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Date: Tue, 19 Oct 1999 04:41:10 +0900
From: "okaukio+mls" <jtz4046@e6.mnx.ne.jp>
Subject: [bun 00341] 週刊おかゆきお No11 プレ版
Message-Id: <199910181937.EAA05885@e6.mnx.ne.jp>
X-Mail-Count: 00341

 みなさん、おはようございます。 プレ版、をお届けします。


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 短編 掌編 とはまた違った書き方をしなければ、長編は書けないなと、
感じまして、とにかく、書き始めてみたのです。
 そうしたら、話を続けるためにドンドン、登場人物が増えていく、増えていく。
泥沼のような連載になってしまいました。

 それで、
1 今回引っかからずに、最後まで読み終えていただける。
2 続きを読みたくなる。
3 それまでの話を読みたくなる。

 という 三点を目標に、連載を読んでいただくことにしました。
多少は、よくなったのか?  登場人物がむやみに増えるとこはなくなりました。

 それと、読み終わった直後の感想を、つまんなかった。でもいいのです。
 どうぞよろしくお願いします。
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週刊おかゆきお
                       月曜発行
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   対バン 小説 誌 エッセイ募集中
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 一週間はホントにあっという間です。
 創作はちょっとつらいです。
 そんなとき、読む人の気持ちを考えると、
 楽しくなります。
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mother's author/writer/novelist/artist/ 
 tale/story/legend 
    LooK here ! How do you ?!

   §#§@§^_^§°。§~.~§”§*§◇§

  探検するのはおもしろい。
  ネタもあるしべんっきょになる。
  ネットサーフィン やめられない。

 今週のおすすめは その名も
     『主婦の生活』

   http://www.jade.dti.ne.jp/~satomi-t/sin.htm
 シンガポール珍道中 
     関西新空港ができてまもなくの頃だった。 

++++
 とにかくおもしろい。なにっがっって、それがわかんない
まあ、プロのレベルではない。 ……とは、おもう。
++++

   §#§@§^_^§°。§~.~§”§*§◇§
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  お願いがあります。みなさんの見つけた、おもしろい
ML、めーマガ、ホームページ、ぜひ、紹介してください。

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今週も三本だてです。

		〒〒〒
中沢外也のアルバイト -11-     おかゆきお

 荒野のガンマン          おかゆきお
   ストックから、 ……既読だったら許して (^^;


パワーカートリッジから、転載許可をいただいて
ゲームワールドの 物語をどうぞ。

<< POWER CARTRIDGE! >>
 diarysシリーズのバックナンバー、設定資料集はこちらで。
 http://www.jade.dti.ne.jp/~dni/index.htm
<< 連絡先 >>
 感想、意見、要望、内容や単語についての質問など何でも受け付け中。
 LostAngel@drive.co.jp


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  ▽▼▽

小説のモザイク    Mr堀江 & おかゆきお
  は、お休み。   ご意見・ご声援お願いします。

 共作なので、この先、どんな風に展開するか?
まさに、太洋をただよう、ような小説です。

              △▲△
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 マリリンモンローのみち -11-  
               おかゆきお

「こまるはーーー。」
 大森PPサービスの社長は、ため息のように嘆いた。
 今度の仕事が終わったら、やめますといったのに、社長はと
っくに次の仕事を受注していた。当たり前の話だが、外也くん
は、自分はアルバイトだという気持ちがあるから、先の仕事が
自分を縛るとはおもっていなかった。
「あ、わたしちょっとこれか出かけなけりゃならないの、詳し
いことはあとで相談しましょう。外也さんが、大学生だって事
はわかってるんだから、無理はいえないけど、ちょっとは相談
してみましょっ。だって、もうすぐ冬休みでしょ?」

