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Date: Wed, 7 Jul 1999 17:01:50 JST
From: watanabe-thk@umin.ac.jp (渡辺 宙子)
Subject: [bun 00333] 「海のむこうがわ」「潮風通り」感想
To: bun@cre.ne.jp
Message-Id: <07071701.ME0604201@umin.ac.jp>
X-Mail-Count: 00333

 みなさん、こんにちは。お久しぶりです。
 さて、「潮風通り」「海のむこうがわ」
の感想です。
 
 基本的に、私は何気ない日常の一場面を
捉えているような、平坦な文章が好きです。
でも、平坦って言っても、何にもない文章
では魅力がないんです。作家で言えば、幸田
文さんとか、向田邦子さんの文章みたいな、
日常的な描写の中に、感動があるような、
そんな文章が、私にとっては理想です。
 そんな文章を書くには、何が必要か。
観察力と文章力かなぁ、と思いながら、
精進してない私でした。
 で、まず、「潮風通り」「海のむこうがわ」
を読んで、そんなことをふと思いました。
 
「海のむこうがわ」ですが、これは小説な
のかな、と思いました。長い散文というか、
詩というか、ラジオで流行の曲を聞くような
流れていく感じです。抽象的で意味不明な表
現で申し訳ありません!!軽いっていうのか
しら?軽ければ軽くていいんですけど、それ
なら、もう少し内容を凝縮して、散文や詩に
してしまった方が、面白いと思います。

「潮風通り」では、
「変わらないでいてくれることも、大切なこ
となんだなあ」っていうよりは、
 「その幼い子供が、どこかで会ったような
顔をしていること。ぽん。肩を叩かれて振り
返ると、今ではすっかりいい年になった友人
が、ニコニコと笑っていました。」の辺りか
ら、変わるものと変わらずに残るものがある、
それでいいんだなぁ、って感じを受けました。
 それから、なんで、船乗りなんですか?
  
 以上、徒然なるままに書いてしまいました。
失礼いたしました。
 余談ですが、だいぶ前に読み終わった「日蝕」
について。どうして、最後、ああなるの??
 それから、私は、別にこのMLがめちゃめちゃ
活発じゃなくても、時々誰かが作品を出して、
その感想を言い合うと言った、今のような状態で
もいいと思うのですが。

 今度は、本当に、失礼いたしました。
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                                 渡辺 宙子
                              watanabe-thk@umin.ac.jp 
                               tel/fax 022-244-2777  
                            ***************************  
    

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