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Date: Tue, 04 Jul 2000 23:01:24 +0900
From: "okaukio+mls" <jtz4046@e6.mnx.ne.jp>
Subject: [bun 00448] 週刊おかゆきお No25
Message-Id: <200007041359.WAA04406@e6.mnx.ne.jp>
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 うーーっ。どんな話になるのか?

 かんそ、きぼう、オチ先取り、なんでもお願い
おまち ^_^/ でーーっす。

あるいは配信停止も。
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    戦闘天使 8
         おかゆきお


「それでは荷物をまとめてください。必要なものだけ、手荷物にし
て持って行くのはふたつです」
 天使は意味がわからなかった。ダルク坊やはいまにも泣きそうな
顔をしている。でも、ないてもどうにもならないとわかっている。
泣きたいのは天使のほうだった。

「そんな! ……出かけるにしても今すぐだなんてムリです」
 天使の悲痛な声に、ダルク坊やが、はじめて天使の後ろに隠れた。

「わたしはわざわざ遠いところから来ているのです。今日の訪問を
無駄足にしてかえるわけには行きません」
 困ったように言うのだが……。ちっとも困っていない。

「わたしたちはまだ数日はここにいます。それからなら、それから
あとなら、……その、ひまわり学園に行きます」
 ダルク坊やが、天使のお尻のあたりを思いっきりぶった。

「……………」
「……わかりました。あさって。中一日置いてあさって、また来ま
しょう」
 そう言うと、あっさり帰っていった。


 ぺたんと座りこんで天使は坊やと向き合っていた。
「ねえ。よく聞いてね。もうここにはいられないわ」
「……………」
「わかる。いられないの」
「……………でもココデ待っていないと、ママにあえない。……迎
えに来たときにいないと……」

 そこまで言うと怒ったような坊やの目から、涙がぽろぽろと溢れ
出た。
 それでも泣き声をもらさない。
 天使は自分が泣き出しそうになって、坊やを抱きしめた。
 それから、二人で声をあげて泣いた。

          つづく。




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週刊おかゆきお        月曜発行

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    メーラー/電8で送信しています
     Thank You Mr電8



    

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