細江です。
引き続き278巻前半の『太陽系の楯』です。
最近、タッチャー・ア・ハイヌで気になる所は、上司に対する無
意味な復讐が下手をすれば人類滅亡に直結するほどに悪質化してい
る事です。
当初は瞑想から覚ますためにポットで頭を叩いていた程度が、作
戦行動中のミュータントの能力を阻害させてきています(132
ページ)。
個人的感情から人類に対する反逆をおかしているわけで、太陽系
帝国においてでさえ死刑の対象になります(250巻後半)。
今までのサイクルでしたら、作戦成否と無関係にからかう(今回
で言えば勝手に他人の酒を飲むような)類が中心でしたが、この火
星人の行動は、テラナー特有の健全なユーモアとは解離しているよ
うに思えます。
シリーズを通じて出てくるテラナー賛歌が好みなので、これは
ちょっと気になりました。
太陽衛星という術語、カピンのそれに特異なものだと思っていま
したが、恒星をめぐる機械の一般名称になっていました(106
ページ)。
人工惑星と称するべきなのではないでしょうか(だいたい破壊す
るのにあれだけ手間取ったものと同じ名称を、敵の基地につけるな
んて縁起でもない)。
>「マルコ・ポーロ」のスペックが見つからなくて・・・。
新型艦といえばシェール先生ですので、225巻後半にあるはず
です。
当初は「母艦クラスの超弩級戦艦」と称されましたが、最近は
「超弩級戦闘母艦」がよく出てきます(ハンドブックの先読みでも
後者でした)。
今回の278巻では(おそらく初めて)同型艦が登場します(1
36ページ)。ただしこれらにディメセクスタ・エンジンが搭載さ
れているかは不明です。
127ページでローダンの本隊は<マルコ・ポーロ>の他、ギャ
ラクシス級とインペリウム級の超弩級戦艦が中核と言っておきなが
ら、146ページで僚艦の<ヘル=トゥラタ>はいつの間にか戦闘
母艦になっています。
今週のd-informationを読んで。
>「――うちの上司なんて、昔っからです」
>「ブリーは、とっくに、あきらめているのでした」
ここで見栄を張って「国家主席自らこうするのが、帝国繁栄の秘
訣です」などと言ったら、皇帝も窓につっこみかねなかった?
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(PR-J ML)
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