由」「ぼくの罪、わたしの罪」
 などと、わけのわからないテーマを量産してみたり。
・面白いプロットのつくりかた
・プロットの骨格をぱくることからはじめてみよう
・読者の欲望を満たすために
・とりあえず好きなシーンから書くという方法
・盛りあがるシーンまでの部分をばっさり切り捨てるという手法
・クーデターに必要なこと
・麻痺ビーム開発さる?
・髪型による社会身分・地位の表現
・「〜となることはその時は知るよしもなかった」は醒める

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:隠喩を具体的描写と捉えて異化作用を楽しむ

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 隠喩が元になった慣用表現というものは、良くありますよね。
 日本語ですと「目の飛び出る価格」とか「骨折り損」とか「人生の大海原」
とか「花のかんばせ」とか「雪の肌」とか。
 これが外国語になると、さらに直訳すると大変なことになりますね。たとえ
ばヘブライ語では「七つの目をもって」というのが細心の注意を払うという意
味らしいですが。注意力があるという描写がされているのを直訳すると、怪物
になりそうです(天使なんか、実際そのせいですね)。
 このような慣用表現を、愚直に具体的イメージに直してしまうと。たいへん
変な情景が浮かぶわけで。その異化作用を話づくりに利用してみるなんてのも、
面白いのではないかと思います。漫画なんかでは、誇張表現としても利用され
ていますかね。

> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
>          http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi?aid=p-sf0023
>                                           オンライン書店ビーケーワン
> 
> 文芸広報と仲介販売契約しているオンライン書店。連載記事や書評も充実。
> 予約本を含めるか7000円以上の一括購入で送料無料!!
> --------------------------------------------------------------------


奥付

 ご意見・ご感想は、 sf@cre.ne.jp への電子メールにてよろしくお願いしま
す。たんにこのメールにたいして返信するだけで、感想などを書くことが可能
です。
 なお、当メールマガジンの内容は出典を明記すれば、引用は当然自由ですの
でご活用いただければ幸いです。

創刊: 1997年07月15日 発行間隔: 毎週火金曜日予定  X-Mag2Id: 0000000405
前回の発行部数: 559部+melma!版42部
情報源とログ: 文芸広報    <URL:http://www.cre.jp/writing/maga/BK/>
【まぐまぐ版】                                   X-Mag2Id: 0000000405
登録・解除・バックナンバー <URL:http://www.mag2.com/m/0000000405.htm>
【melma! 版]                  X-MagazineID: melma.com magazine 25020
登録・解除・LOG   http://www.melma.com/mag/20/m00025020/index_bn.html
企画・制作: 電網工房・匠 (sfこと古谷俊一) <URL:http://www.koubou.com>
発行者連絡先: sfこと古谷俊一<URL:mailto:sf@cre.ne.jp> ICQUIN: 6549565
配送: インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 <URL:http://www.mag2.com/>
文書フォーマット: setext 準拠 <URL:http://www.age.ne.jp/x/sf/SETEXT/>



文芸広報:2001年02月06日号

> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
>                   ☆エリネ16歳、ただ今家出中!☆
>
> サイバラ電劇ネットでのリレー小説(ファンタジー)のログ公開中。
>                  http://www.trpg.net/user/saibara/novel/index-j.html
> 電劇ネットにゲスト(SAIB0000)でログインしてもリレー小説閲覧できます。
> --------------------------------------------------------------------
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 創作小説、イラストストーリー、小説を書くうえでの論考、ネットワーク利
用の共同創作、詩などを取り扱っていきます。


ちょっと一言

 今さらながら入手した「ザ・スニーカー2月号(12/27発売だったかな?)」
の「キャラクター小説の作り方」大塚英志で「ぼくが以前教えていた小説の学
校でカリキュラムにTRPGを入れてくれ、と盛んに主張していた」とかあったり。
 しかしこう、TRPGはライトノベルのメイン層にとっては既に忘れられた存在
であるという認識がされていますね。
 でも、最近のライトノベルの新人賞作家とかは、TRPG経験者がかなり多い
ような気も。
 ちなみに28日には4月号がでるので、チェックしてみたい人はおはやめに。



わたしの執筆環境:不健康と執筆の素敵な関係

 マシン、ソフト、机、資料、部屋、時間、場所、辞書、ネットの利用時間と
利用目的、環境としての協力者、サークルなどの所属、などなど。ものを書く
ために有用なもの、必要としているもの、活用しているものは、みなさん色々
とあるかと思います。
 この不定期連載企画では、みなさまの「執筆環境」についてのエッセイを、
募集・掲載しております。 分量的には70桁で25行から100行まで程度を希望し
ております。
 応募方法は、 sf@cre.ne.jp へと電子メールで送付するか、irc.trpg.netの
#もの書き チャンネルあたりで sf のnickの人間に、DCCで送信するなどして
くださいませ。
 頂きました内容は、文芸広報およびそのバックナンバーに掲載する他、クリ
エイターズネットワーク(cre.ne.jp)の適当な箇所にも掲載させていただく予
定です。むろんご自分のサイトどにも掲載していただいてかまいません。
 皆様のご応募、お待ちしております。



不健康と執筆の素敵な関係 − 真琴的執筆環境というもの:

「如何に冷静に狂えるか、だね」
 とある著名な芸術家に話を聞く機会を与えていただいたときのことである。
「すばらしい作品を創る秘訣は?」などという愚劣な質問に対する返事として、
彼はこう言ったのである。
 ……それ以来、自分にとっての執筆環境とは、「安心して狂える環境」と同
義語となった。

