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Date: Tue, 02 Nov 1999 07:14:54 +0900
From: "okaukio+mls" <jtz4046@e6.mnx.ne.jp>
Subject: [bun 00344] 週刊おかゆきお  No13  プレ版
Message-Id: <199911012211.HAA29172@e6.mnx.ne.jp>
X-Mail-Count: 00344

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 短編 掌編 とはまた違った書き方をしなければ、長編は書けないなと、
感じまして、とにかく、書き始めてみたのです。
 そうしたら、話を続けるためにドンドン、登場人物が増えていく、増えていく。
泥沼のような連載になってしまいました。

 それで、
1 今回引っかからずに、最後まで読み終えていただける。
2 続きを読みたくなる。
3 それまでの話を読みたくなる。

 という 三点を目標に、連載を読んでいただくことにしました。
多少は、よくなったのか?  登場人物がむやみに増えるとこはなくなりました。

 それと、読み終わった直後の感想を、つまんなかった。でもいいのです。
 どうぞよろしくお願いします。
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週刊おかゆきお
                       月曜発行
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   対バン 小説 誌 エッセイ募集中
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 あっという一週間、また、読んでもらえる
 読む人の気持ちを考えると、楽しく創作できます。
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    LooK here ! How do you ?!

	〜〜♀♀♀〜〜〜〜☆〜〜〜◎〜§〜〜〜◆〜

 今週は 
 みじかい話ー「天国まで」

		僕 ゆーれいです。 +++と始まる
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/2924/tengoku.html
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/2924/tengoku.html
++++
 だいぶ前に見つけたんだけど、転載断られた。
 だけど、新作は、あまりないみたい。
++++

	〜〜♀♀♀〜〜〜〜☆〜〜〜◎〜§〜〜〜◆〜
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  お願いがあります。みなさんの見つけた、おもしろい
ML、めーマガ、ホームページ、ぜひ、紹介してください。

	〜〜♀♀♀〜〜〜〜☆〜〜〜◎〜§〜〜〜◆〜
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今週も三本だてです。

		〒〒〒
中沢外也のアルバイト -12-     おかゆきお


 ストックから、
 	黒猫			  おかゆきお
		既読だったら許してね  (^^;


パワーカートリッジから、転載許可をいただいて
ゲームワールドの 物語をどうぞ。

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 diarysシリーズのバックナンバー、設定資料集はこちらで。
 http://www.jade.dti.ne.jp/~dni/index.htm
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 感想、意見、要望、内容や単語についての質問など何でも受け付け中。
 LostAngel@drive.co.jp


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  ▽▼▽

小説のモザイク    Mr堀江 & おかゆきお
  は、お休み。   ご意見・ご声援お願いします。

 共作なので、どんな風に展開するか?
 この先どうなるか? まさに、太洋をただよう
 ……ような小説です。

              △▲△
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 マリリンモンローのみち -13-  
               おかゆきお

 関の屋は外也くんにとってはちょっと不便なところにあった。のりこさんにとっても特に便利なところにあるわけではない。
 池上線沿線に住んでいる人には便利であるが、それ以外には渋谷に出るか、目黒方面に出るか考えなければならない。
 アルバイトを辞めると決めてから、はじめてのデートである。
「どうしても、辞める前に会って話しておきたくて、……」
 さそった外也くんがちょっと改まって、一杯めのビールグラスに手を伸ばしながら言った。のりこさんを見ると、相変わらずの無表情であるが、それでもどうなったの? そんな気配で、ビールびんを持ち上げた。
「辞めることにしたよ。最初に想ったとうりにするのが一番いいとおもったんだ」
「そうね」
「社長はどうしても残って欲しいって感じだったんだけどね」
「そうね」

