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Date: Mon, 24 Jan 2000 20:12:36 +0900
From: "Arihara" <arihara@mx1.freemail.ne.jp>
Subject: [bun 00417] 感想2.
To: 文章研鑚ML <bun@cre.ne.jp>
Message-Id: <004e01bf68d0$eccb5ca0$0feaedd2@fmv>
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在原です。
続いて残り二編の感想です。


『鹿と少年と獣』について。


>実際に牙を突きたてられてみて君はいったいどんな気分だい? 憎いだろう? 悔
しいだろう? 仕返しをし
>てやりたいだろう?

『ファーストインプレッション』の少年がふと浮かんだ気がしました。
理由が上手く説明できませんが…


> 「哀れな少年よ…。私はあと数秒で息絶える。けれど私はこれを理不尽な死とは思
わ
> ない。なぜなら私は生きていたのだから。生きるということは死に値する大罪であ
> る。あなただって何かを殺したことがあるはず。あなただって誰かに迷惑をかけた
こ
> とがあるはず。あなただって存在することによって誰かを犠牲にしてしまっている
は
> ず。命というものはいるだけですでに他の命に対するプレッシャーとなりうる。ま
ず
> はそれを認めることだ。それを認めてなお、傲慢にも自分の欲するものを手に入れ
よ
> うと、他人の命を蹴落とせばいい。その過程と苦しみの中にこそ、生きるという大
罪
> に対して救いを求めることが出来る最後の望みがあるのだから。この黒い獣の吐く
息
> はとても暖かい。私は今全身でこの暖かい吐息が私の命を奪っていくのを感じてい
> る。この獣は生きている。そして私もついさっきまでは生きていた。言ってみれば
私
> たちはついさっきまで仲間だったというわけである。哀れな少年よ、早くあなたも
こ
> の獣の仲間におなりなさい」


生きてるだけ、存在するだけで誰かを、何かを犠牲にしている…

どうしたら、誰も傷つけないでいられるだろう?
誰も涙をみせないで、笑っていられるだろう?

きっと絶対叶えられない、わたしの願い、です。




『高校3年の冬が待ち遠しい』について。


病気に関しては、ひとのことどうこう言えない身分ですが、ひとつだけ…
こんな母親、ていうかご家族心底うらやましい。
実際ここまで吸収できるとは思えませんが、このご家族の四分の一くらいでも度量が
ある家族がいれば、家庭崩壊なんてものはないんでしょーか…ね。

『団欒のない家族』(By弟)の愚痴、ですかね…


『本当の恋の話』以外の三編は、どうにも自分とかぶせてしまって、疲れてしまいま
した。
もっともっと、自分の中で消化したいものです。


差出人:Maya Arihara(在原万耶)
arihara@mx1.freemail.ne.jp
http://www1.freeweb.ne.jp/~fortuner/
ICQ…39364199

    

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