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書籍雑談所の2000年02月05日から2000年08月12日までのログです。
(sf:ローマ数字は環境依存のシステム外字なので利用しないでください。修正しました)
A5判、135頁、本体1,714円。
この本の内容には、いわゆる情報理論を踏まえて(踏まえるだけで主題的に検討されてはいません)、自然言語のコミュニケーションと人工言語のコミュニケーションと、どこが近似で、どこが違うか論じらてる部分があります。これ自然言語によるコミュニケーションの性質を理解するには、重要なトピックのひとつです。
他にも、生成文法や認知言語学など、ソシュール言語学とはやや異なるトレンドへの目配りも適格と思います。
A5判、211頁、本体2,500円。
この本は、大学の専門課程で社会言語学に進もうとする学生向けに編まれた入門書です。とゆう事は、大学1年生程度の一般教養があれば読めるレベルで編まれているって事です。
社会言語学は、言語学の内でも比較的新しい分野なので、守備範囲が少し不明瞭な面もあります。
けれど、初学者が守備範囲を展望できるよう、親切に編まれています。
四六判、ハードカヴァー、本文332頁、本体2,400円。
332頁に14章ですので、単純計算では、1章あたり、23〜4頁。
題材の割には手ごろな長さにまとめられると思います。
原典からの抜粋が豊富な点が特徴です。
読みづらい文章ではありませんが、フォローしている歴史が広汎(ソクラテスからソシュールまで)なので、通読するには、少しだけ歯応えがあるかもしれません。
でも、この本を通読すると、1.「言語やコミュニケーションについての、過去の考え方のヴァリエーションが理解できる」、そのうえで、2.「ソシュール言語学の何が革新的だったかよくわかる」、の2大メリットがあります。
結果として、つまらない、いい加減な言語理論・コミュニケーション論にたぶらかされないですむ、“耐性”がつくと思います。←コレが最大のメリットだったりして。
=『ソシュール小事典』内容構成=
I.ソシュールの生涯
II.ソシュール理論の基本概念
III.『一般言語学講義』と原資料の間
IV.ソシュールとその時代
V.『講義』の影響とソシュール学
VI.ソシュール理論の継承と発展
VII.ソシュールを読むために
VIII.ソシュール用語解説
その他付録.(ソシュール著作一覧、索引など)
「RPGゲームマスター大全」 著 者:山北 篤 発行所:新紀元社 発効日:1995/2/28初版発行 ISBN:4-88317-249-X |
内 容 | 1、ゲーム分類 2、プレイヤー管理 3、キャラクター管理 4、パーチティー管理 5、シナリオ作成 |
6、マスタリング 7、シナリオ終了 8、キャンペーン 9、世界創造 10、プレイ環境 |
付録 1、シナリオ 作成チャート 2、欠陥プレイヤーに ならない為に |
昭和十一年(一九三六年)生まれの私は、思春期をはさんだ、六、七年間、アメリカの映画の強い影響をうけ、正直いってその傷痕はいまも完全に治癒しいない。
建国二百年の<アメリカ>の歴史を、鮮烈なスクリーンに映して、白紙同然の私の頭のなかにや来付いたアメリカ映画。その教宣的な洗礼を疑うまえに、少年だった私はただ偉大なる娯楽〔エンタテインメント〕そのものとしてのアメリカに無抵抗に惹きつけられてしまったのだ。第3章「大衆ヒーローの誕生 民話の英雄ニック・カーター」より
アメリカの夢が失われ、民話のヒーローたちがとうに過去の遺物となり、アメリカが私にとって巨大なジョークにすぎないことがわかったいまとなっても、なお私はアメリカに心を惹かれ、かかわりをもちつづけようとしている。そのかかわりかたと関心とが、この本のすべてだといってもいい。「まえがき」より
西へ西へとさすらいながら行きついたウェスト・コーストが、自由な男の行き止まりの街だった。そこでフロンティアは閉ざされていた。誕生と同時に負わされていたこの悲劇性から私立探偵ヒーローを解き放つ力が、一九二〇年代以降のアメリカにあったろうか?どうやらそれが、<私のアメリカ>と私自身に課せられた新たなテーマであるように思える。第12章「西部の男は、いつハードボイルド私立探偵に変身したか ウエスタン・ヒーローの伝統」より
小鷹信光、著,『アメリカン・ヒーロー伝説』(ちくま文庫 こ-14-2),築摩書房,Tokyo.
ISBN4-480-03546-X C0198
大企業社長の娘、リーナ・マーラーが、平和部隊の任務から帰国してしばらく後、姿を消した。
物語は、捜査を担当していたヒューストン警察のヘイドン刑事が、失踪の数ヵ月後、リーナの母親と会見するシーンからはじまります。
ヘイドンは、母親から、娘がグアテマラにいる、と聞かされます。
今は私立探偵をしているヘイドンの元同僚が、リーナの父に雇われ探し出したのだとゆう話です。
そして、元同僚もグアテマラからヘイドン本人に宛に国際電話をかけてきます。
本国〔ステーツ〕で、失踪は誘拐か、死亡事故か、と騒がれているリーナ・マーラーは、自分の意志でグアテマラに戻っていた。
しかしリーナは、現地で何かのトラブルに巻き込まれ、アメリカ大使館の助力も仰げない状況に陥っている、とゆう。
かつての同僚の慫慂に応えて、ヘイドンは、グアテマラに飛ぶことにする。
しかし、彼はヒューストン市警の刑事としてではなく、休暇中の一アメリカ市民として、現地に入らざるを得なかった。
人は、真実を求めながらも虚偽以外の無いものをも所有できない……