 といっても、一体何のことやら、という人も多かろう。要するに、自分がも
のを書く時に必要としているのは、道具や時間ではなく、ただ環境一点である
ということだ。
 実際、これほど道具にこだわらないもの書きは珍しいと自分でも思う。大抵
の場合の執筆場所は自宅なので、使う道具はデスクトップのPCであるが、出先
ではモバイル用のノートPCであったり、メモ帳と安いボールペンであったり、
時には原稿用紙と万年筆であったり。いままでで一番わけがわからなかったの
はボロ布と木筆だったときだろうか。ちょっとした事情で某山中に二週間ほど
こもっていた時の事である。
 辞書・辞典の類も滅多に使わない。自分の知らない言葉でものを書けるほど
器用ではないし、資料としてだったらInternetがあれば充分すぎる。大体、紙
に印刷された古い情報より、Internetにある新しい情報のほうが役に立つ。
 時間? そんなものは最初からないと考えるべきだと思っている。自分の自
由になるまとまった時間が定期的にとれる、なんていう恵まれた環境にいたと
したら、自分はまったく筆がすすまないだろう。執筆をするときは焦りであれ
なんであれ、何らかの「押し」が不可欠だと考えているし、第一そんな恵まれ
た環境にいたことは、この十数年来あった試しがない。

 では、自分にとって「必要な環境」とはなんなのか?
 これが、実に不健康極まりない環境だったりする。
 まず、煙草。もとがヘビースモーカーだというのもあるが、煙草がないと文
章がまとまらない。特に、思考回路を全開にしているせいか、文章を考えてい
る時はとにかく煙草の消費量が激しくなる。没頭している時など、口に煙草を
くわえていない瞬間がないのではなかろうか。
 次に、酒。思考力が落ちると批判する向きもあろうが、自分の場合その代償
として酒を飲んでいる時のほうが閃きがでるようになる。酒を飲んで酩酊して、
煙草で多少回復させて、を繰り返して、「酩酊しているけれど冷静な状態」を
無理矢理作り出しているわけだ。だから、真剣に文章に向き合っている時はと
かくべろんべろんになっている。
 あと、落ち着ける環境。別に騒がしくてもなんでもいいんだが、集中できな
いとどうしようもない。自室にいても集中できないときというのはあるもので、
そういう時にはバーに逃げる。勝手に酒がでてきて、しかも無くなる事がない。
自分にとってはこれ以上の執筆環境というのはない。恐いのは財布の中身くら
いだ。
 それから、極度の空腹というのもわすれてはならない。腹が満ちていると本
当にどうしようもないほど思考回路が働かないのだ。長編に取り掛かったり、
依頼で原稿を書いている時などは、極限状態まで自分を追い込むために……こ
れは前述した「押し」をつくるという目的もあるのだが……数日食事を抜くな
んて事もざらである。
 最後に、息抜きの道具。大抵、携帯電話か読み旧した本になるのだが、これ
を用意してからでないと執筆に取り掛かれない。というのは、まとまった時間
がとれないせいもあって、自分は一気に文章を書き上げるという事をしない。
大抵数日に分けるか、一日で書く場合でも必ず途中で息抜きをいれる。一度、
一気に書き上げようとしたことがあるんだが、どうしても途中で精神力の限界
が来てそのまま寝てしまった。自分には、文章を忘れて無心になる時間という
のがどうしても必要らしい。

 友人達と、理想の環境について話した事がある。
 ある男は「食事に困らなくて、いつでも寝れる広い空間」だといったし、ま
たある男は「締め切りに追われなくて、他の事を一切考えなくていい時間」だ
といった。
 自分にとっての理想の環境とはこうである。

 食い物も飲み物もなくなった砂漠の中で、さまよい続けた果てに見つけた街
の中の場末の酒場、そこに一本の葉巻が置いてあればそこが理想の環境であろ
う、と。

 あるいはそれは、死に場所を求めてさまようのと同義なのかもしれない。

 最後に、この言葉を持って、この駄文を締めくくらせて頂く。

『下手な役者ほど文句をいう。相手の役者に、脚本に、あるいは劇団に。』
                                              --ジョジョ・マッコイ
 結局そんなもんだ。



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 今回掲載されたかたでも、個別の作品についてや更新情報などを再度登録し
た場合にも、ちゃんと告知させていただきます。最初はページ全体の告知で良
いわけですが、新着小説ができるたびに告知していっていただけますと読み手
にも書き手にも便利だと思われまから。
 ページ全体に関する宣伝を継続的に掲載したい場合には、順繰り載せる予定
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いませ。


	http://homepage1.nifty.com/fumikaban/story/short/festival.html
	SFショートショート更新(ふみかばんのほーむ) / 広河陽

●催事惑星 [SF◆6KB] 
 惑星を所有する一族の長老を祝うパーティ、それは後継者選びの場でもあっ
た。
 後継者として有力視されていたノブは、その座が他の者に奪われるという情
報を聞き、パーティにかけつける。

 ** sfより **
 寓話的なショートショート、ですか。
 類話を書いてみたくなる魅力があるなぁ。



文章研鑚メーリングリストのご案内

 読みたくなる文章を書くための修行の場、読みたくなる文章を書くための方
法論の検討の場をもうけ、インターネット上における文章技術、とくに創作小
説の技術向上を図るために設立しました。

	http://www.cre.jp/ML/bun/
 に案内文や規約・ログがおいてあります。
 bun-ctl@cre.ne.jp にたいして、題名はなんでもかまいませんから、
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 と書いてメールを出せば、確認メールが送り返されてきますので、それに返
信すれば参加できます。



語り部総本部作品告知

 http://kataribe.com/   * 一行からできる創作、試してみませんか? **
 TRPGをコアにした創作コミュニティ"語り部"では、各種のおはなしを量産し
ております。そのうちのおもだった新規登録作品の告知を掲載します。


	http://kataribe.com/WP/01/N/0/WP01N025.HTM
	終末の住人06小説025『血臭』 / ソード
 眠るたびに奴の夢を見、そして血の汗を流す。
 一人の少年の心の傷は、癒えることはないのだろうか……。
 終末の住人の中でも異質の一団、通称「指団」のトップ、トシヤの話です。



