Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Fri, 8 Nov 2002 21:24:15 +0900
From: "HOS" <gazelle@capella.freemail.ne.jp>
Subject: [PR-J 01549] GUCKY, DER MEISTERDIEB
To: <PR-J@cre.ne.jp>
Message-Id: <01cc01c28722$b7b31580$51d1d6ca@computer>
X-Mail-Count: 01549

 細江です。
 283巻前半『大泥棒グッキー』を読んでです。

 前話で登場した偽神から、タボラを盗んだのは変化に富む盗人パイウン・
クアサルティクであるとグッキーが読み取った事でその星に向うローダン
一行。
 その際、アルマン・シグノは、彼らがどんな生物にでも変身できて「実
際、非常に珍しい種族なのだ」と説明しています(42ページ)。
 あんたらサイノスだって何にでも変身できるだろーが! と誰もツッコ
ミを入れなかったのが不思議。

 その泥棒種族によって、コンビネーションを着たままでもイホ・トロト
の下着が盗まれました(55ページ)。
 彼らがハルト人の巨体を持ち上げられないとすると、位相幾何学的に以
下の結論が導き出されます。
 すなわち、ハルト人の下着とはふんどしである、と。
 あるいは、ハルト人はブラジャーをしている、でも可ですけど。

『グッキーがこれほど確実に捕らえられたのは、生まれてはじめてだっ
た。』(106ページ)
 110巻『虚空の死』で、グッキーはタコ、ツバイと一緒に、テレポー
テーション能力を封じられて捕らえられてしまっています。
 生まれてはじめて、ってのは誇張じゃないかと。

 自分が始めて読んだローダン・シリーズがこの110巻(と111巻)
なのですが、味方の超能力をブロックする敵のテクノロジーという設定に
ドキドキして読み進めた覚えがあります。
 今考えるに、派手な冒険活劇の110巻と地味でもスリリングな潜入作
戦の111巻の対照的な2冊だったから、他の巻も読もうと思ったのかも
しれません。

 泥棒ギルド。某地下牢と竜ゲーム(商標登録があるので名前が出せない)
の盗賊ギルドを思い出します。
 作品タイトルにもなっている大泥棒という称号。
 原題のDER MEISTERDIEBからすると・・・
 うわぁ、これが学校で習ったドイツのマイスター制度ってやつなのか。
(違いますか?)
 ワーグナーのオペラ、ニュルンベルグのマイスタージンガー(タイトル
と前奏曲のサビだけ知っている)を思い出します。

 その泥棒ギルドの名誉会員となるペリー・ローダン。
 チーフは異宇宙船強奪のスペシャリスト、という名言(280巻258
ページ)にある様に、今までも様々な物を盗んでいます。
 一番大きな物は、妻がアルコン人であることを材料に、摂政からアルコ
ン艦隊の指揮権を、ひいては半世紀後に大帝国そのものを奪った事でしょ
うか。

 大群、そして故郷銀河の運命の鍵となるタボラ。それを盗んでいたのは、
パーティに居合わせたポル・グロでした(121ページ)。
 冒頭から登場しているクン・タレスじゃないんかい!
 タボラ入手自体は全く簡単に済んでしまい、物語は次話に続きます。


    

Goto (PR-J ML) HTML Log homepage