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Date: Tue, 26 Oct 1999 04:17:07 +0900
From: "okaukio+mls" <jtz4046@e6.mnx.ne.jp>
Subject: [bun 00342] 週刊おかゆきお  No12  プレ版
Message-Id: <199910251913.EAA13137@e6.mnx.ne.jp>
X-Mail-Count: 00342




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 短編 掌編 とはまた違った書き方をしなければ、長編は書けないなと、
感じまして、とにかく、書き始めてみたのです。

 それで、
1 今回引っかからずに、最後まで読み終えていただける。
2 続きを読みたくなる。
3 それまでの話を読みたくなる。

 という 三点を目標に、連載を書いてみることにしました。

 読み終わった直後の感想を、つまんなかった。でもいいのです。
 どうぞよろしくお願いします。
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週刊おかゆきお
                       月曜発行
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   対バン 小説 誌 エッセイ募集中
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 あっという一週間、また、読んでもらえる
 読む人の気持ちを考えると、楽しく創作できます。
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Who ? He is doctor &  author/writer/novelist/
    LooK here ! How do you ?!

	£££【∫∬∬∫‰‰Å‰Å∬∫∫∬】¢¢¢

  涙が浮かんでくる。優しい小説。
   書いているのはお医者さんのたまご
    医大生。 
     転載許可のお願いメールを出しそびれた

 今週のおすすめは サイトは、<果てなき夢>
	その中の『夢物語』が、小説への扉
http://www2u.biglobe.ne.jp/~gto-z/index.html

++++
 お医者さんで、こんなに優しく、おもしろい小説書くなんて、
やっぱり頭がいいのかなあ…。
 話の急所をつかんでいるとおもう。
 それも、売れ筋の急所!! やーーまいった。
++++

	£££【∫∬∬∫‰‰Å‰Å∬∫∫∬】¢¢¢
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  お願いがあります。みなさんの見つけた、おもしろい
ML、めーマガ、ホームページ、ぜひ、紹介してください。

	£££【∫∬∬∫‰‰Å‰Å∬∫∫∬】¢¢¢
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今週も三本だてです。

		〒〒〒
中沢外也のアルバイト -12-     おかゆきお


 ストックから、
 	不良老年		  おかゆきお
		既読だったら許してね  (^^;


パワーカートリッジから、転載許可をいただいて
ゲームワールドの 物語をどうぞ。

<< POWER CARTRIDGE! >>
 diarysシリーズのバックナンバー、設定資料集はこちらで。
 http://www.jade.dti.ne.jp/~dni/index.htm
<< 連絡先 >>
 感想、意見、要望、内容や単語についての質問など何でも受け付け中。
 LostAngel@drive.co.jp


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  ▽▼▽

小説のモザイク    Mr堀江 & おかゆきお
  は、お休み。   ご意見・ご声援お願いします。

 共作なので、どんな風に展開するか?
 この先どうなるか? まさに、太洋をただよう
 ……ような小説です。

              △▲△
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 マリリンモンローのみち -12-  
               おかゆきお

「ねえ、外也さん。ひとつ聞いてもいい?」
 ハムサラダとワインを優雅に自分の前に飾っている、社長が
訊ねた。
「何でしょうか」
 あわてて口の中のものを呑み下し、外也が短く答えた。
 メインデッィシュの分厚いビフテキを頬張って、口の中にあ
ふれるジューシィな肉の旨みに、おもわず息を詰まらせるよう
にして、最初の仕合わせを胃袋に送りこんだところだったから、
まったくの無用心な一瞬である。
「あなた、白石のりこになにか言われたんでしょ?」
 外也くんはなにも答えなかった。それは、答える以上に雄弁
に何があったのかを露呈していた。二人は出来ている。そして、
社長と外也くんも他人ではない。

 じつは、外也くんは、社長から呼び出されたとき、これから
の夜のことをどうなるのかな…と、期待しているところもあっ
た。
 しかし、この雰囲気はちょっとへんだ。
 社長は、あなたは若いしおなかも減ってるでしょ。もりもり
食べなきゃだめよ。といってステーキをすすめてくれた。自分
は、ダイエットだといってハムサラダを注文(たの)んだ。
 そして、ワインをグラスに注ぐ、口に含んで、あまりのおい
しさに、おもわず、小ぶりなチューリップグラスの半分を呑み
こんでしまった。外也くん。まるで上等なかつおだしのおすま
しを口に含んだような錯覚を起こしたのだ。しかし、それまぎ
れもなく酒だった。暗く赤い色をしたワインだった。