銅大の読書万歳:Gの影忍 完璧版

作品名:『Gの影忍 完璧版』
著者名:こやま基夫
出版社:メディアワークス
ISBN:4-07-302238-5
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01869470

 イロモノ系ガンダムその2である。今回紹介する作品のコンセプトは。

 「ガンダム+忍者」である。
 ……タイトル読めば分かるか。

 だがタイトルと表紙を見てあきれて買わずに帰るのはちょっともったいない。
 モビルスーツの外観が忍者っぽいというだけではない。中身はもっととんで
もないのだ。何しろモビルスーツで忍法を使うのである。

 --------------------------------------------------------------------
 ご存知の方も多いだろう。
 ミノフスキー粒子はレーダー波拡散を目的として当時もちいられた。
 忍者はこれを使用する際、トリカブト、マツの実等を混ぜ粉末状にすること
を好んだ。
 兵法帳に記される“ミノフスキー隠れの術”がこれである。

「レーダーがきかん!」
「たよるな!」
「まずいぞ兄者 ここは風下じゃあーっ!」
 --------------------------------------------------------------------

 ……って、あんた。ここ真空やがな。

 他にも、数多くの「それはちゃうやろ、あんた」というツッコミどころが満
載な作品である。もちろん作者は確信犯だ。兵器=機能的な存在でありながら
巨人型という不条理さを併せ持つガンダムに、もう一つ不条理な忍者という要
素を加味し、それだけではなく立川文庫の忍者物の講談のようなかっこよさも
演出しているのだからただごとではない。

 しかしながら、この作品を読んで楽しいと思うのはおそらく洒落の分かる人
に限られるだろうことも事実である。ガンダムや忍者についてマジメに、大上
段から構えて「かくあるべし」と断じるタイプの人は近寄らない方が無難であ
る。「これもあり、あれもあり、なんでもあり」なタイプの人であれば問題は
ない。きっとニヤニヤ笑いながら読むことができるだろう。

 また、まったく忍者物を読んだことがない人は、あらかじめ山田風太郎か、
司馬遼太郎の忍者が出てくる歴史小説あたりを読んでからの方がいいだろう。
 元ネタが分かっている方が勘所をつかめて良いはずである。


銅大(あかがね・だい):週末ライター     mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
著者ページ: 銅大のRPGてんやわんや    http://www.trpg.net/user/akagane/



TRPG.NET IRCサーバ #もの書き のご案内

 文章を書くことについて、いろいろと語りあう場所として、
	http://www.trpg.net/talk/IRC/
 に解説があります、 irc.trpg.net の独立IRCサーバ上に #もの書き という
チャンネルを常設しております。
	http://www.cre.jp/writing/IRC/write/
 よりログが自動公開されております。
 お気軽にご参加ください。

・○○してはいけないという文章講座を盲信しない
・大嘘ついても小嘘はつくな
・納得させてしまうための技術としての"神は細部に宿りたもう"
・メリットだけでなくてデメリットを、細かく書くというテクニック
・愛の告白された時の反応の分類
・プロポーズに対する反応でコメディを作る訓練
・アメリカのゲームライターの薄給ぶり
・キャラクターの個性が示される刺激と反応の違いでドラマを組み立てる
・章タイトルの付け方
・タグつき正規表現の威力
・ニッチなメールマガジンを出せないか

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:部分的な真実を詳細に書くことで真実味を与える

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 フィクションで架空の世界を描いたり、ノンフィクションでよく知らない社
会を書くときには。自分の知っているものを軸に、きっちりと細部をそれらし
く書くことが大切ですよね。
 知っている部分、あたりまえの部分が「それらしく書かれている」だけで、
他の部分にたいする信憑性が高く感じるという効果があるんですよね。逆にい
えば自分の専門分野なんかがいいかげんに書かれていると、とたんに他の部分
にたいする信頼度が落ちてしまって、反感を抱くと。
 ……詐欺の基本テクニックかもしれない。


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> ★☆ Net Novels News ☆★         オンライン小説の新作情報を貴方に!
> インターネット上に広く存在するオンライン小説のホームページから新作の
> 情報をまとめてお送りします。月一程度の特集記事では、独自の切り口でオ
> ンライン小説の紹介を行なっています。                毎週金曜日発行。
>                         http://www02.so-net.ne.jp/~inai-yo/magazine/
> --------------------------------------------------------------------

奥付

 ご意見・ご感想は、 sf@cre.ne.jp への電子メールにてよろしくお願いしま
す。たんにこのメールにたいして返信するだけで、感想などを書くことが可能
です。
 なお、当メールマガジンの内容は出典を明記すれば、引用は当然自由ですの
でご活用いただければ幸いです。

創刊: 1997年07月15日 発行間隔: 毎週火金曜日予定  X-Mag2Id: 0000000405
前回の発行部数: 557部+melma!版42部
情報源とログ: 文芸広報    <URL:http://www.cre.jp/writing/maga/BK/>
【まぐまぐ版】                                   X-Mag2Id: 0000000405
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【melma! 版]                  X-MagazineID: melma.com magazine 25020
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発行者連絡先: sfこと古谷俊一<URL:mailto:sf@cre.ne.jp> ICQUIN: 6549565
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文書フォーマット: setext 準拠 <URL:http://www.age.ne.jp/x/sf/SETEXT/>



文芸広報:2001年02月09日号

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> メールでご連絡ください。           Eメール: hijiri@pastel.ocn.ne.jp
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用の共同創作、詩などを取り扱っていきます。


