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Date: Tue, 25 Sep 2001 12:20:09 +0900
From: Hiroto Matsuura <matsu@aeslab.energy.osakafu-u.ac.jp>
Subject: [PR-J 01420] PR 650 Sammry (Der Bund der Sieben) 
To: PR-J@cre.ne.jp
Message-Id: <10109250320.AA04924@157.16.1.71.aeslab.energy.osakafu-u.ac.jp>
In-Reply-To: <004c01c14500$bf83ffa0$3c9adbca@oemcomputer>
X-Mail-Count: 01420

河内のhiroこと松浦です。

"白谷 和明" <fwiv7803@mb.infoweb.ne.jp> wrote:
> 松谷先生が生前、「ドイツ語から英訳なんて、翻訳などと言えない、
>その程度はコンピューターで自動的にできるようになる」と
> どこかに書かれてたような。(日本語訳の大変さ、言いたかったのと
>思いますが)
>
実際、英語ローダンメーリングリストのアクティブメンバーで
・原書通版
・スキャナで読み込み
・OCRで独文取り出し
・翻訳ソフトで英文変換
・変換不能な個所はリストで質問

というスタイルを確立している人が数人いますね。
(アクティブでないメンバーの中にもいるかも。)

セドリック氏もその先駆け。
でも、この650話はまだ辞書片手に原書に取りかかった最初のもの
らしく、サマリーと言っても結構な分量になっています。


ps.
すでに「ペリーローダンシリーズ逐巻あらすじホームページ 」
http://203.174.72.112/perry_rhodan/
があるし、あと5年すれば(ひょっとするともう少し早いかも)、
早川でも読めるのですが、紹介します。
四国に出張中に宿屋で徒然なるままに(笑い)日本語訳しました。


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650. William Voltz / Der Bund der Sieben /七者の同盟 

      650 -七者の同盟 Der Bund der Sieben 
      The Alliance of the Seven 
      William Voltz, February 1974

3458年12月28日、全ソル太陽系は大宇宙の残りから遮断された。
通過不能な高次元のベールが全星系を覆い、内部の何人たりとも外界と
コミュニケーション出来なかった。宇宙船はもはや遠くの星系へ旅することは
出来ず、リニア航法は不可能となったが、内部でのコミュニケーションは
通常通りであった。ペリー・ローダンはテレビの短いインタビューを行い
状況を要約し、科学者達は強大なパワーが今デモンストレーションを
していると思っていることを告白した。 

アラスカ・シェーデレア、顔にカピン破片を持つ異人、はインペリウムアルファに
現れた。ここに全ミュータントが呼び戻されたのだ。彼は自室に異星人を
発見して目を丸くした。彼はイクヤスラプ人 (Xysrapen)、カロベリアン
(Calloberian)と自称した。 

カロベリアンは彼と彼の種族の全員が、ソル系の誰もが出来ないにもかかわらず、
星々を見ることが出来ると偽った。彼はロ−リンのフレクソ器官に似てなくもない
特殊器官のおかげで次元の間を転換することが出来た。科学者たちが彼が
どうやってこれを成し遂げているかを解明しようと試みている間に、
1月5日星々は再び出現した。その直後、神秘的な球形船が地球を巡る軌道に
突然物質化した。始めはその船は着陸しようとする素振りも見せずに地球を
周回し続けた。 

ようやくロ−ダンは未知宇宙船とコンタクトをとった。それはラ−ル人(Laren)の
ホトレノル・ターク(Hotrenor-Taak)が操船していた。彼はペリー・ローダンと
人類を良く知っているようであった。ラール人はソルから2100万光年かなたの
NGC 3190銀河からやってきたのだ。彼は、七者の公会議(Council、ヘトスHetos)
の代表で公会議は7つの銀河から構成されている。公会議は、ペリー・ローダンを
第一ヘトラン(Hetran)として天の河銀河系も参加するように要求した。天の
河のすべての種族がこの任命を了承するかは疑わしいとローダンが反論した時、
ホトレノル・タークは公会議が必要とあれば全力で第一ヘトランを援助すると
返答した。 

テラナーたちに感銘を与えるために、ホトレノル・タークは彼のエネルギー
シールドをテストするように依頼した。すぐに判明したことだが、テラの兵器は
何一つとして彼の船のエネルギーシールドを震わすことは出来なかった。
第1撃で差渡し500メートルの球形船は 5000メートルに膨れ上がり黄色く
明るい色合いをとった。エネルギーシールドは純粋エネルギーからなるようであ
り、テラの科学者たちはエネルギーセル(EC)シールドという用語を命名coinした。
(Cedric注:Struktur-Variablen-Energiezellen Raumerないしは SVE Raumer。
この用語を正確に訳するのは大変だ。
訳注:rlmdiなどでは SVE船として日本語訳されている。したがって、以後はEC
シールドではなくSV場という用語を使うことにする。) 

ショックを受けて、ローダンはラール人にテラニアへの着陸を許可した。
彼はSV場と公会議に属する他の種族についてもっと情報を得るまで七者の
ヘトスに加入することを了承したように見せかけようとした。 