 なんだかヘンな、感じがする。外也くん。
 考えてみたらデートに外也くんのほうから誘うのはじめてである。
 そして、明日からは、会社に出てこないのである。もう、会社で会えない。
 だのに、辞めると聴いたとたんのりこさん。つき物が落ちたように、よそよそしくなった。どこが変わったということもなく、さっきとおなじように、落ち着いて外也くんの隣にいる。だが、違うのである。
「あなたのうちにある、機材はどうするの?」
 と、のりこさんが訊いた。
「え、しばらくあのままにしておくことになったんだ」
 と、外也くん。
「そうなの。そうね。またアルバイトお願いするかもしれないから、こんどは、春休みね」
 と、のりこさんが言ったのだけど、春休みまでさようならね。といっている、謎かけみたいに外也くんは感じたのだった。
 なんだかきのうの社長のそぶりに似通っているものがあった。「それじゃあ。機材はそのままだし、きょうは送らなくてもいいわね?」社長はそういって、外也くんと夜の九時頃、レストランを出たところでわかれたのだ。社長はタクシーに乗って、外也くんは歩道を歩いて、――。
「アルバイトの外注プログラマーたちの応対は誰がやるの?」
 と、のりこさんがまた、訊いた。
「もうなにも頼まれいないよ」
 と、外也くんはうそをついてしまった。
 もう、仕事の話なんかしたくなかったからだ。だって外也くんは、のりこさんのすすめもあって、大学へ戻ることにしたのだ、だったら、これから取り組む卒論のテーマや、その後の就職のことなんか聞いて欲しかった。
 
 気持ちを察したように、のりこさんが、「大学での勉強もたいへんね」といった。
「大変じゃないよ」
 と、外也くんが答える。
「そうなの? だったらアルバイト続けていてもよかったのかなあ??」
「まあね……。哲学なんてきちんと決まった答えがあるわけじゃないし、立派に働いて、家庭を持って生きていることが哲学かもしれないんだよ」
「そうよね。そう言うことって大事よね」
 このとき外也くん。チラッと、のりこさんはぼくの家庭なのかな? とか、こころの底にあったのだが、のりこさんとは、だいぶ違う、家庭の姿。――未来の家庭像だった。

「ねえ。こんなとき哲学者はなんて言うの?」と、のりこさんが聞いた。
「こんなときって?」
「外也さんが、大学に戻るのはいい事だし、うれしいんだけど、会えなくなる……」
「すぐに冬休みに会えるよ。それに、メール送ってよ。仕事で疲れたら、ちょこちょこっと、メールで気分転換になるよ。待ってるからね」
「そうね」
 ちょっとさびしげに感じた外也くん。
「大学にだってコンピュータはあるんだから」といった。
「あら、哲学科ってコンピュータも使うの?」
「そうなんだ。じつは、今まではあんまり頼りにしていなかった。でも、これから、研究中心にコンピュータプログラムをすえようかとおもっているんだ」
「まあ。どんなことなの」
「コンピュータ哲学だよ」
「わあ、すごいじゃない」
 ほんとに驚いたような色がのりこさんの眼に一瞬浮かんだ。
「コンピュータプログラムが自分の手で出来るようになってから、ずっと考えていたんだ」
 外也くん。浮かんでくる思いを、アルバイトをはじめる前から、あたためていた情熱を少し早口で、話し始めた。
 もっとも、はたで聞いている分には、おとなしいアベックが、なにか、ほのぼのと盛り上がってるな……ぐらいにしか見えなかった。



