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Date: Wed, 13 Dec 2000 13:25:55 +0900
From: "okaukio+mls" <jtz4046@e6.mnx.ne.jp>
Subject: [bun 00494] 週刊おかゆきお No46
Message-Id: <200012130426.NAA24784@e6.mnx.ne.jp>
X-Mail-Count: 00494

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カンソありがとう! \(^_^)/ でーーっす。
 着地点をさがす熱気球です。
 とにかく高度が下がる気配、落チテマス。
  ご期待、あれ、あれれ、レレレレ あーーっ!

 この作品はフィクションです。
 実在の人物・団体などとは一切関係ありません。
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    戦闘天使 29
         おかゆきお

「わたしは天使。生まれるときからおとな。死ぬときもまだあかち
ゃん」
 背中の羽は成人の体格にまで育つためのエネルギー交換機であっ
た。成長のためには運動して鍛えることが不可欠で、どうしても大
量のエネルギーの補給が必要になる。その機能の残滓をきれいに消
すこともできるが、ある程度の形は残ったほうが生体の完成度があ
がる。組織の空白はなにかで生めなければならないしそのためのエ
ネルギーはほかのバランスを崩してしまうのだ。なぜ、天使の羽の
ように痕跡が残るのかはそういうのが尊ばれたのではないだろうか?
 理由のないことではないのであろう。
 羽のあることのよろこび、苦しみ。いろいろあるが、短命なこと
は何度もよみがえることで、なんの感慨もない死を迎えることがで
きるようになった。次に目覚めるのいつであっても、目覚めるまで
は時間の流れは止まっている。

 長く眠っているとそれだけ、戸惑いも大きいが、どちらにしても
復活することが約束されているのだから、新しいからだと若いエネ
ルギーにひたりながら感じる戸惑いは、復活した実感=春の歓喜で
ある。そのときは空白は長いほうが嬉しさも大きい。

 だが、……なぜか、快復した記憶の最後は、巨大なチューブガラ
スの列の並んでいる光景だった。そこには次の自分の体が立ってい
た。そして、となりのチューブの中で小さな身体で育っていたのは、
弱々しいすがたで誕生するダルクのすがただったのだ。

 その先は、あいまいで、ゆりかごにすやすやと寝ているダルクと、
ダルクの両親。……のいる。ぬくぬくとした居間にいる自分に飛ぶ
のであった。

          つづく。

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週刊おかゆきお        月曜発行

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おかゆきお    e-mail    jtz4046@e6.mnx.ne.jp
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     Thank You Mr電8

    

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