細江です。
ちょっとさかのぼって261巻後半の『復讐者のシュプール』を読んで、
です。
<グッド・ホープII>から勝手に、8本足の大群の敷設者の宇宙船に乗
り込んだサンダル・トーク。
前半は敵と戦う事なく、孤独に船内で食糧捜し。正に空腹との戦いです。
ヤケになっていろいろボタンを押したら、宇宙船はあっさり沈没、不時
着、遭難。サンダルが野蛮なのか、大群の宇宙船に安全マネジメントが欠
けているんだか。
教訓:見張りロボットはけちらず用意しよう(もっとも、用意してても
オクリルのシャーロックに舐め壊されるのもいましたけど)。
遷移ショックに苦しむサンダルが何度も描写されます。大群の船ってリ
ニアと遷移のどちらでも飛べるとしか思えません。
心ならずも不時着した(誰のせいだ?)惑星ヴェトラホーンで、骨男の
タホンカ=ノと知り合います。
このタホンカ=ノの種族、他人の前で食事をするのをタブーとしていま
す。奇妙と言えば奇妙ですが、ま、われわれが他人の前でなく、わざわざ
トイレで排泄するのも、他の種族から見れば奇妙な習慣かも知れません。
だからと言って、誰かに見られたら追放とは極端な話です。
これで思い出すのが、藤子不二夫のSF短編です。
食欲がタブーで、代わりに性欲は人前でも恥ずかしくない(子供の絵本
にセックス・シーンが描かれている)というパラレル・ワールドに入り込
んだ男の話です。
全く逆の価値観にパニックなるのですが、医者に説得されます。
「食欲は個体保存の本能であるが、性欲は種族保存。だから性欲よりも食
欲の方がタブーなのだ」
納得した男は精神病院から無事に出てきます。そして妻の耳元にそっと
愛のささやきをして赤面させます。
「腹が減ったよ」
さて、惑星ヴェトラホーンですが、219ページを読む限り(「宇宙キ
ャラバンの内部にいる全種族にとって、ここは休養、静養、治癒のオアシ
スなのだ」)、そのまんまゲーギヴァルです。
これでサンダルが、休暇中の要人(偽神の司教?)とかを誘拐したら、
休暇作戦パート2になります。
タホンカ=ノと一緒にサンダル・トークは、復讐を果たさんとヴェトラ
ホーンの荒野(?)を行きます。それで野生の馬に似た生物を乗りこなす
所で話は終っています。
結構中途半端な引きです。この続きは5話後ですから、読者の多くは忘
れてしまうのではないでしょうか? ダールトン先生と違ってクナイフェ
ル先生は、作品中にあまり、それまでのあらすじを書き込んでくれません
から。
というわけで、わざわざ261巻を読み直してから、これから264巻
を読みます。
> 「パラディン」・・・あえて、日本アニメに類似を求めると「ラピュタ」の
> ロボット兵あたりですかねぇ。しかしなぜこのシリーズは量産され
> なかったか。なにも人材はハール・デフィンだけでもないでしょうに。
>
製作費、特に材料の値段でしょうか(少なくとも初代は、十分にコスト
回収は出来ていますが、ミュータントとの連係がなければここまで活躍で
きなかったのですから、量産しても有効活用できないかも知れません)。
噂では、ハルト人でなく熊に似た試作機があったそうです。
ところでアルコンの皇帝が細胞シャワーを受けていたって、本当ですか?
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(PR-J ML)
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