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Date: Sat, 16 Mar 2002 01:32:13 +0900
From: soundoff <netmel@mbp.sphere.ne.jp>
Subject: [bun 01027] 木漏れ日揺れる風無体
Message-Id: <200203151635.BAA17826@mbp.sphere.ne.jp>
X-Mail-Count: 01027

	 みなさん、こんにちは。

 あったかいですね。うれしいです。
 そのうえ今年の夏はそんなに暑くないそうです。この予報当たったらありがたい。





いつか笑顔で思い出す -1L  おかゆきお
 

「なにぼけっとしてるんだよ! シュートチャンスだろ」
「えっ?」
「ペットボトルみたいにぼーっとしてないで。なんでも出来るようになったんだったら由乃ちゃんのカレシを呼び出しなさい」
「え? だって、そんなこと出来ないよ」
「ホンとに空っぽのペットぼっとるあったま。そんな簡単な事出来ないのなら、悪魔がうそつきってことじゃないのそれを試してみなさいよ」
「だって、由乃ちゃんの事なんか知らないし」
「カレシなんだから由乃ちゃんのカレシって呼び出せばいいのよ。迷子になったとき私を呼び出したでしょあなたの名前で」
「え……。大丈夫かなぁ。そんなことして」
「ケチなのよあんた」
 コーラ君ちっちゃいころカルピスちゃんに言われた事を忘れてません。あの時カルピスちゃん最後に残ったコンペイ糖の一粒をくれた。あんたにあげると言って口のなかに入れてくれた。でも沢山あるのだからキャラメルをくれと言うあんなにちっちゃなコンペイ糖とこんなに大きなキャラメルとコーラ君はつりあわないと思っただけだ。
「どうしたの。なにぐずぐずしているの」
 あ、こんなことも言われた。靴を履くのに手間取っているときだ。カルピスちゃん後ろから載りかかって来て早くしなさいよと、せかすんだ。せかすんだ。
「早くホントに何でも出来るか試して見なさいよ」
 くそ。とコーラ君は口のなかでいった。それから、
「由乃ちゃんの相手出て来い」と言葉に出していった。
「ダメねぇ。相手じゃなくてカレシよ。恋人のことよ」
 コーラ君もう耐えられなくてカルピスちゃんの言う通り
「由乃ちゃんのカレシ出て来い」と言った。
 なんの変化もなかった。
「出てこないじゃない。悪魔なんてウソなのよ」
 と聞こえると同時に
「あっしが由乃の相手でございます」
 と後ろから声がした。
 




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おかゆきお    
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