砂倉 櫻です。どうにも眠れないんですって。
流さんの作品を読んで・・・。
> 僕にとっての問題は、こういうときでも『小説』を書くことがで
> きないということで、これは僕が小説というものに、つねづね疑
> 問を感じているからかもしれません。
あきらめて、『小説』を書いたらどうでしょう??(笑)
もちろん、エンターテイメント小説(それもデキの悪い)みたいに、
完全に、登場人物に人間としての心理を与えないで、ただ暴力と
セックスで話を進めたり、あるいはちゃちな心理で殺人させて名探
偵に解決させたり、というのもありますけど、普通の小説は、
「ドラマ」が必要だと思うんです。
わたしがここで言っている「ドラマ」というのは、人間の心理の
変化のことです。
普通は、二人かそれ以上の人間が出てきて、「関わる」ことで、
最低主人公だけでも心理の変化がないと、おもしろくないわけです。
たとえば、「知能の足りない女が、自分にいいだけ尽くしてくれる、
それを利用するばかり利用して女をあざわらっていて、とうとう
女に飽きて捨てる。数年後帰郷して、女が死んでいることを知って
主人公の男は後悔のあまり泣く」というような、「心理の変化」が
必要だと思うのです。(これは、同じ『道』でも・・・)
二人でなくても、梶井基次郎の「檸檬」みたいに、「憂鬱な心」
が「檸檬のおかげでだんだん晴れてきて」最後に「丸善の本棚
に爆弾をしかけるように檸檬を置いて痛快な気分になる」と
心理の変化を描くことができるとおもうんです。
(ただ、難しいけど。)
さて、流さんの『丘へ上がる道』なんですが・・・
主人公が過去を回想してるだけで、なあんにも起こらないですね(^^;
たとえば、主人公が、数少ない友達だった「彼」に、ある日手ひどい
イタズラをして、それきり口をきかなくなって、それから1ヶ月後
くらいに転勤してしまって、20年ほど経ったあとここに帰って
みたら、彼の消息は分からない、とか。(ありきたりだけど。)
そういうこと期待したんですが、なかったですね。
主人公は回想してるだけだし、回想している相手の「彼」の描写も
ない。
これぢゃあ、誰も感情移入できないよ〜っっっ!
特に描写がうまいともいえないし・・・。
ふっふっふー、メールチェックしてたら、☆☆☆な人から10日
ぶりにメールが届いたのさあっ! うっきうきだぜ〜☆きゃはっ
∧ ∧ 砂倉 櫻
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