ちょっと一言

 寝ないと仕事が進むことを発見。
 ……だめじゃん。



わたしの執筆環境:銅大的書斎

 マシン、ソフト、机、資料、部屋、時間、場所、辞書、ネットの利用時間と
利用目的、環境としての協力者、サークルなどの所属、などなど。ものを書く
ために有用なもの、必要としているもの、活用しているものは、みなさん色々
とあるかと思います。
 この不定期連載企画では、みなさまの「執筆環境」についてのエッセイを、
募集・掲載しております。 分量的には70桁で25行から100行まで程度を希望し
ております。
 応募方法は、 sf@cre.ne.jp へと電子メールで送付するか、irc.trpg.netの
#もの書き チャンネルあたりで sf のnickの人間に、DCCで送信するなどして
くださいませ。
 頂きました内容は、文芸広報およびそのバックナンバーに掲載する他、クリ
エイターズネットワーク(cre.ne.jp)の適当な箇所にも掲載させていただく予
定です。むろんご自分のサイトどにも掲載していただいてかまいません。
 皆様のご応募、お待ちしております。

題名:銅大的書斎

 六畳間の和室。それが私の書斎である。
 使っている机はかれこれ20年になろうかというコクヨの学習机である。上部
構造物を全て撤去して平たくしてある。そうするとオフィス机ぐらいの表面積
となり、それなりに使えるものである。
 その上に、液晶ディスプレイとキーボードが置いてある。自作機のパソコン
筐体は脇に置いて邪魔にならないようにしてある。

 パソコンのハードディスク内には、いろいろな電子辞書を入れてある。
 『広辞苑』や『大辞林』、『日本語辞典(現代国語、外来語)』のように言葉
の意味を確認するもの。『研究社 リーダーズ+プラス』や『クラウン独話辞
典』のように外国語を調べる時に使うもの。『類語実用辞典』のように凝った
言い回しができないか日本語をあさってみるもの。『平凡社 世界大百科事典』
のように広範囲に知識を調べるものが置かれている。
 電子辞書はなんと言っても検索が速い上に場所を取らない。平凡社の世界大
百科事典をのぞけば、電子辞書ブラウザJammingで辞書すべてを一括して検索す
るのでなおさらだ。ただし、電子辞書というものはある程度は検索する物につ
いて知っていることが条件である。検索の手がかりになるキーワードすら分か
らないようではお話にならない。

 そこで、本から基礎知識を引き出す。

 まずはなんと言ってもブルーバックスである。『現代天文学小事典』、『新・
化学用語小辞典』、『現代物理学小辞典』、『小辞典・機械のしくみ』、『銀
河旅行I・II』には特にお世話になっている。これに『理科年表』も忘れては
いけないし、最新動向については月刊誌の『日経サイエンス』を読み続ける。
こうした資料は理科系に偏っているようだがこれは仕方ない。人間の織りなす
歴史や社会、心理や行動についての解釈という物はいろいろと融通がきくが、
物理法則というものは人の都合に合わせてはくれない。法律がなんと言おうが
円周率は3にはならないし、冷たい方程式はあくまで密航者を宇宙に放り出す
よう要求するのである。もちろん小説では演出や設定の都合で物理法則をねじ
曲げたり無視したりもするが、法螺を吹くポイントを押さえるためにも最低限
の知識は必要とされるのである。神話にしてしまうのであれば『スターウォー
ズ』で十分なのだが。
 もちろん人間には分相応があり、私の場合は自作の軌道計算プログラムを走
らせて力学的に安定したブラックホール発電衛星を月−地球軌道内に設置する
ような真似まではしない。人間の持つ時間は有限である。谷甲州さんではない
のでこだわりもほどほどにしておこう。たとえば、主人公の宇宙船の質量やロ
ケットの推進剤噴射速度、質量比を求めてみたりするぐらいにとどめて置くと
か。

 私にこういう質問をしてくる人がいたとする。

 「私は頭が良くないのですが、なんかいい本はありませんでしょうか?」

 私は大喜びでその人に『アシモフの科学エッセイ』か『エピソード科学史』
を渡すだろう。いずれも短くて考えさせる――この考えさせるというのがポイ
ントなのだ!――内容が満載してある。通常、頭が良くないとか物覚えが良く
ないという人は自分を過小評価している。人間、一人一人の頭蓋骨におさまっ
ている脳の性能に大差などないのだ。ようは知識を単体で孤立させるのではな
く、他の物と組み合わせていく能力を身につけているかいないかの違いだけで
ある。
 頭が良くなりたい?
 よろしい、自分の好奇心を刺激する分野で、知識を体系化する能力を習熟す
ることだ。
 その点で、歴史、わけても科学史や技術史は「目的>挑戦>失敗>原因分析>
再挑戦」というきわめてわかりやすく後生に続く我らに範を垂れてくれている。

 が、まあ科学や技術、あるいは歴史にまったく興味がないという人がいる。
そういう人には私はお手伝いのしようがない。先に述べたように人間の脳の性
能などしょせん五十歩百歩である。私は知識に関してかなりの偏食家で芸能や
スポーツ、ファッションや美食、(現実の)宗教や政治にはいささかなりとも心
動かされることはない。
 だがそんな場合でも一つだけ言えることがある。

「信じるな、考えろ」

 信じることはそこで全てを止める。世の中では不変であればこそ強い物もあ
るが――『深淵』の魔族ですな――物を書く上においては危険である。自分が
何を知っていて、何を知らないのか。知っていると思っていることは正しいの
か。そのすべてを検証する術はない。だが、ここで紹介したたくさんの事典は
羅針盤となってあなたの行き先を見せてくれるだろう。

 その羅針盤が示す先に新大陸と栄光が待っているか。
 海が奈落落ちしていて怪物に食べられちゃうか。
 それは、あなたしだいだ。

以上

 ** sfより **
http://www.bekkoame.ne.jp/~asato/jamming.html
Macintosh & Windows用電子辞書ブラウザ Jamming 

 なお、『平凡社 世界大百科事典』はWindows版のJammingでは検索できます。
意図的に一括で検索していないということらしいです。



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 恋愛から純文学まで、幅広いジャンルでオンライン小説を掲載。
 短編、長編、きっとお気に入りの一作が、見つかります。一度遊びに来てみ
てください

