砂倉 櫻です。
『恐竜は如何にして絶滅したか』
拝読しました。
ひとつ、最大思ったのが、最初の数行目に
> その他にも、ぼくがまだ幼い頃に宝物にしていたおもちゃ箱なんか
> も入っていたな。
というのがあるんですよ。
これがあるおかげで、小さな恐竜が出てきたとき、「おもちゃ箱」
から出てきたということがすぐ分かってしまうんですよ。
つまり、オチが分かってしまうというか。
ここらへんがうまく処理できないでしょうか?
それから、途中で入る、友達への弁解。あれはもっと短い方がいい。
また、主人公の語りも、「偏差値にしばられた云々」とかいう、
主題とはあまり関係のないものは入れない方がいいような気がします。
(印象がばらける。)
なんか、必要のない描写が多くて、肝心な描写が少ないというか。
要するに、家族なんですよね?
家族が家族でない空虚が原因で、それがまたもとにもどったら主人公
は逃避をやめた、それが書けていないというか。
前拝見した「陽炎の日」と同じだな、って。
家族が。
結局、父と母が仲直りすることで、元に戻るというか。主人公が何も
しないで、周囲が変わることだけで自分が変わるという、あんまり
(わたしとしてはいただけない)話です。
ただ、この話は「陽炎の日」と違って、主人公が自分から穴をふさ
ぐという、主人公の意志が感じられるところがいいです。
でも、本来あるべきとしたら、主人公がこの、家族を吸い尽くす
ブラックホールを、自分の意志で塞いで、そのことが「父と母の
仲直り」につながるべきだと思うんです。
(母も、わからない人です。よほど相手が憎いのでないかぎり、
ふつう、相手が病気で寝込んでいる時に離婚などしようとはしない
と思うのですが。そこまでして元に戻るかな。母が、かなり子供
っぽいような気がします。
父と母の不協和音が、冒頭の方にかすかでも書かれていたらと
思います。)
わたしも、今書いている長編を、近日中に1章づつ長そうと思って
います。
感想などくださったら幸いです。
では
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∧ ∧ 砂倉 櫻
(≡^・^≡)sakura-sakura@sakura.email.ne.jp
「小説ほおむぺえじ さくらさくら」
http://www.asahi-net.or.jp/~ee8s-oomr/index.htm
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