			つづく

            来週の月曜日にまたお会いしましょう。

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	黒猫
			おかゆきお

 私は最後のクールミントガムに手を出した。
 一月ほど前のことだった。今日と同じように最後の配達を終
えて、車のところへ戻った時、ちょうどガムが切れていた。タ
バコをやめたばかりだったので、どうしても口がさみしくて、
今出てきたばかりのビルの中に戻ってガムを買った。きっとあ
わてていたんだろう。ガムの包装を開きながらビルを出ると、
トラックのドアが少し開いていて中をのぞくと、運転席の上に
黒猫がちょこんと座っていた。
 私がどうしたものかと迷っていると、するりと助手席に移り
前を向いてすましている。”さあ、出発しましょう”といって
るようで、この猫が、車になれているのを雄弁に物語っている。
 いつもの飼い主ならさっと乗り込んでエンジンをスタートさ
せるのだろう。それまで主人の席を守っていたと言わんばかり
の態度だ。
 だが、車がちがうし、不安があるのであろう、あたまを前に
向けたままニャーゴとないた。ちょっとハスキーなおどかすよ
うな声だ。
「オイ、お前の家はどこなんだい」
 手を伸ばすと、初めて怯えたように、黒猫は身をふせた。こ
いつも、相手が違うことはわかっているんだなあ。今までは、
身をふせてればなんとか成ったんだ。
 ところが、今は…
 とにかく連れていってもいいことはなにも無いだろう。ここ
で迷子になったのなら、この近くにいる方がいい。そう考えて、
私は抱き上げようとした。するりと、水が流れるように、彼
(彼女?)は、シートから足もとのフロアに移った。まるで、
連れていってくれない飼い主にわがままを言うみたいだ。こん
なに雄弁なのに、どうして「電話番号くらい言えないんだよ」
思わず、私は詰問していた。
 しかられた。と、思ったらしい。彼はシートの陰に逃げ込も
うとした。だが、ここは追い出すしかない。……脅かすように
手を伸ばす。二度、三度、するりと彼は車外に出るとそのまま
くらがりに黒く溶けこんでしまった。
 せめて首輪でもしていたらなあ…。それだって住所とか書い
てなければ意味無いし、どうして言葉が通じないんだ…。とて
も後味が悪い別れだった。

 ………そうだ、おもい切って聞いてみよう。
 聞いてみるというのは、トラックターミナルの先輩事務員の
美里だ。モスグリーンの作業用スカートでがんばっている。な
んだか親切で、確か、ふたつ年上なんだけど、みょうにあまえ
てくることがあるかと思えば、やっぱりしっかりしていて、そ
れでいてこっちのこと考えてくれているようなんだ。ひょっと
して待っているんじゃないか? そんな気にさせる、おんなな
んだ。

 えーっ、わたしー、裕くんのことそんなふうにー、みたこと
ないしー………。
 ごめんね…。
 これは、ずいぶんわけのわからない返事だ。でも、ごめんね。
で彼女の気持はわかった。
 がっかりしたけど、さっぱりした。
 よくわからない彼女の心、ことばやそぶり、とろとろとした
火で焼かれるような、もやもやがどんどん晴れていく。やっぱ
りはっきり聞いて見てよかった。
 どうしているかな? あの時の猫。
 私の目の前で、黒猫が一匹、通り過ぎていった。



			―完―

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	ゲーム世界から、物語部分 お楽しみください。

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【Magic Introduction_page006 ヒールウォーター】

若い女魔術師の放った魔法の火球がモンスターを打ち倒した。
これでダンジョン内の全ての敵を始末したはずだ。
だが、冒険者達の一行は止めを刺した魔術師の異変に気付いた。

彼女は魔物から攻撃を受けたわけでもないのに、
何故か両腕を庇うようにしながら苦痛に顔を歪めている。

何事かと駆け寄ってみると、彼女は腕に酷い火傷を負っていた。
魔物との距離が近すぎて魔法の爆発に自分も巻き込まれたのだ。
焼けただれた皮膚の有様が何とも痛々しい。

「だ、大丈夫か?」

声を掛ける仲間の口調も一転して沈んでしまった。
この火傷はすぐに冷やしても跡が残り、かなり目立つだろう。
女性である魔術師にとっては大きな苦痛のはずだ。

だが、彼女は別段嘆く様子もなく仲間達にひとつ頼んだ。

「水を汲んできてくれる?」
「分かった、すぐ戻る。」

ここに来る前に確か水路があったはずだ。
頼まれた一行のリーダーは駆け足で水を汲んで帰って来た。

「貸して。」

火傷を冷やすのを手伝ってやろうと思っていたのだが、
魔術師は桶に汲んだ水を膝で抱えると何やら術を解放した。
すると、水面が柔らかな微光を帯びて輝き始めた。

仲間が不思議そうに見守る中で、魔術師は腕を水に浸した。
それからすぐに腕を桶から抜くと、
あんなに大きかった火傷がどこにも見られなくなっていた。

仲間達が安堵の声を漏らす中、一行は冒険を再開した。

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【解説】

 数ある魔法の中で、治療の効果を持つのはヒールウォーター
だけだ。



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 どうでしたか? 今週も楽しんでいただけましたか?
 ではまた来週。


週刊おかゆきお
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