ラール船は着陸し、ホトレノル・タークは始めてテラナーの前に姿を現した。
彼は公会議は今彼らの銀河で会合を開いていると話し、他の6つのメンバーに
紹介するため、ローダンに同行してそこに行くように誘った。銀河規模の事件を
放映しているテラニアテレビの目前でローダンは即答を強いられた。
彼は申し出を断り、公会議の誰も彼の意見を求めようとは考えないだろうと
言った。 

ホトレノル・タークは大いに驚き、状況を考え直そうとした。その間に天の河の
様々の種族からの反応がテラニアに届き始め、それらはだいたいにおいて
ローダンの第一ヘトランへの任命に好意的であった。ローダンはまだ彼自身は
その気になれなかった。かれはようやくホトレノル・タークの故郷銀河に
行くことに同意したが、同伴者付きであった。 

彼はホトレノル・タークに、ラール船の中で自分のコルヴェットに乗船して
旅をしたいと伝えた。彼は同行する人々のリストも渡した。その中には
イホ・トロト、アラスカ・シェーデレア、グッキー、そしてカロベリアンが
含まれていた。ホトレノル・タークは読み上げた名前に驚かなか
ったが、カロベリアンだけは例外であった。タークは彼を知らないことを
みとめた。ローダンはイクヤスラプ人が、ラール人の最近ソル星系にはった
防護フィールドにもかかわらず星々を見ることが出来たと説明した。
ホトレノル・タークはローダンの条件を呑んだ。 

コルヴェットMC8はラール船に格納され、その後ラール船は離陸した。その直後、
ホトレノル・タークは客に会いに来て船を訪問するように招待した。彼は、
会合がはじめの計画通りNGC-3190銀河ではなく、銀河間の虚空の
惑星ヘトッサ(Hetossa)、恒星ハルトゾン(Hartzon)を巡る7惑星系
の第2惑星、で開催されることになったとも伝えた。この予期せぬ変更は
テラナーたちをラール人の意図についていっそう疑い深くさせた。 

ヘトッサへの着陸直前、マスケノル・アート(Muskenor-Aart)という名前の
ラール人が船上の彼らに加わってこの惑星について情報を伝えた。
首都の名前はミヴトラヴと言った。ホトレノル・タークは、目下のところ
ローダンがラール人とだけ交渉し、公会議の他のメンバーと会見するこ
とはないであろうと伝えた。さらに、この会見によりローダンはラール人が
最近の「それ」と「反それ」との交渉を知っているのではないかと思った。
このことをたずねられて、ホトレノル・タークはこれらの事実を知っていると
認めたがそれ以上は話そうとはしなかった。 

ホトレノル・タークはその後、天の河が公会議に参加するためには
全太陽系艦隊のみならず他の種族のあらゆる武装兵力をローダンが
武装解除しなければならないだろうとそれとなく言った。
ローダンはこの命令に衝撃を受けたが、平静を保った。というのは
ホトレノル・タークはローダンがポジティヴな返答をすると確信している
ようであったからだ。 

テラナー達は宿舎に案内された。もしラール人の申し出を断れば彼らの安全が
危ないと恐れ、ローダンはラール人のすべての命令を受け入れるふりを
しようとした。彼はテレポーター達を偵察に派遣し、会議が始まる前に
この都市についてもっと知ろうとした。 

幾度かのテレポーテーションの後、グッキーとツバイは対立する 
2つのラール人部隊の激しい戦いを発見した。首都から来た軍隊が、
命懸けで戦っている一群のラール人を包囲していた。グッキーは都市に
戻ってローダンを戦場に連れてきた。彼らは兵士の一人を誘拐し尋問した。
そのラール人は死ぬ前にレジスタンス運動の一員であると話した。
彼らはテラナーの到着を利用して公会議に対しデモンストレーション
しようとしたのだ。彼は公会議が人々を奴隷化する無慈悲なけ
だものであると言った。彼は今まさに捕らえられようとしている
指導者ロクチン・パー(Roctin-Par)を助けるようにローダンに頼んだ。
もしそうなれば公会議の権威に論争するものは誰もいなくなるだろう。 

テレポーター達はようやく反徒の基地を突き止め、ラール人が接収する前に
ロクチン・パーを助けることが出来た。不幸にも戦闘の間にカロベリアンが
死んだ。ロクチン・パーはテラナーの宿舎に連れてこられ、ローダンに
彼らがラール人の独裁的な支配に反対していると説明した。反徒
の本当の動機についてたずねられて、ロクチン・パーは回答を拒否した。 

地球では他のイクヤスラプ人はカロベリアンが死んだことを察した。
というのは、彼らはもはや「彼女」との精神的接触が無くなっていたのだ。
(カロベリアンは実際女性であることがわかった。)けれども彼女も
単に偽っていたのかどうか彼らにも言うことは出来なかった。 

その間にもヘトッサではローダンは公会議との会見の準備をしていた。
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Hiroto Matsuura@Osaka Pref. Univ., Energy System Eng.
松浦寛人@大阪府立大学工学部エネルギー機械工学科
e-mail: matsu@energy.osakafu-u.ac.jp
Tel   : 081-(0)722-52-1161(ext.2229)   Fax   : 081-(0)722-59-3340
 
    

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