 うふふと声にならない、社長の笑い声をきいたような気がし
た。
 このお店はね、仕事の関係で紹介してもらったのよ。と、説
明しながら、社長もワイングラスを口に運んだ。
「どう? いいお店でしょ?」
 そんな話をしながら、しばらくしてから、社長は、二杯目の
ワインを進めてくれた。
 この店はノーチラスコンピュータ製造の関係の人がよく利用
しているんだとか、同じような店があって、そちらはペガサス
電気の人のひいきの店だ。……と、そんなことがわかった。
 外也くん。そりゃあ、卒業したらノーチラスや、ペガサスに
入りたい。でも、はたして、採用してくれるかどうか。自分で
は答えたくないくらい自信の持てない疑問だ。
 それでも、社長と話していると、何となくそんなところに就
職できるような気になってくる。だからといって、大森PPサ
ービス社長の大森高子の影響力では、事態が変わるはずもない。
 そんなことより、本題は、白石のりこである。外也くん。ま
だ、のりこさんを自分のものにしていない。ここで社長がやき
もちを焼くようなことになれば、ああ、釣り逃した魚はでかい
……。なんてことになるのかと、何となく期待が先行して、で
れっとした。

 ふふっとわらった社長は、
「白石のりこはあなたの手におえる女じゃないわよ」
 と、いった。
 え。外也くん。そのことばの中に含まれる、鉄のような冷た
い響きの強さにびっくりした。
 ふと、自分も、のりこさんも、社長に使われていることを考
えた。従業員同志の恋愛は、会社という目的でその人間を見た
とき、わずらわしいばかりで、そんなことは自分の時間でやっ
てくれ。と、心の奥底で不満におもっているのではないか?
 優雅なテーブルマナーで、みごとにハムサラダの盛り付けを
崩した様子までが、上品に色気がある。この経営者。

 呑んでいるのがわかるようにすこしずつ減っていくワイン。
 しかし、ほどほどにしかすすめてはこない。
 暖かい野菜が出て、満腹になった、けど…
 こういう店は、腹いっぱい食べる店ではないんだろうなあ…。
と、外也くんは社長の高級な場所に似合っている美しさに、自
己規制をし始めてしまった。
 社長は、にこっとほほえむと、
「いいわ、のりこさんも悪いひとじゃないし、あなたもきちん
と大学卒業しなさい」
 といった。
「ハイ」というしかない外也くん。辞めるにしても、今の給料
はいつくれるんだろう。とか、訊きたい所であるけれど、そん
なことは訊かない。ちょっと間があいて、…。
「今のままの夜のあいだの電話をあなたが家にいるときは受け
付けてくれるわよね?」
 ああ、これで、いくらか小遣いは入ってくるな…。
 と、喜んだ外也くんであった。

			つづく

            来週の月曜日にまたお会いしましょう。

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	不良老年
			おかゆきお

 楽器屋というのは音のでるもんを売っているんだが、同じも
のはふたつとない。同じように作ってあるのだが、同じに鳴る
とはかぎらない。名人ともなればどんなしろものでも、くすぐ
ったり、ひねったりして鳴らしてしまうのだろうが、凡人には
そうはいかない。まして、極力ムダな力を抜いて、リキまずに、
楽器の鳴ることにもたれかかって演奏する私にとって、鳴らな
い楽器ではまともに音もひろえない。
 楽器というのは使ってはじめて意味のあるものだから、ずら
りとならんだ商品をいくつか買っても、やがて使わないものも
はっきりしてきて、一つだけよく使う楽器とそれ例外にわかれ
てしまう。そうなると、それ以外はしまい込まれて、買い集め
た本人がどうにかなってしまえば、やがて、置き場所に困って、
古道具屋に流れていくことになる。
 今流に言えばリサイクルに出されるのだ。それだって、古物
商の目利きによっては、ふたたび楽器店に流れていってしまう
こともあるだろう。それがほんとによい物だったらの、話であ
るが…。
 そういえば楽器屋さんで買ったものでよかったためしがない。
楽器店に入ったが最後、いいのはみんな先取りされてしまうと
考えたほうがよさそうだ。その辺のところを、アメリカのジャ
ズマンは「ぼくはね、たかい楽器をいっぱい買ったんだよ。そ
うしたら、たまには普通の楽器もつかいなよって云って、これ
をくれたんだよ。そこはカスタムショップだったので、色々と
注文を付けてね。きにいったのを作ってくれたよ」といってる。
やはり、使い物になる楽器は買うものではないらしい。
 しかし、わたし自身のことになると、人並み以上の演奏がで
きるわけではないし、もちろんプロでもない。いまのところ応
援してくれるファンがいるわけでもない。したがって、自分の
のぞみを、サイフと相談しながら、足でさがすしかない。楽器
店が駄目となったら、あとは、やはり質屋、古物、リサイクル
ショップである。かわったところでは、デパートで衝動買いし
たギターが、あとでネックは少々曲がってしまったが、いい音
がしてる。繁華街の楽器量販店が一番ひどかった。まあ、ひど
かった時の話はやめておいて、ひろいものをつかんだ時の話を
しよう。
 どんな時にこれは! と感じるかと言えば、やはり何本か同
じクラスのものをためした後、ピッと感じることが多い。いい
楽器は音が鳴るだけではなく、しぜんとメロディーが浮ぶのだ。
たとえ、メチャクチャのアドリブでアルペジオやスケールでも、
ふらっと、メロディーに流れ込んでしまうのだ。
 出合ったら、思い切って買ってしまう。ここが大事なところ
である。思い切って買ってあげなければ、相手も商売なので、
嫌われてしまうからである。さて、買って、自分の物にしてか
らが、また大変である。
 いい音であるのに、演奏家にめぐり合わなかった楽器である。
いささか狂事なことであろう。それが、古物として流れるのだ。
めぐり合えたことに喜んでばかりいられない、世故を感じる。
セコセコしているというわけである。妖剣村正ではないが、あ
る剣は流れてくる落葉を吸い寄せて真っ二つに切った。かたほ
うはぶつかってくる落葉がはじかれるように向きを変えてしま
った。―――そんな世故のたとえばなしを思い出させる。せい
ぜいいい楽器を見つける知恵と努力と目利きをいかして、音の
よしあしなど問われないほどの楽器にハクをつけるような人物
になるか、良い楽器をかかえたファンが使ってくださいという
ほどの音の操作者にならなければいけないと思うかくごだ。
 
