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Date: Tue, 1 Jun 1999 20:38:23 +0900
From: "=?ISO-2022-JP?B?GyRCJC0kayQ3JCcbKEIg?=" <sakura_o@ma3.justnet.ne.jp>
Subject: [bun 00223] こんにちは、始めてメールします。(長文注意)。
To: bun@cre.ne.jp
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X-Mail-Count: 00223

こんにちは
始めてメールします。砂倉 櫻ともうします。
こちらのMLは、ずっと入っていたのですが、入っていたことすら
忘れていたくらいなので・・・。

文章の批評は、WEB上に文芸サークルがありまして、そこでよく
やっていました。(このMLにもその某文芸部の方がおられるので
はないでしょうか?)

ただ、批評をやると、はっきり言って、「うまい方は、ちゃんと
受け止めるところは受け止めて、受け止めないところは受け止めな
い」のですが、「ヘタな方は、言い訳ばかりする」のです。

こちらは、時間を割いて、それなりに読んで、「どうすれば良くな
ると思うか」を言っているのだし、当たってなければ、「当たって
ない」と思えばいいだけの話なのに、「わたしにDMをして納得さ
せようとする」のです。(わたしが、「はいわかりました」と言え
ば良くない作品が良くなるのだろうか?)
そういうのには、ややうんざりしています。

以下は、「たたき台」として渡辺さんが出されたお話の批評です。

***

「あめやさんのはなし」について

この話を読んで、「この人は推敲してるんだろうか?」と思いまし
た。
書いていて、いろいろ話が膨らんだまま、そのまま出しておられた
としたら、ボツはあたりまえであると思います。

具体的な欠点は、どのエピソードも、次につながりそうで、話が膨
らみそうで、そのまま終わってるということです。
それから、最初は、「あめやさんがいました」の、いわゆる第三者
的な視点で書かれているのに、後半1/3になって、いきなり主人公
というか、名前のあるキャラクターが出てきたのにはびっくりしまし
た。
名前のあるキャラクターを出すのなら、最初から出した方がいいで
しょう。

> りょうくん,佐々木くん,さきちゃん,えみちゃんは

の4人のうち、この話に必要なキャラクターは、はっきり言って
「りょうくん」だけです。
せっかくこうしたなら、せっかくのキャラクターをどうして最初から
出さないのでしょう?
わたしなら、冒頭から出します。
そして、いろんな会話で、(4人出すかわかりませんが、出した
キャラクターの個性が出るような会話やシーンを考えます。)

それから、最後、なぜ「ネコ」が出てくるのでしょう。
アメ屋さんはネコの化身だったのか? それにしても全然整合性が
ないです。
行方不明になっていた女の子が「アメ屋さんのいた公園のベンチの
下にいた」というところも、うまく活かされていません。
それでは、アメ屋さんがあまりにも「犯罪者」くさくなってしまう
ような気がします。
それから、最後の「この話をみなさんどう思いますか」というのは
非常によけいな気がします。どう思うかなんて、作者に問われるこ
とじゃないと思います。

わたしであれば、この話のプロットをこんな風に変えます。
(いい、という意味ではありません。あくまでも「わたしなら」の
一つの代案です。)

****

「2ねん1くみの仲良し四人がある日、下校する途中、さくらがおか
公園に、昨日まではなかったお店ができているのを目にする。
それはあめ屋さんで、色のついたあめと棒とはさみで何でも見事に
作ってしまうのでした。四人はあめ屋さんの手さばきに見とれる。
何日も経つうちに、あめ屋さんを見物するのは、この小学校の生徒
のほとんどになってしまった。」
「子供たちはあめを買ってほしがるとか、あめをめぐってイジメが
出ないかと懸念する親や教師が、『大道で売ってるアメは汚いから
ダメ』とか『ああいう屋台でものを売っている人は信用がおけない
からダメ』とか、なんとかして子供たちをあめ屋から引き離そうと
あれこれ言う。そのうちに、誰かのお母さんが(りょう君など、主
人公のうち誰かのお母さんがいいでしょう)、『あのアメやさんは、
本物そっくりにアメをつくるけど、それは本物をさらって作るのよ。
あの人がネコを作るとネコがどこかで一匹いなくなるし、女の子を
つくると女の子が、男の子をつくると男の子がいなくなるのよ』と
子供を脅す作り話をする。」
「子供たちの間でこんな話が流布したちょうどそのとき、運悪く
小学校の女の子の一人が行方不明になってしまう。そういえば昨日
あめ屋さんの店先に、女の子のアメがあった。あのあめ屋さんは
恐ろしい魔法をつかって子供をアメに変えているのではないか、と
みんな怖がって、アメ屋さんを避けるようになる」
「りょう君は怖かったけれど、実験してみよう、と言い出す。
自分とそっくりなアメを作ってもらって、それで自分が消えたら
やっぱりアメにされたんだし、そうでなければ偶然だ、と。
そしてアメ屋さんに『自分そっくりなアメをつくって欲しい』と
頼んで作ってもらう。衆人環視の中、りょう君そっくりなアメが
できたけれど、りょう君はいなくなったりしなかったので、
アメ屋さんへの疑いが晴れる。
その日の夜遅くなって、女の子がひょんな所から帰ってくるし、
大人たちは子供にウソを言ったことを反省する。」
「次の日、子供たちが学校帰りに公園に寄ってみると、もうアメ
屋さんはいなくなっていて、アメ屋さんのいたあたりに、アメ屋
の屋台とアメ屋そっくりのアメが落ちていて、子供たちはびっく
りする」

・・・なんて話にしますが。
どうでしょう

******


  ∧ ∧  砂倉 櫻
(≡^・^≡)sakura_o@ma3.justnet.ne.jp
    

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