細江です。
引き続き『七人の権力者』です。
冒頭、ヒュプノ教育装置を用いてハイヌ大尉の頭の中で、惑星デソパト
でのローダンと<それ>との対面を回想しています。
その際、テレパシーでの会話も再現しています(14ページ)。
これからふと思い出したのは、ハルノとハルナハン軍曹の対面を再生し
たビデオ映像です。
あの時は、ハルノのテレパシーは字幕で表示していました。
それに比べれば、何と技術の進歩した事でしょう。
テラの初期宇宙時代を自分の歴史と認識していないエプサル人が出てき
ます。(47ページ)。
うーむ、教育の不備? それとも意図的?
かくて歴史は埋もれ、植民者は己の出自を失う。アルコンやアコンの植
民者もそうだった様に。
本文中の『太陽系に生まれた者の特徴だが、アルビノも独裁制を嫌悪し
ていた』(62ページ)ですが、ツッコミは一言。
国家元首、ペリィーー・ローーダーン!!(笑)
1500年間も太陽系帝国の主席で、独断で口頭で宣戦布告もでき(対
アコン)、政治・軍事はおろか司法までも掌握し(リバルド・コレッロを
実質無罪にした)、今や退役したアトランをしのぐ専制政治家なのにぃ!
あれだけ大戦争を頻発させているのですから、税金も高いはずです!
105ページに謎の単語が登場します。
『高エネルギー偽装バリア』です。
これで正しいのか、訳語のミスか、原文のミスか(高エネルギー重層バ
リアですよねぇ、普通は)。
35世紀のテラにはそういうバリアがあるんだ、と言われればそれまで
なんですが、あまりに微妙な差異なので気になります。
しかし、ハルナハン軍曹はハルノと出会った時は1人だったはずです。
誰がどうやってビデオにしたのでしょう。
もしかして再現フィルム?
製作は第三勢力の映画スタジオ、出演は本人ノーギャラで、ハルノにも
『演技指導』が施されたりして。
Goto
(PR-J ML)
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