 ** sfより **
 亮一の話、が気にいったかな。ナオの話と組み合わせると微妙なものがある
けど、"どうせやるなら実現しないとな"という励ましにはなってるのかも。
 こういうのは、短く纏まって背景の生活を感じさせて面白いものですね。言
葉を使いすぎずに、印象を渡してくる。一人称ならでは、というところも感じ
ました。
 シリアスでいて、細かいところでちょっと小さく笑ってしまうあたりは、狙っ
てなのかな。



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・多重人格の実情とその話づくり上の使い方
・変更履歴の残せる編集環境のほうがよいか
・「コミックパンチ」と漫画家が株主である出版社の価値
・会社もちの共有アシスタントのメリットと期待
・人を集めて作業を進めるという技術
・電撃文庫新作分析
・恋愛ものの基本構造
・世界と身近な知り合いのどちらを救うかの葛藤
・ジレンマの基本構造

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:視点人物を地の文の文体で書き分ける

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 一つの話の中で複数の視点を切り替えるというのは、あまりまあ、うまいや
りかたではないことも多いんですが。必要があってやらなければならない、やっ
たほうが効果的なこともあるのも事実ですよね。
 視点人物が変わったことを示す手段としては、時間を区切るとか、明示的に
話者の転換を地の文で示すとか、飾り文字で区切るとかいった方法もあります
が。地の文の文体で書き分けるというのも、便利な手ですよね。


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でご活用いただければ幸いです。

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文芸広報:2001年02月13日号

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>           洋書を買うなら、スカイソフトを試してみませんか。
>      円ドルレート換算で洋書が買える、日本のオンライン書店です。
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 創作小説、イラストストーリー、小説を書くうえでの論考、ネットワーク利
用の共同創作、詩などを取り扱っていきます。


ちょっと一言

 書く時間と読む時間。バランスよく取れないとだめなんですが、キーボード
向かいっぱなしだと気がついたら読む暇がなくなってるというのもよく有りま
して。休憩時間くらいつくらんとね。



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	http://tukumoya.hoops.ne.jp/hakutakuzu/mokuzi.htm
	モンスター紹介  /  さんた
 ファンタジーやってて敵とも味方ともなるモンスター。その来歴をちょっと
したショートストーリーと共に紹介するサイトです。
 良かったらきてみてください。

 ** sfより **
 メールマガジン白澤図のサイトですね。根気よく継続されています。
 お話も解説も短くまとまっていて、おすすめです。
 サイトの色づかいはちと読みにくいので、メールマガジンで読むほうをお薦
めいたします。過去のも
	http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000039780
 のバックナンバーの方が読みやすいかな。



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・面白い物語とは人によってちがうものだ
・テクニカルにプロットを組むこととモチベーションの相関
・書く上で楽しいこと、それを行かした執筆スタイル確立の必要性
・武術を小説中で描写することの難しさ
・アクションストーリーの構造と推理小説の構造の類似性
・くよくよ悩んで行動しない主人公
・電車の中での会話を聞いておくことの価値
・逆箱の取り方とその価値
・専門用語の多用のもたらす効果
・電撃文庫新人賞作品分析
・「助けてください、お願いします」40代のおっさんがすがりついて来る。
 場合にヒロインが助けをもとる話と同形にできるか。
・平安貴族格闘ものネタ
・○○が生きていたというIF歴史ものネタ
・奇跡のストーリー中の演出
・批評されるのが有意義なのは批評者を信頼している時だけだ
・媚びることとはなにか
・書きたいところから書いていいんだ

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:現実っぽさは現実そのままでは得られない

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 現実をそのまま描写することで、逆に現実っぽさを損ねてしまうというのは、
ありがちなことだと思います。
 たとえは、現実には人間は、話す相手やその時の気分、話題内容などによっ
て口調や語尾や用語法や一人称をころころ変えているんですよね。しかし、そ
れを素直に書き起こしたりすると、ご都合主義にみえたり、本当らしく感じら
れなかったりするわけです。
 読者に事実をそのまま提供するのが必要なのでなければ、現実っぽさを提供
するために多少歪めるのは、良いことだと思います。真実と感じるかは現実そ
のままであるかどうかよりも、内部的な一貫性のほうが重要なんですよね。

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> 毎日、TRPG汎用の各種情報提供を行うと同時に、創作TRPG語り部についての
> サポートを提供します。(TRPG.NET提供)                      姉妹誌案内
> http://kataribe.com/KN/                          語り部日報 HomePage
> --------------------------------------------------------------------

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文芸広報:2001年02月16日号

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> 想像力、あまっていませんか? |  大好きな小説の登場人物といっしょに
>                | 活躍したい、自分の夢見る世界でみんな
>  もうひとつの世界への扉   | と楽みたい、そんなあなたに送りたい。
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ちょっと一言

 コラムその他が減ってますが、ちとしばらくは発行を正常化するのを目標に
出しつづる予定です。



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	http://ueno.cool.ne.jp/jakal13/freedomsoldier.index.html
	FREEDOMSOLDIER / ジャッカル
 オリジナル傭兵小説公開してます。
 まだ開設したばかりですがこれからがんばって更新していこうと思いますの
で是非読んでください。

 ** sfより **
 文章・HTML的に読みやすくはないのですが。題材そのものに葛藤・対立があ
ること、内的語を連ねて描写がないのがアクションのスピード感をだしている
など、けっこう読めます。ソースを開いてそれを直接読むほうが読みやすいか
も。



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・コメディシーンをシリアスシーンで挟んで印象をシリアス目にする
・完成品は批評できても、それに改善案とか出すのは難しい
・「が」と「は」の微妙なニュアンスの使い分け
・能動的行動は、視点人物の行動と取りやすい
・書くスピード

