細江です。
引き続き293巻前半『アトランの裏切り』についてです。
自称水晶王子の新アルコン人にして<アントラク=パイト>船長のポ
イノール52。名前の後に数字が来ると、まるでマークスです。52世
と訳してはいけなかったのでしょうか?
いかにもアルコン人らしい「空虚な尊大さ」を持つのですが、アスポ
ルク行から外されてタフンに残留で、以後は出番なし。自分の中の華や
かに世界に生きる、「おいしい」キャラクターでしたが、これで退場と
は惜しいです。
今巻の巻頭の登場人物紹介に名前が載っていないのは、お気の毒。
登場人物紹介といえば、118ページにちょこっとだけ出てきたリリ
アン大尉は、なぜわざわざ紹介されているのでしょう。
<マルコ・ポーロ>の最年少将校だから? それにしては何歳か書か
れていませんし、最年少なら少尉が普通ですし。
ウルトラマンの警備隊の少年隊員みたいなものでしょうか。
さて、集合ミュータントを連れて何とかアスポルクに到着するアトラ
ン。そこに先回りしていた<マルコ・ポーロ>。USO艦をラトレイ星
系の近くに配備しておけばよかったのかもしれませんが、さらに緊張状
態は高まったでしょう。
惑星へ直接テレポーテーションも考えましたが、カクタのジャンプ距
離は10万マイルだというセングの言葉で断念。でもカクタもセングも
日本人なので、マイルなんて単位を使わずに「4万里」というべき?
ローダンと集合ミュータントとの対談があり、アスポルクに来たとい
う既成事実に譲歩するしかなく、やむなく着陸許可。するとそこには飢
餓状態のアスポルコス。食糧不足なだけでなく、拒食症の模様。脳の空
腹中枢がやられているのでしょうか?
援助のために凝縮口糧を無理矢理に口に入れるのですが、ある軍曹が
122ページで、「われわれの口糧が、口にあわないのでしょうか?」と
発言。
この軍曹の味覚って…
少なくとも彼は食事が原因でUSOに転職することはなさそうです。
ローダンが飢えたアスポルコスの救済に気を取られている間に、アト
ランはさらに勝手に隕石調査に繰り出します。
USOコマンドがいないと思ったら、ハルト人はともかく、<アント
ラク=パイト>の乗員を私兵化してます。荒くれテラナーの扱いという
か、部下の現地調達の才能は、1万年の地球での経験からですか。
隕石内に入ると、白っぽいしみの幽霊の様な存在の超心理攻撃に息苦
しさを感じて、行動不能。そこに助けに来たウリウ=セングもほぼ幽霊。
それでやむなく撤退。
ローダンは相変わらず60億人の食糧問題にかかりきり。
587話の仮タイトル『救援艦隊』は食糧を積んでいるのかなと予想。
>アンドロベータで一時捕らわれていたモビーを破壊するかどうか(
>モビー居住のツーノーザーを全滅させるかどうか)で意見が分かれました
>ね。この時、ローダンが事故でドクターストップがかかったため、
>アトランは結果的に自分の意見を押し通すことになりました。
そうでした。
トロヤの時は、アトランは自前のUSO艦が手駒にありましたから、
普段以上に発言権があったのかななどと邪推。
>出張から帰るとウイルス付きメールが数百。
ローダンもテラに帰ってくると、痴呆化現象があったり、マイクル・
フレイトが他国の台頭を許していたり、ハイコ・アンラートが余計な
事をしていたりと、いろいろ苦労する様です。
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