 そういうと、社長は素敵なコロンの香りを残して去っていっ
た。
 その日はのりこさんからの誘いのメールがあって、朝から、
外也くん仕合わせだった。
そのうれしい気持ちで、ここんとこ悩んでいた退職を願い出た。
悩むといっても、のりこさんの希望をかなえるほうが、大事な
のはわかっていたし、少し、じらすような気持ちだった。
 それで、先延ばししていたのだが、…それが、功を奏したか、
のりこさんの部屋に招き入れられた。なのに、楽しいひととき
の後、外也くん。大失態。……どうにも男としての役に立たな
かった。
 それきりお誘いが無い。なんだか会社もつまらなくなって、
社長のよそよそしさも寒々しく感じられて、きょうこそ、やめ
よう。とおもって辞表を書いてきた。
 そうしたら、のりこさんのめーるダ。
「関の屋で待っていて。相談よ」
 と、めーるにあった。
 しばらくして社長が出社したのを待ちうけたように、デスク
の前に行って、
「そろそろ学校のほうへ、戻りたいのですが…」
 と、小さい声でいいながら辞表を出した。

 社長がいなくなった部屋なのかで、社長の妹はぶすっとして
いる。のりこさんは相変わらずの表情がつかめないが。うれし
くおもっているだろう。それは間違いない。
 ほかの社員は、高給と、待遇のいい、今の状態が続いてもら
いたいとおもって、様子をうかがいちょっと控えた態度でいる。

 カチャカチャと、控えめのキーボードの音だけが響く。
 そういう空気でも、みな熟練のプログラマーである。どんど
ん仕事ははかどっていく。
 午後になって、社長からの定時連絡があって、外也くん。呼
び出された。

「もう仕事おしまいにして、新宿でていらっしゃいよ。帰りは
送ってあげるわよ」
 え、…。どうしよう。
 しかし、どうしようもあるわけが無い。社長の手の中には辞
表があるのだ。それをどうするか、決めなければならない。
 妙な、男気かもしれないが、そうですか。と、電話口で、辞
めていいわよと、……とも、言われたくは無かった。

 では、のりこさんに夜のお誘いの断りのメール出さなきゃ。
……と、おもいつつ。

 それもしないうちに、妹から声がかかった。「外也さん。わ
たしが、連絡メール係り、変わってあげるわ、タイムカードも
押さなくていいわよ、あなたの大学の人も来るらしいから、早
く行ったほうがいいわよ」

 あれあれ、うちの姉貴と母親みたいな手際のよさだ。
 これで、のりこさんに連絡する必要もなくなってしまった。
 チラッと見ると、はじめて、悔しそうなのりこさんを見た。
そんな気がした、外也くんだった。

 			つづく

            来週の月曜日にまたお会いしましょう。

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 	荒野のガンマン
		おかゆきお

 留置場の中。
 二つある檻は開け放されて、手洗用の桶や、ほうたいや布を
のせた机などが持ち込まれていた。
 病人がいる板張のかたいベットのわきには、ぶかぶかの白い
上着を着た少女がちょこんと椅子に座って看病していた。

「おい、知ってるか?」 と壮年のガンマンは苦しい息遣いで
きいた。
「なんでしょう? わからないわ」 と少女は答えた。
「……」 息がつづかないガンマンは黙った。

 しばらくして、ガンマンがうわごとようにいった。
「おじょうさん。看病してくれたお礼だ。オレのブーツをあん
たにやろう。たいした、ひろいもんだぞ」
「いらないわ」
「なあに、あんたが使うことはない。ボーイフレンドがいるだ
ろう」
 少女は赤面した。
「……」 ガンマンは返事のない少女のほうを見て、目をつぶ
った。

「おい、知っているか?」 しばらくして、またガンマンがい
った。
「えっ、知らないわ。おしえて」 と少女がいった。
「オレが、あんたぐらいのときだ。一キロ以上も幅のある谷を
またぐ電信ワイヤーを引く計画が持ち上がったんだ。それで町
中のものが、凧を向こう岸に飛ばすことに挑戦した。一週間も
しないうちに、オレがみごと、岸から岸まで凧を飛ばせたんだ」
「すごいわね」
「それでオレは五ドルもらった」
「すごいわ、何人ぐらいが挑戦したの」
「いっぱいだ。大人も、子供も、町中で…凧づくり…」 ガン
マンは息が切れて、そのまま黙った。

