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Date: Tue, 8 Jun 1999 09:11:02 JST
From: watanabe-thk@umin.ac.jp (渡辺 宙子)
Subject: [bun 00271] Re: [works] 丘へ上る道
To: bun@cre.ne.jp
Message-Id: <06080911.ME1538001@umin.ac.jp>
X-Mail-Count: 00271

 こんにちは、渡辺です。

 流さんの「丘へ上る道」の感想です。

 その前に、

> 僕にとっての問題は、こういうときでも『小説』を書くことができないということで、
これは僕が小説というものに、つねづね疑問を感じているからかもしれません。

 この部分、具体的にどういう意味なのか分かりませんが、なんとなく
共感してしまいました。私も、小説を書くのが苦手です。砂倉さんの
おっしゃるように小説が「ドラマ」であるならば、私は人間の心理描
写が苦手なのかなぁ、と思いました。スケッチのような情景描写は好
きなのですが。あ、感想じゃなくて私事になってしまった。すいませ
ん。以下、感想です。

 個人的には、こういう平坦な作品が好きです。
 特に場面設定が私好みです。信号所というなんとなく想像はできる
けど、実際にどいう所か分からない場所。人気のない工業地帯。信号
所へ向けて上る土の道。どれも、情景を想像してしまいます。
 ただ、単調なので、後半、読みながら飽きてくる感じがします。特
に、後半の「あのような土の道は、」の段落、なんか、土の道の欠点
ばかりが長く続いているように思います。それと、なんとなく描写が
分かりにくいのかしら。2回読んで、彼が小学生だ、ということが理
解できました。最初、母親と一緒に彼に会いに行くので、彼は父親か
な?兄弟かな?と思いました。

 以上、失礼いたしました。
 

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                                 渡辺 宙子
                              watanabe-thk@umin.ac.jp 
                               tel/fax 022-244-2777  
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