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:書きたいシーンから書く

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 プロットをきっちり書いてから小説などを書こうとする時の落とし穴として、
頭から書いて行こうとして、書きたい部分を書けずに気力がつきたり、書かな
ければいけないと考えていてなかなか書けなかったりという問題があるようで
す。
 しかし、とりあえず「書きたいシーンから書く」ほうが、意欲が生かしやす
いですし。楽しんで書かれた書きたいシーンというものは、読んでいても楽し
みやすいことが多いと思います。
 問題としては、書きたくないとこが飽きて書くべきところが残りやすいとい
うものがありますが。書きたくもならないようなところは、読んでいてもつま
らなくなると考えて、さっくり不要なように組みなおすというのも、ひとつの
手ですよね。


> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
>    ◆◆小説界のKOF98、鉄拳3「5KBのゴングショー」◆◆
> 投稿小説対決コーナーゴングショーはサイトのTOPに対戦2作品の冒頭を
> 載せ、読者が読んだ数と投票した数でポイントを競います。
> 詳しくは下記URLで。
>             http://www.asahi-net.or.jp/~ZL7Y-AOK/gong.htm
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 なお、当メールマガジンの内容は出典を明記すれば、引用は当然自由ですの
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文芸広報:2001年02月20日号

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>      もう、WebChat には戻れない
>                ……IRC を覚えたあの日から
> 
> irc.trpg.net の #もの書き にて、創作・文章技術について日夜チャット中
>           過去ログはこちら> http://www.cre.jp/writing/IRC/write/
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ちょっと一言

 眠気を避けるため、飯も食わず、窓を開け放してむりやり集中させたり。腹
を布でぎゅっと引き締めたり。
 この感じだと、さらしを巻くことで意識を引き締める効果ってのは、かなり
ありそうですな。なにごともやってみるものですね。



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	http://www.spacelan.ne.jp/~keitan/
	リレー小説とテーマ館のMIG  / しのす
 自由に参加できるリレー小説として、ミステリリレー「新世紀の殺人」、コ
メディ?リレー「2001年宇中の旅」、そしてロープレ風地下ファンタジーリレー
「地下迷宮」の3本が進行中です。
 また同一テーマで小説を書くテーマ館も「こんな一日」で募集中。メールマ
ガジンでは起承転結4回リレー小説が進行中。みなさんの参加をお待ちしてい
ます〜

 ** sfより **
 テーマ「こんな一日」は31日までとなっています。さくっとスケッチ風もよ
し、一日に凝縮された人生の岐路なんかもいいでしょうね。



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銅大の読書万歳:進化の使者

作品名:『進化の使者』上・下
著者名:ウォルター・ジョン・ウィリアムズ
出版社:ハヤカワ文庫SF
ISBN:4-15-010837-4 4-15-010838-2

 さて、いよいよイロモノ系ガンダムその3の『馬鹿がゾックでやってくる』
……ではなくて。

 今回紹介するのは、エンターテイナーとして定評のあるウォルター・ジョン・
ウィリアムズの『進化の使者』である。同じ作者の作品としては『ハードワイ
ヤード』があり、どちらかというとファンもこちらの方が多いのではないかと
思う。何しろアクション・シーン満載のハリウッド映画風作品だし。

 実際、ウィリアムズの作品はサービス精神旺盛である。文学としての典雅さ
はないが、どの作品も文句なしに面白い。ロマンスもサスペンスもアクション
も揃っている。加えて低俗に流れることもないから読者が“醒める”こともな
い。ツボを心得ているのだ。

 本作品にもその力量はいかんなく発揮されている。
 舞台はヨーロッパでいうと中世から近世に足を踏み入れた“惑星”。
 そう、世界ではなく“惑星”なのだ。
 はるかなる未来。
 人類の文明はその頂点から一気に奈落の底へと転落した。超光速航法による
時空の歪みのツケが一気に噴出したのだ。
 それでもかろうじて助かった辺境の惑星で文明は再建を始めた。そして、再
び星の世界へと旅立った。同じ同胞の住む惑星へと向けて。
 そんな中の一つ、エキドナ。それがその“惑星”である。

 主人公の一人、フィオナはコールドスリープを使った恒星間宇宙船でエキド
ナにたどり着き、他の大勢の仲間たちと一緒に身分を隠して惑星に降り立つ。
そして奇術師としてとある都市国家連合の権力者の宴会に潜り込み、そこで初
めて自分の正体を明かす。この惑星の文明では作れない立体投影機を使って。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 映像が薄れ、真っ白な霧がとつぜんただのもやに変わり、大広間の上部に開
いた排気口から、ゆっくりと消散していった。そして突然、鮮やかな深紅の舞
台衣装に身を包み、片手を喉にあてて立つフィオナだけが残った。彼女は片手
をあげていった。
「わたしたちの世界からあなた方の世界へ、ご挨拶を贈ります」
 そして世界が変わった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 『そして世界が変わった』ですぞ。世界。
 私がSFファンやってて良かったと思うのはこういう大見得を楽しむことがで
きるからに尽きる。ついでに言うとここが序盤の山場である。

 しかしながら、ここから先、淡々と高度文明社会と中世社会のコンタクトを
描き続けるウォルター・ジョン・ウィリアムズではない。

 本作品における残り二人の主人公、フィオナが接触を持った都市国家連合の
権力者ネシアスと、彼に一族ごと雇われている傭兵部族の長テゲスツが活躍す
る、都市国家内における大規模な戦乱が発生するのである。
 テゲスツの戦闘部族そのものはドルセイ・シリーズなどでSFファンにとって
はそれほど目新しい概念ではない。だが、テゲスツの故郷を追われ流浪の身と
なった一族を率いる苦悩は物語に良いスパイスをきかせている。
 また、凡百の作品であればステロタイプな悪役か馬鹿に描かれるであろう権
力者ネシアスも、一代で成り上がった海千山千のなかなか複雑な面を持つ男で、
読者の共感を呼ぶ。

