砂倉 櫻です。メールレス・ハイ状態のようです。
> これは、筒井康隆氏の断筆宣言の時に注目されましたよね。
> ぼくは、ただただ差別用語ということで言葉を規制するのはどうかと思い
> ます。
> まあ、あからさまに差別的な意図を含んだ毒々しい表現は避けるべきだと
> 思いますが（人として）、一つ一つの単語まで徹底的にそうやって指摘し
> ちゃうときりがないぞという感じがします。
> そんなこと言ってたら被差別部落や昔の差別意識がはびこっていた時代の
> 精神病院の話は書けなくなっちゃいます。
> 結局は個人の良識ではないでしょうか。
わたしもあつしさんのご意見に賛成でーす。
（そんなこと言っていたら、横山さんの作品だって「売女（ばいた）」
なる言葉があるではあーりませんか。）
これも差別語といえば差別語ですよね。（＾＾）。
たとえば、ヤクザのおっちゃんが、目の前を歩く目のご不自由な方
をつきとばして、「このメクラ！」と言うのは、小説の中で別に差
別的な表現ではないと思います。
ヤクザのおっちゃんが、「この目のご不自由な方！」と言ったほう
が、差別臭い感じになってしまうと思います。（ギャグだよ〜これ
ぢゃ。）
（あんまり、「差別語」にうるさい人には、わざとそういう小説を
書いてやろうか、と思うくらいです。）
乞食は、差別語ではないと思います。じゃあ、なんてお呼びしたら
良いのでしょう？ ホームレス？ これだって差別的に言うことだ
ってできるし・・・。おもらいさん？ このほうが差別的だと思う
けど。
人が人を差別するシーンを描こうと思ったら、かならず差別語を使
わざるをえません。（悪口などには、必ず差別語が入りますから。）
使ったからといって、「差別するのがいい」と作者が思っているわ
けではありません。
むしろ、それで、「差別はいけない」ということを訴えることも
できるはずです。その可能性まで、あんまり差別語それ自体にこだ
わると、なくなってしまうのではないでしょうか？
「女のくせに生意気だぞ！」とか、「あの人は、朝鮮人だから……」
とか、「男ってイヤラシイ、みんな狼だわ」とか、「やーい、キチ
ガイ！」とか、そういう偏見や差別の言動も、人間のひとつの様相
なのです。（念のため、わたしが上記のようなことを実際に考えて
いるわけではありません。）
そういうことで、その登場人物の持つ性格とか考え方とか、表せる
こともあるのです。
偏見や差別にも、いろいろあります。
たとえば、普段は普通の人なのに、みんなが誰かを差別していたら
それに乗じて差別の心が出ていっしょになってはやしたてるとか、
人種差別には反対してるのに同性愛者は差別してるとか、
表向きは差別はしないけど、内心ではしているとか、差別されてい
る人が、別のことで別の人間を差別するとか（ゲイの人の女性差別
は、かなりのものがあることがあります（^^; ）それらも人間の
やることです。
そういうのも、小説を書くとしたら、描かなくてはならないかもし
れないのです。
差別語の表面的な規制、って、そういうものから避けてるだけなん
じゃないか、って思ったりする。
どうやら大学専攻が筒井康隆さんの後輩になるらしい、でも、
筒井さんはあまりすきではない
∧ ∧ 砂倉 櫻 でした。
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(bun ML)
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