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Date: Thu, 31 Jan 2002 23:23:16 +0900
From: "Akiko Kawabata" <akikok2@d4.dion.ne.jp>
Subject: [bun 01018] Re: 春のはじめは嵐と寒さ
To: <bun@cre.ne.jp>
Cc: <netmel@mbp.sphere.ne.jp>
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References: <200201291452.XAA03970@mbp.sphere.ne.jp>
X-Mail-Count: 01018

おかゆきお様
すみませんが、メーリングリストから外していただけますか?
私には必要のない情報ですので。
すみませんが、お願いします。

Papagena こと川端明子拝

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Papagena
Akiko Kawabata
http://www.d4.dion.ne.jp/~akikok2/
----- Original Message -----
送信者 : "soundoff" <netmel@mbp.sphere.ne.jp>
送信日時 : 2002年1月29日 23:49
件名 : [bun 01017] 春のはじめは嵐と寒さ


> みなさん、こんにちは。
>  まだまだ寒いですね。陽ざしはだいぶ強くなってきたようです。
>  まだまだ続きます。読んでください。
>
>
>
> わたしの恋の終わりは始まり  -1h  おかゆきお
>
>
> 「いらっしゃい。わあ、コーラ君も一緒なのね。さあどうぞあがって」
>  コーラ君。クラス会で託された手紙を渡したら帰るつもりだった。まあ、
カルピスちゃんが由乃ちゃんと仲良しなのだからすぐに帰らないだろうとはわ
かっていた。でも、カルピスちゃんとコーラ君のあいだならサヨナラに遠慮は
要らない。気楽にさよなら。それじゃまたあとで。特別カルピスちゃんのほう
に用事でもあれば別だが気楽にわかれることが出来る。だからあとはカルピス
ちゃんに任せてさようなら。するつもりだった。
>  ところが由乃ちゃんの歓迎にしまった。と後悔するコーラ君でした。
>  トラに睨まれたねずみみたいなものか、とにかく由乃ちゃんは歓迎一色で
すぐには帰れない。ああ、これは大変な事になった義理の世の中はつらい。義
務を果たさなきゃならない。クラスのみんなんから託された気持を届けるの
だ。なんて義務感も心の底にあってぐずぐずと二人のあとをついて由乃ちゃん
の家にあがりこむことになって。どうも居心地がわるい。コーラ君です。
>
>  しかし、コーラ君についている悪魔はフル回転で働いています。
>  いきなり、この家の何かが悪魔に語り掛けてきました。
>
> 「光がこの森の中にもさしこんできたのです。何処へ行くのか気持ちが定ま
らずただぐずぐずしていたんです」
> 「光がさしこんで来たんです」
> 「光がわたしにも」
> 「導かれて」
> 「光が」
>  悪魔も軽くこんにちはと挨拶した。気持ちはわかったどこにも行きたくな
かったんだろ。いったいどうしたと言うんだ。この家にたどりつく前にはどこ
に居たんだ。聞かせてくれ。
>
> 「この近くに古い塚があります。恋人はここで会おうといった。会おうと
いって恋人と別れたのです。ああもう一度会うまでわたしは動けなかった」
>
>  まるで別世界だ。重層世界。だな、時間を超えて古い昔の事件につながっ
てしまっている。
> 「少年よ。ヒマそうだな。この娘に集中して印呪を結べるかい」悪魔はコー
ラ君に語り掛けた。
> 「うるさいな。二人の会話を聞いているんだよ」
> 「何を言ってるんだ。いまにも睡眠状態に突入始祖大明神だぞ。ほら、眠気
座間市にやってみろよ。ほらほら、」
>
>  コーラ君。しぶしぶ、由乃ちゃんのほうを見ながら印呪を作ります。
> 「あら、なにやっているの」上機嫌な由乃ちゃんの興味津々のはしゃいだ声
の質問が出ました。
>  眠気ざましと悟られたくないコーラ君。ぐっと組んだ掌に力をこめます。
意味はわかりませんがかっこいい。
> 「コーラ君は教会の子なんでしょう」と由乃ちゃんが聞きます。
> 「うん。そうだよ」
> 「教会の子がこんなことしていいの」由乃ちゃん楽しそうに聞きます。
> 「いいんじゃない。こっくりさんもやってたよ」
> 「えーッ。男の子がぁ」由乃ちゃんは興味津々ほほを染めてこっくりさんの
ことを聞きたがります。カルピスちゃんは。ずいぶん昔の事だなぁ。と思い出
したのですが言葉に詰まってしまった。あの時何か黒い影のようなものが3人
の囲んでいるテーブルの周りを覆ってテーブルの上の白い紙だけが光ってい
た。怖かった。
> 「ね、教えてこっくりさんに何を聞いたの」
>  さあ。なんだったかなぁ。カルピスちゃんは遠い目になって回想してみま
すが。なに一つ思い出せません確かにこっくりさんやってたことは目に浮かぶ
のですが。
> 「なんだったかなぁ。思い出さないや」
> 「そうっか。思い出せないくらいなら大切なことでもなかったんだね」
> 「うん。でもこっくりさんが降りてきたのだけはしっかり覚えているなあ」
> 「降りてきたのはどんなこっくりさんだったの」
> 「う〜ん。なんかちがう感じの力みたいで仲間じゃない。と相手にされな
かった。でも怖かった。怖かったけどまたこっくりさんやってる娘もいたけど
わたしはもうそれっきりこっくりさんはやっていないわ」
> 「怖いけど不思議なことってあるよね」
>  なんだか今日の由乃ちゃんはいつもと違います。
>  コーラ君は手持ち無沙汰か両手を胸元で組んだり解いたり。いつもだった
ら、帰りなよと声をかけるカルピスちゃんですが由乃ちゃんの顔がうれしそう
なので、ついついコーラ君の無聊を無視している。コーラ君もなんとか居眠り
もせず行儀よくしている。
> 「ね。この町に住むのは初めてなんでしょう」とカルピスちゃんは質問しま
した。
> 「ええ。おばあさんの家だから遊びに来た事は何度もあるけど」
> 「それじゃあ。ちょっと散歩しない」
> 「えっ。嫌だなぁ」さっきまでの上機嫌はどこ行ったのか、渋り出す由乃
ちゃんです。
> 「この近くの公園に行こうよ。史跡公園だよ」コーラ君が言いました。
>
>
>
>  にきぎやかな街からちょっと歩いたこんな近いところに鬱蒼とした暗い森
のあるのは以外だった。
>  そこには隠すように苔むした古塚がひっそりと息を潜めていた。
>
> 「どうだい何か感じないかね」と悪魔が言った。
>
>
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> おかゆきお
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