Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Fri, 21 Jul 2000 14:16:57 +0900
From: "93074ah@jichi.ac.jp" <93074ah@jichi.ac.jp>
Subject: [PR-J 01077] Re: KAMPF UM DIE SONNENSTADT
To: PR-J@cre.ne.jp
Message-Id: <3977DCC9.581D@jichi.ac.jp>
X-Mail-Count: 01077

 細江です。
 引き続き261巻前半『太陽の都市へ』を読んで、です。

 新しいミュータント、イルミナ・コチストワ。若いと言っても20代。
下手したら30代。ティーンエイジャーの方が受けがいいと思うんですけ
どね。
 メタバイオ変換能力って、制御できれば死者も復活できるのではないか
というすごい能力です。
 彼女がたまたま優秀な生化学者だったから、この能力が開花しえたと思
います。例えば数学者だったら、細胞やDNAを肉眼視してもうまく操作
できなかったでしょうから。
 うまく能力を使ったのが、『相手に皮膚病を起こす』(88ページ)。
 もし彼女が熱心なキリスト教徒だったら、一時的な失明を起こさせたの
ではないかなぁ、などと考えてしましました(確か聖書にそんな記述あり
ませんでしたっけ。この奇跡でキリスト教徒になったとかの。マタイでし
たか)。

 エルトルス人のミトコンドリアを操るシーン(31ページあたり)を読
んで、『パラサイト・イヴ』という小説/映画を思い出しました。
 人体の(中に寄生した)ミトコンドリアが暴走して、人間が火だるまに
なるのです。
 (余談ですが、母校の教授がこの映画の科学考証を担当してまして、一
時、うちの大学で映画撮影するのでは、と話題になりました。結局は噂で
したが)。

 誤植発見。
 ラストホープにいた科学者の人数ですが、14ページ8行目では8千人
になっています。本当は8万人なのに!(18ページなど)


 90年代のローダンの年表。
 作家の死亡記事がかなり目立つのですが、やはりハードな仕事なのでし
ょうか(日本の週刊漫画雑誌の作家も、ま、命懸けで描いてますが、連載
中の死去はさすがに珍しいです)。

    

Goto (PR-J ML) HTML Log homepage