細江です。
引き続き261巻前半『太陽の都市へ』を読んで、です。
新しいミュータント、イルミナ・コチストワ。若いと言っても20代。
下手したら30代。ティーンエイジャーの方が受けがいいと思うんですけ
どね。
メタバイオ変換能力って、制御できれば死者も復活できるのではないか
というすごい能力です。
彼女がたまたま優秀な生化学者だったから、この能力が開花しえたと思
います。例えば数学者だったら、細胞やDNAを肉眼視してもうまく操作
できなかったでしょうから。
うまく能力を使ったのが、『相手に皮膚病を起こす』(88ページ)。
もし彼女が熱心なキリスト教徒だったら、一時的な失明を起こさせたの
ではないかなぁ、などと考えてしましました(確か聖書にそんな記述あり
ませんでしたっけ。この奇跡でキリスト教徒になったとかの。マタイでし
たか)。
エルトルス人のミトコンドリアを操るシーン(31ページあたり)を読
んで、『パラサイト・イヴ』という小説/映画を思い出しました。
人体の(中に寄生した)ミトコンドリアが暴走して、人間が火だるまに
なるのです。
(余談ですが、母校の教授がこの映画の科学考証を担当してまして、一
時、うちの大学で映画撮影するのでは、と話題になりました。結局は噂で
したが)。
誤植発見。
ラストホープにいた科学者の人数ですが、14ページ8行目では8千人
になっています。本当は8万人なのに!(18ページなど)
90年代のローダンの年表。
作家の死亡記事がかなり目立つのですが、やはりハードな仕事なのでし
ょうか(日本の週刊漫画雑誌の作家も、ま、命懸けで描いてますが、連載
中の死去はさすがに珍しいです)。
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(PR-J ML)
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