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Date: Tue, 19 Mar 2002 09:57:33 +0900
From: Hiroto Matsuura <matsu@aeslab.energy.osakafu-u.ac.jp>
Subject: [PR-J 01483] Re: PR278
To: PR-J@cre.ne.jp
Message-Id: <10203190057.AA05403@157.16.1.71.aeslab.energy.osakafu-u.ac.jp>
In-Reply-To: <200203181241.VAA27322@ns>
X-Mail-Count: 01483

河内のhiroこと松浦です。


FURUTANI Shun-ichi <sf@cre.ne.jp> wrote:
>やなんかが抜けてるのが残念ですね。しかし直系四光年の恒星という無茶な舞台

M87のオケファノーケスの本拠は、直径6000光年の空洞恒星でしたね。
それを思えば4光年なんて・・・。(笑い)

一応、科学者の端くれとして「news:japan.sf.perry-rohdan」で出た

>自分自身の重力で潰れてしまわないのだろうか?

という質問を考えてみたのですけど、

恒星の平均密度が地球(つまり固体)の10億分の1よりずっと小さければ
シュバルツシルド半径が1光年クラスの恒星半径よりずっと小さくなって、
重力崩壊は免れることになります。

1気圧の大気は固体の約1万分の1の密度で、1立方センチあたり
10の19乗個の気体分子がありますが、惑星間空間ではこれが
10の1ないし2乗です。つまり、10の14乗程度の分子(多分電離して
イオン)数の恒星はあっても不思議ではない。

偶然ながら、この10の14乗と言うのは「制御核融合」の研究が行われている
密度領域。実際の恒星だとこの密度では核融合反応が「遅すぎる」ので
もっと中心部では高密度になっていないとダメでしょうね。


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Hiroto Matsuura@Osaka Pref. Univ., Energy System Eng.
松浦寛人@大阪府立大学工学研究科エネルギー機械工学分野
e-mail: matsu@energy.osakafu-u.ac.jp
Tel   : 081-(0)72-254-9226   Fax   : 081-(0)72-259-3340
 
    

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