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Date: Sun, 30 May 1999 11:47:57 +0900
From: "osamu shichida" <osamu7@mui.biglobe.ne.jp>
Subject: [bun 00221] Re: 質問及び投稿
To: <bun@cre.ne.jp>
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References: <05300943.ME2949601@umin.ac.jp>
X-Mail-Count: 00221

 渡辺さん、どうもありがとう。
 読む人それぞれ! で、ぼくのなんかは役に立つかどうかわかりませんが。

>  なんか,愛しちゃうと客観的に書けないんです。
 愛する、っていうと変だけれど、「惚れちゃう」んです。

D・R・クーンツの「ベストセラー小説の書き方」(朝日文庫)¥740
から、彼が主人公をどう捉えているかを引用してみます。(この部分は小説の
プロットのパターンを述べたところです)P105

 要約すると……

● 今まさに困難に遭遇しようとしている主人公がいる。
● 困難を乗り越えようとするが深みにはまる一方である。
● 事態は悪化していく。
● 多くの場合、このトラブルは、主人公が問題を解決しようとしてする失敗や判
断の誤りがもたらす。この誤りは主人公の生き様から生まれるのだ。
● 耐え難い状況によって深く傷つき、変貌を遂げた主人公は、自分自身につい
て、また人間が置かれている状況について学び取る。
● なにをなすべきが悟り、実行に移す。

 そして主人公は人間的に成長するわけですが、(これは正統的な小説の書き
方として)……
 ここでクーンツは主人公に惚れてはいるけれど、甘やかしてはいません。す
ごく冷静に主人公の性格のいいところも欠点もわかっている。それでいて愛お
しい、ということなんだろうな、と思うのです。

 ぼくの言いたかったことはそういうことなんです。
 作者と主人公、登場人物は、作者の分身ではあるけれど、冷静に見る対象で
もある──と。

 言わずもがなのことを言ってしまいました。
 みなさんも感想、批評をしていただければうれしいです。
 お話して盛り上がれば最高、です。


 
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七田治  ヾ(^^ )
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