「保安官はずいぶん親切だと思うだろ?」 しばらくして、ま
たガンマンがいった。
「そうね。あなたは銀行強盗なんだから、看病なんかいらない
とホルトン先生は言ったのよ。そうしたら、保安官は、檻の外
からみているだけでもいいといったわ。…あら、あなたがずい
ぶん紳士だから、ごめんなさい。余計なこといっちゃって」
「なに、いいさ。もし、うごければ、こんなとこ、さっさと、
いつでも出て行けるんだ」 そういいながら、ガンマンは腰の
あたりに手をやった。いつもの感触、使いなれた、銀色の銃の
感触はなかった。
「銃に頼るのはおやめなさいと言われたでしょ」 と男の動き
をみながら少女はいった。「保安官は、あなたが、保安官を射
てるのに射たなかったから、だいじにしているんだと思うわ。
銃より、助け合うほうが強いのよ」

「おじょうさん」 また、しばらくしてガンマンが、「いいこ
とを教えてあげよう」 といった。
「なんでしょう?」 と少女はきいた。
「保安官はね、オレが隠したカネのありかを知りたいのさ」
「まあ、…」
「やつこそ本物の腐った人喰いざめだ。ニコニコ笑って、銀行
へもち込んで報奨金。銀行強盗のおこぼれにあずかろうってわ
けだ。…どうだい。おじょうさん。驚いただろう?」
「保安官に聞いて見ますわ」

 さて、今回の物語には、結末が二つ用意してあります。どち
らを採用なさいますか? どちらにするにしても、いちおう二
つ、両方ともお読みください。

 ぶすッとした保安官に向かって、
 「おい保安官」 とガンマンはいった。
 「オレはカネをどこに埋めたなんてことはコンリンザイしゃ
べらねぇからな」
「長生きしたきゃ考えるんだな」 と保安官はいった。

 いま一つの結末は、

「金はやつの手下が死にぎわにしゃべったよ」 と保安官は少
女に答えた。「可哀想なやつだ」
 看病の少女はもう留置場にはこなかった。

 		終り


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	ゲーム世界から、物語部分 お楽しみください。

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【Magic Introduction_page001 ファイアボール】

「か、金目の物を全部寄越せ!でないと殺すぞ!」

人気のない深夜の山道で、短剣を持った男が木陰から現れた。
彼は小振りのナイフを両手で握り、腹の辺りで構えている。
だが、言われた女性は物取りの出現に怯える様子もなく、
ただ相手の目を軽蔑したように見つめ、鼻で笑うだけだった。

「何が可笑しい!このナイフが目に入らないのか!」
「入ってるわよ。けど、それが何なの?」

あまりに余裕じみた女の態度に男は戸惑うばかりだった。
別に男勝りの大女という風体でもなければ、
武器らしき物を持っている様子も見られないのに。

「くそっ!俺を馬鹿にするな!
 本当に刺す度胸なんてないと思ってるんだろ!
 大人しく金を置いて行かないと………。」
「うるっさいわね。あんたじゃ私には勝てないのよ。」

逃げ腰で怒鳴り散らす男に対し、女は片手を向けた。
すると、その手の平から燃えさかる炎の塊が生まれ、
深夜の闇を赤く照らしながら男に向かって飛んでいった。

「ひっ!うわ〜〜〜!」

ファイアボールは頭を抱える男の頭上を掠め、
その後方に立っていた樹木を意図も容易く爆砕した。
根っこ近くでへし折られた木の幹がメラメラと燃え始める。

「自分の立場が分かったかな?
 YESなら有り金置いてどっか行って欲しいんだけど。」
「い、言うとおりにする!だから殺さないでくれ!」

魔法の力に恐怖した男は、あっさりと財布を置いて逃げだした。
残された女は困ったように頭を掻きながら呟いた。

「本当に置いてっちゃった。冗談だったのになぁ。」

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【解説】

ファイアボールは火球を投射する初歩的な攻撃魔法である。


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 今週はいかがでしたか? 楽かったでしょうか? ではまた来週。


週刊おかゆきお
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 これから、新作はめーマガにアップを中心にしまーーす!
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相互乗りれめーマガしましょう。
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