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Date: Tue, 20 Feb 2001 00:30:22 +0900
From: HOS <gazelle@capella.freemail.ne.jp>
Subject: [PR-J 01315] Re: AN UNHEIMLICHE LADY ON THE TRAINING PLANET
To: PR-J@cre.ne.jp
Message-Id: <3A913C0F.2772@capella.freemail.ne.jp>
X-Mail-Count: 01315

 細江です。

>カリフは散弾星系にあって、アンドロメダの太陽地獄なんて
>屁でもなかったのでは?

 各恒星転送機は五次元的につながったネットワークですので、連鎖的に
崩壊していった様です。そのためパワー・センター駐留の艦隊は孤立した
わけです(古代マークスの宇宙駅がなかったら、たった1000隻でロー
ダンはどうするつもりだったのでしょう?)。

 マール先生の作品の中で、『ねじれた時空』はマイベストです。理由は
いくつかあります。
 大学1年の時に読んだのですが、冒頭のカハロの草の学名が、少しかじ
ったばかりのラテン語の知識に合致して、嬉しかったです(その数カ月前
には、スコーチャーのラテン語読みなんか全然わけが分からなかったのに
です)。
 Zクラスこと、三座駆逐機が登場するのも、懐かしくてよかったです。
(作劇的にはモスキートでもよかったのに)。
 ブリーの元へ重大報告をもたらすために、命令違反はおろか自分の命も
かえりみない、テラナー気質・軍人魂に心動かされました。3人という人
数にも「お前の命、俺が預かる」的な信頼関係/連帯感が感じ取れて、結
構好きです。
 そして、プロローグに登場する岩塊の正体が最後に明らかになった時に
は、伏線の環がすっとつながる美しさとアイデアの奇抜さ、さらにそれを
表現する科学的説明、すなわち『マール節』に、正直、これがSFだ!、
とシビレました(今さら、というなかれ。我々の世代ではロボットアニメ
でも何でも、ストーリー性や人間ドラマの描写に重きがおかれ、濃厚な科
学談義なぞ、ほとんどお目にかかれなかったのですから)(ジュヴナイル
の古典SFも好きでした。スカイラークとか)。

    

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