河内のhiroこと松浦です。
HOS <gazelle@capella.freemail.ne.jp> wrote:
> 本文では、<グッド・ホープII>のローダンが、半光速の時間収縮効果
>を嫌っていますが(171ページ)、実際は光速の50%では1秒は何秒
>になるのでしょうか?
> 確か平方根を用いた比較的シンプルな公式で表せたと思いましたが、失
>念しました。
> また、逆に時間の流れが半分になるのは光速の何%でしょうか。
>
数式なので\TeX表記となりますがご容赦を。
時間膨張(収縮ではない)効果の式は
\[
t' = \frac{ t }{ \sqrt{ 1 - \frac{ v^2 }{ c^2 } } }
\}
です。(オイ)
% \fracは分数、\sqrtは平方根を表します。
光速の半分なら
\[
\frac{ t' }{ t } = \frac{ 1 } { \sqrt{ 1 - 0.5^2 } }
= \frac{ 1 } { \sqrt{0.75} }
\sim \frac{ 1 } { 0.866 }
\sim 1.1547
\]
ですから15%ほど時間が伸びるわけですね。
100%伸びるためには逆算すると光速の86.6%が必要です。
> ところで大群は半光速で飛んでいるのですが、4光時先の恒星と4時間
>後に接触するとあります(172ページ)。
> 8時間後ではないのは、単に誤植なのか、それとも相対性理論的に正し
>いのか……?
>
半光速の大群にとって、4光時先の恒星は相対論的効果で
0.866倍つまり3.464光時先に見えます。
そこを半光速で飛ぶわけですから、接触までは大群から見て
6.928時間(むろん恒星側からは8時間)かかります。
だから原書(?)のミスでしょうね。
恒星側からみた時間(8時間)の半分の時間で接触するためには
時間膨張が2倍、つまり大群は光速の86.6%で飛行していることが
必要です。
> 160ページにクサントモナリィという言葉が出てきますが、これもイ
>ザントモナリィの誤植でしょうか?
>
2ヶ月ほど前から、ニフティにあるまるぺじゅんさんのパティオ(
私設フォーラム)に訳者兼編集者の五十嵐さんが時々投稿されています。
そこでの話によるとクサントモナリィは原書の誤植ではないか
ということです。
詳しくは、H田中さん、どうぞ。(笑い)
このパティオについては265巻の後書きにかえてで紹介される
予定だそうです。
>> 大群サイクルに入って、微妙に違う「イザン**」が幾つでてきたか。
>> 大群の各種族の関連とか。
>> (誰かまとめてくれないかしら。(笑い))
>>
> 手前味噌ですが、PR-J 777で、 255巻までまとめてみました。
>イザンティムル−−ポントナクが遭遇(252巻)
>イザントムリエ−−フロウド=クロフトンの通信(253巻)
>イザントニエル−−シロト人が信仰(254巻)
>イザンティモナ−−パープル人が信仰(254巻、255巻)
>イザンティノル−−イザンティモナの言い間違い?(254巻)
おお、これこれ。(メモメモ)
> この巻以降は手付かずです。
後もよろしく。
Hiroto Matsuura@Osaka Pref. Univ., Energy System Eng.
松浦寛人@大阪府立大学工学部エネルギー機械工学科
e-mail: matsu@energy.osakafu-u.ac.jp
Tel : 081-(0)722-52-1161(ext.2229) Fax : 081-(0)722-59-3340
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(PR-J ML)
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