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Date: Wed, 2 Jun 1999 08:05:32 JST
From: watanabe-thk@umin.ac.jp (渡辺 宙子)
Subject: [bun 00231] Re: 感想の感想其の1
To: bun@cre.ne.jp
Message-Id: <06020805.ME1870401@umin.ac.jp>
X-Mail-Count: 00231

 みなさん,こんにちは。渡辺です。
  
 砂倉さん,流さん,クリス・M・東さん,「あめやさんのはなし」
の感想,どうもありがとうございました!!

 砂倉さんの感想を検討していたら,流さんの感想が入って
きていたので,すごい,すごい,と感動しています。流さん
の感想はまだ消化できていないので,もう少し考えさせて
下さい。以下,砂倉さんの感想について,感想の感想を書かせてい
ただきます。 

特に,

「この人は推敲してるんだろうか?」と思いました。
書いていて、いろいろ話が膨らんだまま、そのまま出し
ておられたとしたら、ボツはあたりまえであると思います。
具体的な欠点は、どのエピソードも、次につながりそうで、
話が膨らみそうで、そのまま終わってるということです。

 には,考えさせられました。

 思いつきで書いているつもりはなかったのですが,実は
思いつきで書いていたのかもしれません。面白そうなテーマ
が浮かぶと,それについて文章を書き,読みにくい言葉や表
現を直し,余分な部分を切り落として,完成だと思っていま
した。でも,推敲って,表現を直すとか,余分な部分を削る
とか,小技だけではなく,全体を通してまとまりがあるか,
読者の興味をひくか,ということを再検討するってことです
よね。当たり前のことですが,再発見です。

 それから,

最後、なぜ「ネコ」が出てくるのでしょう。アメ屋さんはネコの
化身だったのか? それにしても全然整合性がないです。

 なのですが,そうですね。
 実は,この話は最初,
 あめ屋のおじさんが来る → 女の子が数人消える → おじさんが
消える → 女の子の数だけのねこが残る
 という流れで思いつきました。なんか気持ちの悪い話なのですが,
童話にしたいと思い,いろいろ手を加え,ハッピーエンドにしょうとし
たら,このようなまとまりのない作品になったのです。やはり,推敲が
足りないのでしょうね。
 
 みなさんの感想は,どれも具体的で要点を押さえてあり,自分の欠点が
よく分かり,大変参考になります。今まで,自分の創作した作品を人に評
価してもらう機会がなかったので,とても感動しています。本当に。
 いただいた感想を読むと,自分は基本がなっていないのだと感じます。
だから,自分が読んでも面白くない作品になるのでしょう。自分の
書いた物に責任と愛情を持ち,繰り返し読んで良い作品に育てていけた
らいいなぁ,と思いました。
 
 最後に,

 「次の日、子供たちが学校帰りに公園に寄ってみると、もうアメ屋さんはいなく
なっていて、アメ屋さんのいたあたりに、アメ屋の屋台とアメ屋そっくりのアメ
が落ちていて、子供たちはびっくりする」・・・なんて話にしますが。

 なるほど。
 大変参考になりました。どうもありがとうございました。

 以上,失礼いたしました。
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                                 渡辺 宙子
                              watanabe-thk@umin.ac.jp 
                               tel/fax 022-244-2777  
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