こんにちは。稲垣です。
前多修世さんwrite:
> おこがましくも、文章をうまく書けるようになりたい
>とおもい、このメーリングリストに参加させていただ
>きました。参加後は、どうゆうものかとしばらく伺わ
>せてもらったのですが、議論など話し合いが行われ
>る事が無いようなので、不安になり投稿しました。
僕自身はずいぶんと前から参加しているのですが、
めったに発言することもなくずるずるときてて(笑)。
まあ、文章の修練については、基本的に他人と分かち合えるものでも
ないだろうみたいな考え方もありますもので。
> 最近になって、何か書いてみたいという衝動にか
>られ、文章を書いては見たのですが、いかんせん
>自分には、文章の表現力というのが無さすぎるみ
>たいなのです。語彙の少なさはもとより、言葉の言
>い回し、風景、背景の表現の仕方などが、どうもう
>まく、いきません。
具体的にはどういうことなのかな、と思うんですね。
前多修世さん自身がどういった(もしくは誰の)文章を理想にしていて
レベルとしてどのくらい、達成しているのか、
ということになると思うんです。
そのへんが漠然としているということであれば、
やはり自身の書き込みが不足しており、
かつ読み込みもまだまだ足りないということになってしまうんじゃないかと
思います。
> 丸谷才一、谷崎潤一郎、三島由紀夫などが書い
>た、文章読本には、結局は「名文を多く読め」に収
>束されるみたいですが、みなさんが文章力? を
>身につけるに当たって、どうゆう方法が望ましいと
>思いますか? または、自分はどうやって文章力
>を身につけましたか? やはり、故人がいうように
>本をたくさん読むことですかね? それとも、がむ
>しゃらに書きまくる事ですかね?
なにをもって名文というのかはわかりませんが、
やはり表現の幅を増やすにはそれ相当のものを読まないといけないでしょうし、
とりあえずがむしゃらに書いてしまった上で最初に戻って、
よりふさわしい選択肢を探すというのもあるんじゃないかと思います。
> みなさんは、いつも手元に置いている参考にして
>いる本はありますか?あるのなら、是非教えてくだ
>さい。
僕個人の場合は、いつも手元に置いてあるものというのはないですね。
この作家のこの部分を習得したいといった形で
ひとつひとつやっていっている程度です。
ただ文章読本そのものの効用については、
ひとつの方法として、もしくはひとつのバージョンとして
それを使って形にできるのであれば有効かなと思っています。
名文があって名作ができていくのではなく、
名作のベストな見せ方として名文があるんじゃないかと思っていますので。
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Tohru Inagaki inai-yo@ca2.so-net.ne.jp
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(bun ML)
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