 もちろん、ロマンスもある。フィオナはネシアスの書記で詩人のキャンパス
との間に心の交流を深めてゆく。

 そして物語りは、戦乱の展開とロマンスが互いに補完しあいながら、やがて
一つの、驚くべき結末へと収斂してゆく。

 そう。この物語すべての背景にある真実へと。

 ここで後味の悪い作品にすることも可能なのだが、サービス精神では人後に
落ちないウィリアムズはやはりすっきりとしたエンディングへと読者を案内し
てくれる。

 何度読んでもエンターテイナーかくあるべしと思わせる作品である。


銅大(あかがね・だい):週末ライター     mailto:akagane@mb.infoweb.ne.jp
著者ページ: 銅大のRPGてんやわんや    http://www.trpg.net/user/akagane/



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・アシモフ最後の短編集『ゴールド』掲載の創作技術論
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・性行為を直接的に表現しない手法
・もの書きの収入はいかに安いか
・文筆産業は規模が小さく人が多い、ものの動く産業と比べると零細産業である
・個人事業者としてのライターは将来構想をきちんと考え力をつけて行こう
・小説の数量的分析の実践とそこから得られるものの考察
・会話のみのやりとりによる効果の出し方
・ドラマを機能させるために必要最小限の人数
・事故死と自殺の年間数量
・文献分析支援用マークアップ言語TEIの紹介
・「○○はいつだって唐突である。」で始まる話を考える
・あたりまえのことをさも深遠そうに見せかける言い回し
・極端さで筆力をごまかす
・楽しい思い出と知識を関連づけさせ、定着させるというノウハウ

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:評価するべきところを見いだすという訓練

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 痛いところを突くだけであれば、文章を批判するのはそんなに難しくはない
んですよね。誰にでもできるといっていい。ざっと見れば欠陥のないモノなん
てなきに等しいわけですからね。
 しかし、ちゃんと誉めるのは技量が要ります。
 どこが良いところなのか、どこをどうすれば良くなるのか。きちんと認識し
て指摘するのは、単に欠点を見つけるよりも難しいことなんですよね。

 文芸広報の新規登録・更新の宣伝告知でも。誉めるべきところを誉めるため
に、評価するべき点を探しながら、じっくり読むってのは。最初はけっこう難
しいく感じましたが、最近はとても勉強になるなと痛感しています。


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す。たんにこのメールにたいして返信するだけで、感想などを書くことが可能
です。
 なお、当メールマガジンの内容は出典を明記すれば、引用は当然自由ですの
でご活用いただければ幸いです。

創刊: 1997年07月15日 発行間隔: 毎週火金曜日予定  X-Mag2Id: 0000000405
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【まぐまぐ版】                                   X-Mag2Id: 0000000405
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文芸広報:2001年02月23日号

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> 1995年1月6日。バブル崩壊もなく栄華を謳歌していた日本の首都東京に一
> 発の核爆弾が投下された。混乱、そして崩壊。国家は寸断され、いくつもの
> 勢力が外国の力を借りた地方政権として群居する、内戦の国と化した日本で
> 生きるありふれた人々は……。
> 【霙の街】                  http://kataribe.com/MM/
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 情報の山の中に埋もれた創作文芸物を発掘し、読むことを楽しみたい人々へ
の指針となることを目的とする、オンライン創作文芸の宣伝告知サービスです。
 創作小説、イラストストーリー、小説を書くうえでの論考、ネットワーク利
用の共同創作、詩などを取り扱っていきます。


ちょっと一言

 ボードゲーム紹介もの『アクア・ステップ・アップ』のコミックと小説を読
む。コミックの持つ力と表現力を再認識したり。小説は小説に向いた組み立て
があるんだなとも痛感。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01974683
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01993740

 グルメマンガの一部にあるような、人情系とラブコメ系をまぜたようなので
すね。



新規登録・更新の宣伝告知

 あなたの創作文芸関連ページの告知が、
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 に書き込むか、 sf@cre.ne.jp へとメールで紹介するページのURLとタイト
ル、紹介文を送付することで行なえます。

 今回掲載されたかたでも、個別の作品についてや更新情報などを再度登録し
た場合にも、ちゃんと告知させていただきます。最初はページ全体の告知で良
いわけですが、新着小説ができるたびに告知していっていただけますと読み手
にも書き手にも便利だと思われまから。
 ページ全体に関する宣伝を継続的に掲載したい場合には、順繰り載せる予定
の五行広告という手もありますので、 sf@cre.ne.jp までお問い合わせくださ
いませ。

	http://www.asahi-net.or.jp/~TN4S-NRT/
	3月のテーマ「風」 /  今西
 文芸創作ホームページ「電気羊は夢を見る」は、毎月テーマを決めて作品を
募集しております。
 今月のテーマは「風」です。
 その他にも、オリジナル作品を随時募集しております。
 よろしかったら一度覗いてみてください。

 ** sfより **
 1998年よりテーマ作品の投稿募集を継続されているようで、ずいぶんたくさ
んの掌編が集まっていますね。



文章研鑚メーリングリストのご案内

 読みたくなる文章を書くための修行の場、読みたくなる文章を書くための方
法論の検討の場をもうけ、インターネット上における文章技術、とくに創作小
説の技術向上を図るために設立しました。

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 に案内文や規約・ログがおいてあります。
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信すれば参加できます。



書籍紹介:ゴールド―黄金―

	http://www.trpg.net/book/guide.html
 最近読んだ本について、書誌情報とともに読み所の紹介を、TRPGへの活用の
指針を交えて行なっている企画より、小説書き向けのものを紹介します。

 ハヤカワ文庫SF『ゴールド―黄金―』アイザック・アシモフ著/嶋田洋一他訳
 本体価格920円 ISBN4-15-011343-2 2001年02月発売
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01976101