 ここまで読んで、私はつづきを読むのをやめた。この手記は
私の家に泊めた遠縁の青年が残したもので、歓待してやった時
の、私の目利き自慢を下敷きにしているのは明白で、私は一本
とられた。彼はこれから勉強して中央に出ていくわけで、少々
こざかしい気もする。彼は自分を後援しろと云っているのかも
しれない。
 私は自身の態度を決めかねている。彼のいうことは一理ある
が、無才のものにはいい道具は必要ないということでもないだ
ろう。
 私はもう一度彼と会ってやろうとは思っている。

		おわり


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	ゲーム世界から、物語部分 お楽しみください。

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【Magic Introduction_page005 スタークリムゾン】

傭兵は今回の仕事を引き受けたことを猛烈に後悔していた。
 この地方に棲息する邪悪な魔物を退治して欲しいという依頼
だったのだが、その魔物というのがこんな常識外れな化け物だ
とは思わなかったのだ。

 ヌメヌメとした不気味な艶を持つ巨大なイグアナのような魔
物は、傭兵が自慢の剣で何度斬りつけても見る間に蘇生してし
まう。

 これでは何度攻撃を加えても無駄だと誰が見ても分かる。

「おい!何とかならないのか!?」

 傭兵は魔物の執拗な攻撃を辛うじて交わしながら、仲間の魔
術師に向かって乞うように叫んだ。

「しばらく時間を稼いで頂けますか?」
「構わないが、そう長くは持たないぞ。」
「承知しております。」

 魔術師はまるで立ったまま眠っているかのように深い精神統
一に入った。
 その間に剣士の疲労はますます溜まる一方だ。
 このままでは魔物の牙が彼の兜を噛み砕くのも時間の問題だ
ろう。

「魔物から離れて下さい!行きます!」

 待ちに待った魔術師の一声に、傭兵はすぐさま走り出した。
 その直後、魔術師の両手の中に黄色に近い灼熱の火球が生ま
れ、走り寄ってくる傭兵の脇を通って魔物に直進していった。

ファイアボールにしてはあまりに大きいその火炎の塊は、魔物
と接触した途端に信じられないほどの大爆発を起こした。
 辺りの空気が肌を焦がすような熱を帯び、轟音に思わず振り
向いた傭兵はすぐに顔を両手で覆った。

「す、すげえ。」

 上半身を丸ごと吹き飛ばされて地面に横たわる魔物の姿に、
傭兵は背筋がゾクゾクとするのを抑えられなかった。
 彼はこの秘術を目の当たりにした数少ない一人となったのだ。

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【解説】

スタークリムゾンは実在の確認される中では最強の攻撃魔法である。


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 今週はいかがでした? 楽しんでいただけましたか?
 ではまた来週。


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 これから、新作はめーマガにアップを中心にしまーーす!
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