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Date: Tue, 24 Oct 2000 19:43:58 +0900
From: "okaukio+mls" <jtz4046@e6.mnx.ne.jp>
Subject: [bun 00486] 週刊おかゆきお No39
Message-Id: <200010241043.TAA14965@e6.mnx.ne.jp>
X-Mail-Count: 00486

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カンソありがとう! \( ^_^)/ でーーっす。
 ちょっと息切れ、ふうぅーです。 あ、悪夢のスランプが……。

 この作品はフィクションです。
 実在の人物・団体などとは一切関係ありません。
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    戦闘天使 22
         おかゆきお


 ダルクに村の学校から手紙が来た。本名である。シグナトは驚い
た。それから、少し考えていた。
 どこかへ連絡をしようとして、相手が出る前に取り消した。
 それからまたしばらく考えていた。思い切ったように連絡をはじ
めた。
 呼び出されたのはヨウーサンの母親だった。

「ありがとうございます。ヨウーサンがお世話になっております。
ありがとうございます」
 母親はただ感謝の言葉を繰り返すばかりだった。
「いえいえ。いろいろとヨウーサンくんには手助けをしてもらって
います」
 と、シグナトがいった。
「ところで、学校のことなのですが、工場でも、勉強はやっていま
すが、もう少し上級の勉強をさせるお考えはありませんか?」
「は。はぁ……」
 母親は困っている。つらそうでもある。
「村にある学校のことでなにかお聞きになったことはありません
か?」
「いえ。……」
「そうですか。ヨウーサンは頭がいい。勉強さえ出来れば、学費の
心配はありません。私のほうでも調べて見ますが、村のことはやは
り親御さんのほうに聞こえてくるやりかたのほうが、うまく行くと
思いますので、だんなさんともご相談なさって見てはいかがです
か? 確か弟さんがいらっしゃいましたね」
「はあ。弟のほうは学校が出来るとかで、呼び出し状をいただきま
した。どうしたものか、返事に困って……」
「そうですか。やはり勉強は必用ですから、ひとまず学校へ通わせ
たほうがいいでしょう。
……ま、なにかありましたら、こちらにもご連絡してください。ヨ
ウーサンのこともいい方法が見つかると思いますよ」
 
 母親の様子をたしかめたシグナトは憂鬱そうな顔で、また、なに
か物思いに沈んだ。
 なぜダルクの名前が、村の学校から……。子供が居るか? とい
う問い合わせではない。このまま無視すれば、追撃される。だから
と言って、不自然なまま、学校に通わせれば、ある日ダルクと天使
が帰ってこない……。そんな事件になるかもしれない。ダルクと天
使を―ひろって―来たのを後悔していた。もう、少し情がうつって
いた。




          つづく。






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週刊おかゆきお        月曜発行

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