 アシモフ最後のSF作品集と銘打たれた短編集。第1部はSF短編集ですが、第
2部はSFについて、第3部はSF小説の創作技法についての、アシモフ誌初出の
エッセイです。
 最初の作品は「作家になりたかったロボットの話」。作品内作品も面白いが、
全体として「もの書きのもつ思い、恐怖」などが出ていて興味深いかと思いま
す。第1部では他にも表題作が、SFという形式に対する想いが出ていて興味深
いと思います。
 第2部は、SFの基本的な題材や社会的な影響についてのエッセイ。SFのもの
の考え方を再確認するのに有益かと思います。
 第3部は、SF小説作法と題しまして、実践的な指針や話づくりの考え方など
について書いてあります。自分の詰まっているところ、疑問に思っているとこ
ろとを年頭に読んでみると、とくに有用です。
 全体として「SFを作ること」についての分厚い一冊となっており、SFものを
書いてみたい、遊んでみたい人の参考になると思います。お値段は文庫として
は高いですが、548ページありますしね。

文責: sfこと古谷俊一 http://www.trpg.net/user/sf/



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・話を引き締めるために、登場人物の数を削る
・新キャラが活躍して他のキャラが居るだけになり存在価値の無くなる問題
・「なんらかの伝達の意図」のない文章は、水増しになりがち
・姉さんメイドロボを引き立てるにはどういうキャラクターを対置すると有効か
・作家は結構ワンパターンになりがちなのはしかたない
・アウトラインプロセッサ・アイデアプロセッサの使い方
・タイムパラドックスの扱い
・奇想の楽しみ

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:紹介者への信頼が高評価を与える

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 傑作だと書かれていれば、傑作に思えて来る。信頼する人間が傑作だと書い
ていると、傑作に思えてくる。ということはまあ、ある程度ありますよね。
 書評にしても論考にしても、紹介文にしても。あるものが素晴らしいと書い
たときに、納得してもらえるような心理状態を相手に作り出せるように常に努
力するというのは、書き手にとって重要なことだと思います。
 オンラインで氾濫している小説群を読んでもらえるようにするためには、内
容が優れていることもむろんですが、そのような信頼されている紹介者が、広
く作品の情報を広めることのできる状態にすることが必要なんでしょうね。


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> web創作家達へ……
> creative impulseは、創作家を応援します!
> 見せたい人                                        見たい人
> 文章・CGなどの作品を登録 −> creative impulse <− お好きな作品を検索
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文芸広報:2001年02月27日号

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ちょっと一言

 そろそろ、文芸創作な一言も溜まってますし、あれもまとめて掲載しないと
いけませんねぇ。再録メールマガジンを、別途検討してみようかな?



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	http://www4.tkcity.net/~umbycord/
	Umbycord  /  NIN
 Literary [destruct] violence-MURDER....Terror of words!!

 ** sfより **
 対訳つきの作品集。歌詞風なのかな? このあたりは私は知識がないので、
よくわからないんですけどね。




文章研鑚メーリングリストのご案内

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書籍紹介:妖怪馬鹿

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 最近読んだ本について、書誌情報とともに読み所の紹介を、TRPGへの活用の
指針を交えて行なっている企画より、小説書き向けのものを紹介します。


 新潮OH!文庫『妖怪馬鹿』京極夏彦/多田克己/村上健司
 本体価格695円 ISBN4-10-290073-X 2001年02月発売
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-sf0023&bibid=01990696

 妖怪の研究者・作家による対談を本にしたものです。
 いかにして妖怪にかかわる仕事をするようになったのか、妖怪についての誤
解について、妖怪の発生と意義、いいかげんな妖怪書の実態とその由来、など
の話題が中心だと思います。
 なにごとにしても極めて商売にするくらいの入れ込み度ってのはこんなもの
なんだなと感心したり。
 むろん妖怪についてのちょっとして興味深い知見も多く。たとえば、河童の
類例としてひとまとめにされがちなヒョウスベやシバテンの本来の姿や。河童
がなぜ河童と呼ばれるようになったのか、河童の現在知られている特性が新し
いものである、などがありました。
 また、妖怪がだじゃれや創作、誇張表現や比喩から派生するあたりの事例は、
妖魔夜行などにも有用かと思います。

 ちなみに、ところどころに京極夏彦の一ページ漫画が入っているのですが、
これが有名な古めの漫画のパロディで。いろいろな画風をそれにらしくも写す
るのがうまいもんだと妙な感心をしてしまいました。さすが元グラフィックデ
ザイナーというところでしょうか。多芸ですねぁ。

文責: sfこと古谷俊一 http://www.trpg.net/user/sf/



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・異世界感を求婚習慣の違いによって演出する
・ザ・スニーカー誌の「キャラクター小説の作り方」について
・電子書籍とその支払いについての世界の動向
・間近に迫る広告運営破綻時代
・有料コンテンツに求められるもの
・作家の日記から読み取るべき教訓
・迷って書けなくなってしまう時期
・もの書きになることの自分にとっての価値

 などの話題で盛りあがりました。



文芸創作な一言:まず書いてしかるのち考えよ

 気楽な問題提起や雑感、ノウハウなどを書いていく、コラムです。

 うだうだと考えるだけ考えていて、実際の作業に手が着かないということは、
良くあるんじゃないかと思います。少なくとも私にはよくあります。
 こういう時には、考えてから書くよりも書いてから考えよ、というのがある
ようです。書いてるうちに手で考えてくれる、書くことが思考を呼び覚ます、
という印象です。
 チャットではアイデアや意見をガンガン書けるというのも、書きながら考え
てるからなんでしょうかね。


> -【宣伝】-----------------------------------------------------------
> ****** どうぞ、私の書斎へ ******
> 子供の心を忘れていない貴方に捧げる大人の童話『昼の流れ星』シリーズ、
> 驚愕の犯人当て『臭い密室の問題』、SFミステリ『静止したエデン』、
> 詩集『風の行方』、JavaScript版クロスワードなど多彩な創作ページです。
> ****** http://www.sf.airnet.ne.jp/tsuki/ 月田家のホームページ ******
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